野口五郎岳
- GPS
- 15:54
- 距離
- 19.8km
- 登り
- 2,066m
- 下り
- 2,010m
コースタイム
- 山行
- 8:06
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 8:39
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
7月の北穂以来の山、野口五郎岳!
やまたみさんのツアーで行ってまいりました!
当初は烏帽子小屋→野口五郎小屋の2泊を計画していたようですが、烏帽子小屋の予約が取れなかった為、ブナ立尾根から一気に野口五郎小屋まで歩く体力勝負の計画になったそう…。大丈夫か?私…。
そんなこんなで集合時間が早い為、1人七倉山荘で前泊。
今年から(?)運行されている裏銀座登山バスを利用し、信濃大町駅から七倉山荘へ向かう。
相部屋予約もたまたま1人だったのはラッキー!
夕食はテラスでバーベキュー。ボリュームたっぷりでご飯も美味しく、デザートにはスイカまで!!温泉にも入り、大満足の前泊でした。
当日朝は4:30集合、5:00発の高瀬ダム行きのタクシーに相乗り、高瀬ダムからスタートだ。
トンネルを抜けると直ぐに吊り橋が現れる。吊り橋の揺れに耐えながら渡切り、地面に戻っても揺れている気がするのは不思議だ。その後は川に架けられた丸太橋を渡る。丸太だけだとかなり不安であろう丸太橋には、ありがたいことに横板が貼られていた。
ううーん、最初から冒険感たっぷりじゃん。
白砂の川床を渡り切ると、登山口だ。どうやら烏帽子小屋までカウントダウンしていくようだ。スタート地点が12番、烏帽子小屋が0番。…でも、我々はそこがゴールではない。そこからさらに3時間強歩いて、野口五郎小屋まで行くのだ。頑張れ!自分!
さて、北アルプス三大急登のブナ立尾根は…、うん!しっかりずーっと急登でした〜( T_T)
始まる前に吊り橋とか丸太橋、始まると金属製の階段など、バリエーション豊かな歩き始めだったが、もう、ほぼずーっと登り、且つまぁまぁの斜度。あぁ、1人だったら絶対ここで立ち止まるなぁ…などと考えながら、ただひたすら登り続けた。人と一緒に登るってありがたいね。
せめてもの救いは、12番から0番へのカウントダウン。これが目安になり、励みになった。
やっと烏帽子小屋に到着したら、長めの休憩タイム。冷たいリンゴジュースが美味しかったなぁ。
休憩中にヘリが荷揚げに来た。荷物を下ろすポイントは小屋の真ん前。休憩中の登山者も荷物も全て軒下に避難指示がでた。ヘリが目の前から荷物を下げて近づいて来た。近くまで来るともの凄いダウンウォッシュ!!砂やら水滴やらが飛んできた。あぁ、これはたしかに避難必須だ。救助ヘリが来たら離れなさいと言われる意味が理解できた。
さあ、休憩もおしまい。ここからは稜線歩きを楽しむ時間だ。初めて間近に見る赤牛岳や薬師岳、水晶岳がとても綺麗だ。
登山道脇にはコマクサの群生地もある。
景色を楽しみながらも、ゴーロ帯では神経をすり減らしながら歩く。暑さが辛い。
時間が経つにつれて雲がどんどん発達してくる。
我々は夕立の前に小屋に辿り着けるのか⁉︎
ハイ!なんとか間に合いました!最後のひと登りは雲行きを見ながらペースアップしたので、本当に辛かった。小屋が見えた時の喜びは例えようがない。笑
夕食のカレーはとても量が多く、胃薬のお世話になってしまった。
翌朝は、山頂で日の出を見る為に月明かりの中歩き始める。
野口五郎岳の山頂は最高だ。槍ヶ岳も見つつ、やはり水晶から赤牛、薬師岳のダイナミックな山容に眼を奪われる。この日は無風で、いつまでもここに居たいと思ってしまった。
後ろ髪を引かれながら小屋に向かっていると雷鳥親子が現れた。だが、雷鳥母さんは警戒し、サササッと目の前を通り過ぎてハイマツの中へ。雛は母ちゃんを見失いまっすぐ行ってしまう。母ちゃんは雛を呼ぶのだが、なかなか再集合できない。とても心配したのだが、あ、違う!私達が離れないといけないんだ!そう気が付いてその場を離れた。前方から来たご婦人2人はいつまでもその場に居たのが気がかりだった。
小屋に戻り、朝食のおにぎりとお味噌汁をいただいた。準備を整えたら下山開始。
景色も良かったが、小屋の雰囲気も素敵だった。応対してくれる、というよりはおもてなしして頂いた、そんな気持ちになる小屋だった。
いつまでも手を振って見送ってくださった小屋の方に心からありがとう(*´∀`*)
後は足元に気を付けながら下山。
帰り道、ブナ立尾根で尻餅つきました。まぁまぁドキッとする場所で尻餅つきました。まだまだ修行が足りないなぁ…。
今回の山行では、自分たち登山者のモラルというか意識?のような事について考える機会があった。
ひとつ目は、コマクサなどの群生地の真ん中に登山道があるのだが、メジャーな登山道の様なロープが張られていない件。なんとなく、大きめの石で境界を作ってあるような無いような、それでも群生地としてしっかりコマクサが残っているのだ。ここを通る多くの人々が、ここの環境を維持していきたいという思いがあるように感じた。一方で、コマクサの小さな株が一歩はみ出た足跡に踏まれた形跡もあり、自分も気付かずに踏んでしまう事が無いよう、通路を譲る時などに気を付けたいと思った。
ふたつ目は雷鳥親子の件。
たしかに雷鳥は急にハイマツの中から現れたり、登山道に飛び出して来たりする。でも、決してこちらから距離を詰めてはいけないのだ、そう感じた。親から逸れた雛が親の元に戻れなかったら…と考えると、その場に居ただけでも悪い事をしてしまったような気持ちになった。
無知な自分が恥ずかしく思えた。
もう少し、山に纏わる色々な事を学びたいと思う。
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