バラ谷の頭 2000m峰最南端 & 2010年に2010mの頂上へ (麻布山〜前黒法師山〜バラ谷の頭ピストン)
- GPS
- 10:10
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 1,318m
- 下り
- 1,317m
コースタイム
草加12:50〜首都高〜東名浜松IC〜野鳥の森へ到着18:40〜テント泊
コースタイム:10時間10分
野鳥の森5:40→7:45麻布山→8:40前黒法師山→11:15バラ谷の頭11:40→前黒法師山13:40→麻布山14:25→野鳥の森15:50
天候 | 曇り時々晴れ 気温:4〜6℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年04月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
水窪から野鳥の森への道路は崩落箇所が30箇所近くありました。大丈夫だろうと考え車を走らせましたが、野鳥の森に到着した時には右後のタイヤがパンクしていて真っ青になりました。破片はそれほど大きくないですが、コンクリの崩落破片が鋭利で砂利と異なりかなり脅威です。 野鳥の森にはお手洗いがあります。ただし水場はありません。 野鳥の森〜麻布山は、整備された登山道です。頂上直下のみ荒れていて足場が流されている感じでした。この辺りからは展望が良いのですが、山頂は何も見えません。 麻布山〜前黒法師までは、これぞ南アルプスといった雰囲気を十分に堪能できます。苔生した登山道、至る所に倒木があります。荒木平付近はテン場になる平坦な箇所もあります。整備された登山道はありませんが、迷う心配はないと思います。 山頂は展望がありません。 前黒法師〜バラ谷の頭は、降って登り返します。1800m付近から笹原が広がり登山道は全くありません。鹿の通る獣道が至る所にうっすらとあります。かなり急登になるため笹を掴みながら慎重に登る箇所もありました。 鹿の糞がそこかしこにあり、鹿の領域に入ったという実感がありました。若干残雪がありました。 一番高い箇所には最南端2000mの道標があります。そこから50mほど離れた箇所に2010mバラ谷の頭の道標があります。ここからは黒法師山が目の前に見えますが、今回は展望が悪く全容を見ることは出来ませんでした。 頂上は平坦になっており、踏み後無し(獣道多数)のため下山時には注意が必要です。ガスると道迷いの可能性もありかなり怖いと思いました。 とにかく2010年2010mの山登頂と、2000m峰日本最南端の地に立てたのは嬉しい限りでした。 帰りは袋井IC近く和の湯(800円)で汗を流しました。食事もなかなか美味しかったです。 |
写真
感想
天竜川を遡り谷間の道を進んでいく途中、そんな場所にも民家があることに驚く。このあたりの桜も満開近く、特にダム周辺の桜並木は見事だった。
水窪から先の林道は良く舗装されている道だが、野鳥の森から30分手前ぐらいから崩落箇所があちこちに見うけられた。今まで金峰の大弛峠、御坂黒岳の林道で結構落石があって驚いたことがあったが、こちらは本当に斜面を固めたアスファルトごと破壊され道路へなだれていた。
自然の凄さを目の当たりにしつつも、暗くなりつつある景色に急かされ砂利をどかさずに進む。
野鳥の森に到着した頃には右後輪のタイヤがパンクしていたことに気がつき、真っ青になった。幸い野鳥の森は電波が届くので連絡は取れたが、近くの町からも数時間、ここまで修理に来てもらうことになった時の値段を考えると憂鬱になる。ただ、どうやらパンクはこの1本だけで留まっていたのでセーフ。2箇所だったら身動きが取れなくなるところだった。
夜はあずまやにテントを張り就寝。この日は星空が素晴らしくまるで振ってくるような近さだった。
麻布山への登山道は、観光地化しようとしているのか随分と舗装されている。こんな奥地までわざわざ来る人がいるとは思えないが、たいしたものである。道にはコバイケイソウの小さな葉が所狭しと生えてきており、生命の力強さを感じた。
麻布山〜前黒法師は南ア独特の苔生し、倒木の景色で最奥地に来ているという実感がわいた。前黒法師からも展望が無いが、それでもこれたことに十分満足した。今回は更にバラ谷を目指す。
荒木平付近に来ると樹齢数百年と思われる木々が割れて倒れているのを何回も見た。これほど大規模な倒壊があった原因は何なのか?確かに数日前に強風が吹いたが、風雨に耐えられないほど木が弱っているのか?いずれにしても迫力ある自然だ。
今回の山行を通して時間はかかったが、それほど苦にならない道だったが、バラ谷に目指して最後の急登はきつかった。何せ登山道と言えるほどしっかりとした道は無く、あるのは獣道のみ。笹を掴みながら急登の笹原を懸命に登った。鹿はこの坂を軽く登るんだろうと考え本当に感心。笹原のため足場は笹に取られ、トラバースするのに一苦労だった。このあたりは至る所に鹿の糞があり、足の踏み場は糞ばかり…登っている途中にそんなことも気にならなくなった。
山頂に近づくと平坦になってきた。道標に2000mの字を見た時の嬉しさといったら何物にも変えがたい。残念ながら黒法師山の全貌は見えなかったが、稜線が繋がっていて行きたくなる道だった。今回は時間がなく諦めて戻ったが、黒法師はいつか登ってみたい山になった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する