黒部川下ノ廊下
- GPS
- 15:09
- 距離
- 30.6km
- 登り
- 6,538m
- 下り
- 5,696m
コースタイム
- 山行
- 4:56
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 5:01
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
|
写真
感想
10月13日(金)「晴れ」 信濃大町からJRに乗車する。南小谷、糸魚川、北陸新幹線で黒部宇奈月温泉で下車。富山地方鉄道にて宇奈月温泉、そして黒部峡谷鉄道で車窓を楽しみながらの欅平へと入る。でも、トロッコ電車は風を切り寒かった。ダウンを着ての対応をした。約半日、鉄道の旅を楽しめた。此処から登山開始とするが、当初の計画では、祖母谷温泉泊で二泊三日の下ノ廊下であったが、日曜日に天気が崩れる予報になり、一泊二日のコースに変更し、今日は阿曽原温泉までを歩く。先ずは、欅平からパノラマ展望台まで、鉄塔を見ながらの急登を登り、此処から水平歩道が始まる。展望台ではツアーの観光客が沢山居た。送電線越に後立山の唐松岳方面の展望が開けた。白馬方面や毛勝山方面の山も眺められる。少し尾根沿いを登ると送電線に沿って登山道は続く。奥鐘山西壁も続く送電線越に展望が開けた。欅谷、蜆谷、トンネルを通過して行くが、何時も左側には、奥鐘山西壁が鎮座する。志合谷はトンネルで潜り抜けるが、ヘッテンが必要だ。また、湧き出る水流が溜まり、水没しないよう石の上を渡って行く。所々は、左右に突っ張りを効かせて通過した。岩を抉った水平歩道が続き、高度感ある大太鼓へと出た。眼下に下ノ廊下を俯瞰し、角度の変わった奥鐘山が望める。水平歩道は終始立派に整備されていて、番線も敷設されているので安心だ。振り返ると欅平も眺められ意外や近い。トロッコの走行音も聴こえる。オリオ谷は、コンクリートトンネルで通過して、折尾の大滝へと出た。少しだがもみじが赤くなっている。まだまだ送電線も続き、所々に送電線保守道が分岐している。阿曽原小屋が見えた来た。テントも沢山張られている。下からは湯気が上がっている。露天風呂だろうか。阿曽原温泉に到着し、小屋で手続きをしてテントを張り終えた。先ずは温泉に浸かり、疲れを取ろう。男女交代制で偶数時間が男性だった。自分が入る頃は暗くなっていたので、ヘッテンが必要だった。明るい内に入れなかったのが残念だった。ビールで乾杯し、其々の夕食を食べた。寝不足なので早々就寝した。廻りも静かな幕営場だった。
10月14日(土)「晴れのち雨」 4時過ぎに起床して、朝食を食べる。薄明るい時間に出発する。小屋から少し登ると再び水平歩道が始まる。権現峠をトンネルで潜る。突如立派な関西電力人見平宿舎が現れる。山奥には無愛想な建物だ。仙人谷駅内の複雑な人道トンネルを通過して、外へ出ると仙人ダムだ。放水路からは下ノ廊下へと激流が滝となって落ちている。さながら巨大なウォータースライダーだ。其の上部には、専用鉄道と黒四発電所からの導水管路の橋が架かっている。正面には、雲切谷の連瀑帯が迫力で望まれる。対岸へ渡ると少し林道歩きとなる。終点からは登山道となり、東谷吊橋を見ると猿が渡っていた。黒四地下発電所から出て来る送電線の出口がある。半月沢を通過し、相変わらず水平歩道が続く。S字峡、半月峡と通過して、剣沢と棒小屋沢が合流する十字峡に出た。白竜峡、黒部別山谷、新越沢二股、内蔵助谷出合へと続く。此の辺りから見える赤沢岳の稜線は、槍のような岩峰もあり迫力がある。信州側からの山容とは違っている。また、黒部別山も岩峰を巡らし、一癖ありそうな山だ。丸山東壁もすっきりした岩山だ。黒部ダム下を貧弱な板橋で渡り、対岸を登り詰めると黒場ダムへと出た。立山の冠雪が美しく眺められた。電気バスに乗車して扇沢に抜け、バスで信濃大町駅へと戻った。
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