国東半島 祈りの道(T1〜T4)
- GPS
- 18:07
- 距離
- 60.0km
- 登り
- 3,051m
- 下り
- 3,178m
コースタイム
- 山行
- 6:01
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 6:22
- 山行
- 6:04
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 7:09
- 山行
- 3:47
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 4:36
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全般に標識・テープは多いが、所々分岐がわかりにくいのでGPSはあった方がよい。 西叡山へは高山寺からルートあり(南側は踏み跡が薄い)。 高山寺から岩脇寺までは道が良くない。 富貴寺から先に新しい道路ができているので注意(旧道を行くこと)。 当然だが...無明橋に行くには鎖場がある。 |
写真
感想
石・石・石… 石の文化の国東半島峯道ロングトレイルを歩いた。以前から計画はしていたものの、登山口への移動が難しくて実行をためらっていた。車と自転車の組み合わせで何とか行けそうだと思いつき、古い折りたたみ自転車を持ち出して挑戦してみた。どこに行っても岩に彫り込まれた磨崖仏や石の像があり、独特な雰囲気を持つ素晴らしいトレイルだった。
【1日目:T1〜T2】
前日は移動日で、夕方に下見がてらT1コースの開始点である熊野磨崖仏から田原山に登った。岩場が多くて思ったより時間がかかり、日没との戦いになってしまった。前日の教訓から、朝早くにゴール地点の富貴寺に車を止め、自転車で熊野磨崖仏に向かった。できるだけ高低差の少ない道を選んだが、久しぶりの自転車だったので、とにかく登りがキツい。後半の坂はひたすら押して歩き、最後は諦めて途中の木に自転車をくくりつけて開始点に向かったが、予定時間をオーバーしてしまった。
スタート前に体はガタガタ。うーむ、思った通りにはいかないものだ。自転車を押してきた道を歩いて引き返し(笑)、真木大堂に向かう。最初から真木大堂に自転車を置けばよかった。朝早かったので真木大堂は開いてなかったが、周囲にたくさんの石塔や石像などがあって面白い(本堂は午後に参拝)。ここから朝日観音、夕日観音に向かう途中に穴井戸観音がある。これは岩穴の中にある面白い観音様で、入るにはライトがあった方がよい。
朝日観音と夕日観音は、それぞれ東向き西向きになっている。断崖にある様は見事だ。特に夕日観音からの田染荘の眺めは素晴らしい。ここから一旦麓に降りて田んぼの中を歩き、西叡山に登る。道は山道だと思っていたが、ほぼ林道だった。山頂への分岐を見落として引き返したが、踏み跡が薄く蜘蛛の巣も多いようなので、そのまま林道を高山寺に向う。
高山寺は立派な寺で、駐車場からの眺めもよい。また、庭の蛙が微笑ましい。高山寺の横から西叡山に登る道があった。こちらの道は整備されていて、とても気持ち良く林の中を歩くことができた。山の上からは由布岳も見える。しかし、高山寺から岩脇寺への下りは道が悪い。MainとSubと分かれている箇所があり、Mainを選択したが、おそらくSubの方が道が良い。道自体は良くないがテープは多い。また、道に沿ってロープが張ってあるので間違うことなく降りることができた。
岩脇寺は廃寺だった。この付近の道は少々わかりにくくて、危うく寺を通り過ぎる所だった。分岐が多い箇所はGPXデータをダウンロードしたGPSがあると助かるだろう。少し北側で川を渡る。のんびりとした道を軽食をとりながら、のんびりと進む。七面山の登り口が少々わかりにくく、ここもGPSを頼った。少し登ると気持ちの良い尾根道になる。そして、山を降りてしばらく歩くと富貴寺に到着。富貴寺は国宝の阿弥陀堂がある。立派な建物だ。ちょうど本尊がご開帳だったので、拝むことができた。これもなかなか立派だった。
久々に自転車に乗ったので、朝から足がだるくペースが上がらない1日となった。今日は高低差が小さく、岩場も少なくて助かった。
【2日目:T2〜T3】
2日目は行程が長い。前日同様にゴールの真玉温泉に車を置いて自転車でスタート地点の富貴寺まで行く。自転車のルートで少し悩んだが、高低差の小さい道は最後に長い登りになるので、あえて山を2つ超えるが下りが長いルートを選択した。前日の教訓から(毎日反省している)、登りは無理に自転車を漕がずに歩いて登ることにした。2時間以上はかかるとみたが、多少早めに到着して8時前に出発することができた。
昨日同様に足が重いまま富貴寺からしばらく車道を歩く。途中、新しい道ができていてうっかり引き込まれた。ここは旧道を行くのが正解。ダムへ向かう途中、山神社への分岐があるが、この道はあまり良くない。ヤマレコのルートは舗装路を行くことになっていて、拘りがなければこちらの方がおすすめ。また、ヤマレコのルートは山神社を降りて舗装路へ出るようになっているが、標識は鳥居を出てすぐに右に曲がるようになっている。今回は標識に従ったが、単にトラバースして下の舗装路に出るだけなので、楽をするならヤマレコのルート通りでよい。
海神社は地図で見ると結構遠い。しばらく歩いて海神社にお参りし、並石ダムの"こっとん村"で鴨南蛮蕎麦を食べた。この蕎麦が大当たりで一気に元気が回復し、その後はいつものペースに戻った。田原地峠まで一気に登り、その勢いのまま屋山へも登る。下りも快調で、長安寺から30分もかからずに天念寺に着いた。
ここから無明橋へも一気に登る。思ったより高度感のある鎖場を登り、橋を渡ってお参りしてから先端に行った。気分的には橋が一番恐いかった。後は、ゆっくり降りて、いくつかお寺にお参りをしてから真玉温泉に到着。コースタイムよりかなり早く終了した。
途中、同じように国東のトレイルを歩いている方と一緒に行動した。同じコース設定をしているようで、次回はご一緒できたら嬉しいな。
【3日目:T4】
最終日は午前中だけの予定だ。今日中に帰宅するために、遅くても14:00には終わらせたい。T4の見所は猪群山のストーンサークルと、ゴール付近の中山仙境(オプションコース)で、距離は12kmほど。ゴール地点に車を置いて、峠を一つ越えて真玉温泉に向かう。自転車で登れなくなったら、すぐに歩きに切り替えて淡々と進み、後は長い下り。ただし、小径の自転車なので下りは結構恐い。
宿泊所を出るのが遅かったため、スタートが8時過ぎになってしまった。歩き始めるとすぐに磨崖像がある。猪群山への登山道には、地元の方言の標識があって楽しめる。山頂はほぼ木に覆われているが、途中のいっぷく望からの眺めは良かった。ストーンサークルへの道は枯れ葉が敷き詰められた気持ちの良い尾根道で、秋のトレイルを堪能できた。ストーンサークル自体も不思議な雰囲気で、なかなか良い場所だった。
一旦里に下り、小さな山を越えてから中山仙境へ登る。中山仙境はヤセ尾根が続き、最高地点と展望所からの眺めは素晴らしい。でも一番危ないのは下山道で、隠洞穴まで崖に沿って細い道を進まなくてはならない。黒部 下ノ廊下の細い道バージョンだ。その後、一気に下って駐車場まで戻り今回の行程は終了。真玉温泉に入ってお土産を探しながら帰宅した。
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国東半島は多くの石仏があって非常にユニークな地域だ。歩いていくと次々と石の建造物や仏像などがあるので楽める。トレイルは全般的に標識やテープが充実しているのでわかりやすいが、所々分岐で迷う場所がある。GPSを持っていると楽だ。
今回は車+自転車を試してみた。自転車での移動は十分に可能だが、かなり疲れる。今回はトレイルの高低差が小さいので何とかなったが、厳しいルートで最初から疲れているのはよろしくない。自転車を買い直すとしても、より軽量なタイプにするか、電動化するか迷うところだ。
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