甲斐駒ヶ岳〜今年のアルプス初め、すっかり夏山でした

2015年04月28日(火) ~ 2015年04月29日(水)

• GPS: 31:29
• 距離: 25.3km
• 登り: 1,968m
• 下り: 2,098m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:10
• 休憩: 0:50
• 合計: 4:00

距離 8.7km 登り 655m 下り 466m

8:49 スタート地点
9:04 丹渓新道登山口
9:51 10:00 大平山荘
10:14 北沢峠 こもれび山荘
10:20 仙丈ヶ岳二合目登山口
10:26 10:47 長衛小屋（旧北沢駒仙小屋）
11:45 11:50 栗沢山稜線2200m地点
12:14 12:27 長衛小屋（旧北沢駒仙小屋）
12:36 仙丈ヶ岳二合目登山口
12:44 12:46 北沢峠
12:49 北沢峠 こもれび山荘

2日目

• 山行: 8:51
• 休憩: 2:14
• 合計: 11:05

距離 16.6km 登り 1,301m 下り 1,643m

5:08 北沢峠 こもれび山荘
5:08 北沢峠
5:13 仙丈ヶ岳二合目登山口
5:18 長衛小屋（旧北沢駒仙小屋）
5:56 6:00 仙水小屋
6:32 6:49 仙水峠
8:33 8:53 駒津峰
9:22 9:34 六方石
10:41 11:16 甲斐駒ヶ岳
11:49 12:05 六方石
12:38 13:01 駒津峰
13:57 14:03 仙水峠
14:25 14:26 仙水小屋
14:56 長衛小屋（旧北沢駒仙小屋）
15:02 仙丈ヶ岳二合目登山口
15:10 北沢峠
15:20 大平山荘
16:00 丹渓新道登山口
16:13 ゴール地点

天候

28日：晴れのち曇り
29日：晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

4月25日からバスの運行が開始されましたが6月14日までは途中の歌宿止まりです。
歌宿から北沢峠まではゆっくり歩いて2時間くらい掛かります。（舗装道路です)
仙流荘駐車場、広大な広さが有りますのでいつでも駐車は楽々だと思います。
この日は10台ほどしか停まっていませんでした。

コース状況／危険箇所等

例年より雪解けが早く、今回このコースは全て夏道、アイゼン・ピッケルを使用する場面はまったく有りませんでした。
特に危険な場所は有りません。駒ヶ岳山頂は花崗岩のザレ場の急登ですので、滑ったりしないよう特に下山は慎重に。

歌宿〜北沢峠
舗装道路をひたすら歩きます。意外に距離が有りますので景色を眺めながらゆっくり行くのが「吉」です。

北沢峠〜仙水峠
樹林帯に若干の残雪が有りますが、特に踏み抜きも無く快適に歩けます。残雪が少ないため夏道以外は通れません。

仙水峠〜駒津峰
樹林帯に残雪が有ります。午後になると一部踏み抜きも有ると思いますので、出来るだけ早い時間帯に通過するのが良いと思います。
残雪が少ないため夏道以外は通れません。
森林限界を超すと残雪も無く夏道です。

駒津峰〜甲斐駒ヶ岳
駒津峰の下り、六方石周辺に若干の残雪が有りますが、基本的に雪は無く夏道です。

その他周辺情報

駐車場のそばの仙流荘の温泉に入りました。若干狭いですが露天風呂も有ります。

写真

4/28 8:45

この時期バスは歌宿まで、北沢峠までは舗装道路を延々と歩きます。

4/28 8:45

北沢峠まで1時間半から2時間近く掛かります。ここで体力を消耗しても仕方が無いので、ゆっくりとウオーミングアップのつもりで。

4/28 9:04

鋸岳の景色が最高です。

4/28 9:04

よく見ると鹿の窓も見えます。

4/28 9:04

甲斐駒もよく見えます。

4/28 9:16

途中雪崩の後も有りますがきれいに片付けられています。

4/28 9:16

良い景色に慰められながらひたすら歩きます。

4/28 9:30

途中カモシカが現れました。

4/28 10:12

やっと北沢峠に到着です。

4/28 10:14

本日のお宿、長衛荘改めこもれび荘。何と朝4時半から朝食が可能でした。

4/28 10:14

北沢峠の山梨県側は除雪がしてないため雪はたっぷりです。

4/28 10:24

驚異的な空き具合の長衛小屋キャンプ指定地。夏はなかなか空きスペースが無い人気の場所ですが、今日はガラガラでした。

4/28 10:24

長衛小屋もゴールデンウイーク中は営業していますが、素泊まりだけのようです。

4/28 10:41

時間が早いので、栗沢山まで散歩に出かけます。
トレースは有りませんが、橋を渡ったらすぐに右の斜面に取り付きます。

4/28 11:03

スタート直後は快調。ほとんど人が入った様子は有りませんが目印が多く有り、ルーファイは簡単です。

4/28 11:50

喜んだのもつかの間、残雪が出てくると酷い踏み抜き地獄。雪が緩んだ午後から登るところでは有りませんでした。あきらめて早々に退散しました。

4/29 5:17

翌朝。4時半に朝食が食べられたので5時過ぎには出発できました。

4/29 5:42

完全に夏道です。樹林帯に残雪がある程度です。

4/29 6:32

北沢峠から一登りで仙水峠。甲斐駒・摩利支天が圧倒的迫力で迫ってきます。

4/29 6:33

振り返ると仙丈ヶ岳が優美な姿を見せています。

4/29 6:33

仙丈ヶ岳をアップで。やはりあちらも雪が少ない様です。

4/29 7:20

仙水峠からも残雪が残る夏道を登ります。高度を上げると浅夜峰から早川尾根の山々、鳳凰まで見えてきます。

4/29 7:20

仙丈ヶ岳。藪沢には雪がたっぷりですが、やはり黒い部分が目立ちます。

4/29 7:20

甲斐駒が近づいてきました。

4/29 7:50

更に標高を上げると摩利支天が低くなり駒山頂が高く見えます。

4/29 7:54

森林限界を超えると雪は無く完全に夏道です。
例年より1ヶ月近く季節が進んでいるようです。

4/29 7:54

北岳、間ノ岳、塩見岳など南ア北部の名峰が姿を現しました。

4/29 7:55

仙丈ヶ岳はやはり優雅な山容です。

4/29 8:18

目をこらすと鳳凰三山の先に富士山も見えています。

4/29 8:18

北岳から塩見に続く稜線。

4/29 8:19

中央アルプスの峰々。

4/29 8:37

暑さに苦しめられながら、這々の体で駒津峰に到着です。
この大展望が待っています。

4/29 8:36

ぐっと近づいた駒が疲れを忘れさせてくれます。

4/29 8:37

鋸岳が孤高を誇っています。

4/29 8:38

早川尾根とワン・ツー・スリーの揃い踏み。

4/29 8:39

仙丈ヶ岳にはまだ雪がたっぷり有りそうです。

4/29 8:39

中央アルプス木曽駒と御嶽山。

4/29 8:39

北アルプス、槍穂もバッチリ見えます。

4/29 8:40

こちらは乗鞍、今日は山スキーで賑わっていることでしょう。

4/29 8:37

駒へ続く道、途中若干残雪が有りますが、山頂部は全く雪が有りません。

4/29 9:01

本当に4月？目を疑う景色が続きます。

4/29 9:12

それにしても空いてます。今日甲斐駒に登っているのは同宿だった単独行の方1名とガイドツアーの4名、テント泊の3名私を含めて9名だけのようです。本当にゴールデンウイーク？

4/29 9:24

六方石。鋸岳の先に北アと乗鞍。

4/29 9:24

一瞬だけガスが湧きましたが基本快晴です。暑い！

4/29 9:28

山頂へ直登と巻道の分岐。今日は直登します。

4/29 10:19

直登ルート、当然ですが雪は全くなく完全に夏道です。

4/29 10:20

山頂が間近になりました。

4/29 11:06

甲斐駒ヶ岳山頂。この時期に何度か登っていますがこんなに雪が無いのは初めてです。
イワヒバリ？がたくさん飛び交っています。

4/29 11:06

摩利支天があんなに低くなりました。

4/29 11:07

やはり駒山頂はこれですね！

4/29 11:07

目をこらしましたが黒戸尾根を登ってくる方はいないようです。

4/29 11:07

山頂は広々。誰もいません完全に貸しきりです。

4/29 11:07

若干雲が出来てましたがまだ大展望です。

4/29 11:08

この時期の北岳も行ってみたい。

4/29 12:08

さて下山です。駒津峰の登り返しが地味にキツい。

4/29 12:09

甲斐駒ヶ岳山頂を振り返って。

4/29 12:30

北岳を眺めながら夏道を下山します。

4/29 12:39

名残惜しく何度も振り返ってしまいます�　�

4/29 13:05

名残惜しく何度も振り返ってしまいます�◆�

4/29 14:10

仙水峠まで降りてきました。
無理矢理雪の上を歩いて見ました。ピッケル・アイゼン・・・、冬山装備は全く出番が有りませんでした。

4/29 15:52

ぐっと進んで帰りの林道から。もうちょっと石が落ち着いたら鋸岳に行こうかな？

4/29 15:57

甲斐駒ヶ岳を振り返って。今回も楽しい山行でした。

撮影機器：

NIKON D5100 NIKON CORPORATION

装備

個人装備

長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター ネックウォーマー バラクラバ 毛帽子 着替え 靴 予備靴ひも ザック ザックカバー アイゼン ピッケル 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 水筒（保温性） 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 常備薬 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ナイフ カメラ ポール ヘルメット

備考

予想外に暑く、冬装備ではキツかった。

感想

yamaya1127

毎年アルプス初めは西穂に決めていたのですが、今年は異常に雪が少なく西穂もちょっと残念な様子。
今年は趣向を変えて南アルプスからアルプス初め。一昨年の夏足の不調で駒津峰で断念して以来ちょっと気になっていた甲斐駒ヶ岳に行って来ました。

この時期の甲斐駒は山頂直下がちょっとした雪壁になっていることも有り、積雪状態の見極めが大切なのですが、今回は雪は少ないとは予想していたのですがここまで少ないとは、本当にビックリしました。
完全に夏山。ピッケル・アイゼンなどの冬装備は全く出番が無く、冬靴・冬ズボンで苦しみながら登ってきました。
更に驚いたのが、登山者が少ないこと。いつもは張る場所が無く幕営不可のお知らせが出ている長衛荘のキャンプ指定地にテントは数張り、甲斐駒に登っている間もほとんど人に会うことも無く、静かな山を満喫できました。
やはり山梨側から入山できないこと、バス終点から舗装道路を2時間近く歩かなければならないので人気が今一のようです。
ただ以前この時期に登った時はもっと混んでいたような・・・・。

コースの詳細は上記と写真のコメントの通りです。
基本的に夏道で樹林帯に残雪がある程度です。
初日時間が有ったので北沢峠から栗沢山に登るルートを偵察（散歩？）に行ったのですが、こちらはトレースが全くなく、ほとんど誰も入っていないようです。
昼近い時間帯でしたのでまさに踏み抜き地獄、変に踏み抜いて足をひねっても困るので早々に引き上げました。
仙水峠から栗沢山に向かうルートには若干の踏み跡が有ったので、浅夜峰や早川尾根を狙うなら仙水峠経由が良いと思います。

暑さにやられて大変な思いをして登りましたが、天候に恵まれ最高の「夏山」を満喫しました。
途中、ゆっくりしすぎて帰りの最終バス（歌宿16:15)の時間に間に合わなくなりそうで、北沢峠から小走りで下って1時間で何とかバス停に着いたときは発車2分前、今回の山行で一番キツかったのはここだったかも知れません。

さあいよいよ夏山です、どこでも行けます、次はどこに登りましょうか？

コメント

opiro772

もう夏山ですか？
yamayaさん、こんばんは。
GWの山登りは甲斐駒だったんですね、両日とも天気に恵まれ、ほぼ貸切の山歩きを楽しまれたようですね。お疲れさまでした<(_ _)>
この時期だったので鳳凰三山に行かれているのかなと思ってました、北沢峠までバスが運行されていないとなると、この時期の甲斐駒は私もチョイスから完全に外れますね
ホント、今年は雪解けがどこも早いみたいですね、皆さんのレコを拝見しても「夏山」って言葉が良く使われておりますね。
残雪に青い空、私もこの景色を早く拝みたいものです。と、言っているうちに雪はどんどん融けちゃいそうなGWの天気です。

yamayaさんは次回は5月の半ば過ぎ辺りにでしょうか、また今年も登山口でバッタリお会いできるかな？

yamaya1127

Re: もう夏山ですか？
おはようございます。
前回のopiroさんの武甲山のレコでも「暑い」と書かれていましたが、今年の暑さは異常ですね。
今回は暑さで完全にやられました。
使わない冬山装備は重いし、上は脱ぐことが出来るのですが、冬靴や冬ズボンはどうしようも無く、本当に参りました
でも、天気は最高！、人も殆ど居なくてゴールデンウイークの山とは思えない程ゆったり出来ました。
最後の春山を楽しむことは出来ませんでしたが、夏山の先取りで楽しめました。

5月はちょっと仕事が忙しくて今のところ未定なのですが、何とかやりくりして1回は行きたいと思っています。
またどこかでお目にかかりましょう

opiroさんのレコも楽しみに待ってま〜す