黒パグ的三大急登筆頭!太刀岡山・黒富士・升形山・曲岳


- GPS
- 11:09
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,334m
- 下り
- 1,324m
コースタイム
- 山行
- 9:13
- 休憩
- 1:53
- 合計
- 11:06
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
10台程度駐車可能な道路脇のスペースです。トイレ等はありませんので事前に済ませておく必要があります。 午前6時時点で駐車車両は我々以外に1台のみ。 帰りには7台ありました。岩をやる人達も利用しているようです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【太刀岡山登山口駐車場〜太刀岡山】 駐車場から南方向に50m程歩いたところにある左手の橋を渡り、さらに50メートル程先、道路が左カーブする辺りの民家脇から山に入ります。 登山口を示す看板が4つもあるので見落とすことはなさそうです。 民家前の石垣に沿って進むと、獣除けのゲートがありますので開けて入ります。入った後はゲートを閉じ、しっかり留め金も戻しましょう。 登り始めはそれなりの傾斜がある九十九折れの道です。奥多摩や檜原あたりの山域に似た急激な立ち上がり。 やがて前方に何やら白い壁のようなものが見えてきます。第一の絶壁、大きな白い岩です。この辺りで一時的に傾斜が緩み、一息つけます。 少し先に第二の巨岩があり、これがハサミ岩です。岩に向かって右手方向から回り込むとハサミのV字の真ん中に立てます。 茅ヶ岳、金ヶ岳、曲岳などの周囲の山に加え、甲斐駒、鳳凰三山なんかも見えてなかなかの見晴らしです。 ただし下は断崖ですのでくれぐれも落ちないように注意しましょう。 ハサミ岩からは再び登り坂です。 それほど急傾斜でもありませんが楽な道というわけでもありません。適度な険しさとでも言うべきでしょうか。 新緑の中ツツジなんぞを愛でつつ進みます。 登り切ると太刀岡山山頂です。富士山や南アルプスなどが望めます。 【太刀岡山〜鬼頬山】 太刀岡山からしばらくはゆるゆるとした尾根道を行きます。 とても気持ちの良い道で、綺麗な森の中を散策しているかのような穏やかさです。 しばらく歩くと下り道となり、やがて越道峠に到着。 その先もややしばらくは穏やかにアップダウンする尾根歩きの道ですが、鬼頬山の直下からは激しい急登となります。 あまり踏まれていないのか、土は柔らかくフカフカです。傾斜はかなりきつく、自力では真っ直ぐ立ち難い箇所もありました。 ほぼ全面トラロープが張られていて、これを頼りに登ることになります。いざと言う時にロープをつかむことを考えると、万全を期すならセルフビレイ、少なくとも滑り止めの付いた手袋があったほうが良いでしょう。トラロープは毛羽立っていましたので素手では手のひらを痛めます。 地形図からザッと計算した感じだと、約300mの距離で150m(標高1362m地点から標高1512m地点まで)登るので、傾斜は約26度。道路勾配的に表現すれば50%。 この傾斜を直登するのだからまさに鬼。岩場の登りを除けば、ここより急勾配の登山道は経験が無いかも?というくらい急に感じました。 【鬼頬山〜黒富士】 下りも急傾斜です。 その先はアップダウンが続き、途中で木々の向こうに黒富士が見えます。 しかし稜線は黒富士の隣の八丁峰へと続いていくので、右側に見える黒富士を通り越します。 八丁峰で東に折れ、その先の曲岳方面の分岐を直進、なだらかな樹林帯を抜けます。 黒富士の直下からまた急傾斜となり、登り切ると山頂です。 山頂の先、少しわかりにくいですが展望台かあります。富士山、南アルプス、奥秩父が見渡せます。 【黒富士〜升形山】 分岐まで戻り、曲岳方面へ進みます。 まもなく開けたところに出て、升形山への分岐が右方向にあります。 この山も山頂直前がやや急傾斜。 山頂からは黒富士と富士山のツーショットが拝めます。 【升形山〜曲岳】 分岐に戻り、曲岳方面へ。 すぐに八丁峠です。ここからは太刀岡山登山口方面への下山路もあります。 曲岳に登らずに観音峠に至る道もあるようです。 曲岳へ向かうとしばらく尾根道を歩き、山頂直下からまた急登です。 山頂直前に展望台があり、歩いてきた太刀岡山や鬼頬山の稜線が見下ろせます。 【曲岳〜観音峠】 急傾斜の下りです。要注意。 しばらく下ると展望ブリッジがあります。尾根に突き出るような形の岩です。 右に巻き、ロープのある岩場を越えて進みます。 さらにきつい下りが続き、次はめまい岩があります。これも右に巻いて進みます。 たびたびロープが出てくる急な道が続き、下り切れば舗装道に出ます。 【観音峠〜太刀岡山登山口駐車場】 ひたすら舗装道の下りです。 時々車やバイクがやってくるので轢かれないよう気をつけましょう。 |
その他周辺情報 | 【立ち寄り湯】 源泉かけ流しの湯・湯めみの丘 http://www.geocities.jp/yumemionsen/indexpc.html 双葉サービスエリアのすぐ近くにある温泉施設。 以前から気になっていた温泉です。webクーポンで100円引きあり。 なかなか良いです。 |
写真
感想
[img]http://www.yamareco.com/uploads/photos/2945.gif[/img] [color=ff8c00]奴は四天王のうちでも……[/color]
今回のコースは大雑把に言えば“十”の字の形をしている。
下側と左側の棒がちょっと長い。“寸”のほうが近いかもしれない。点の部分は最後の舗装道に相当する。
東西南北に1つずつ山がある。
南は太刀岡山、一番最初に登る山である。東に黒富士、これが2番目。次に北の升形山。最後が西の曲岳だ。
山が4つあればもうこれはお約束の「四天王」になぞらえるのが筋というものであろう。
なにせ最初に登る太刀岡山からしてなかなかの急登。
迫力のあるハサミ岩の山場を経て、ふがふが言いながら展望の良い山頂を制する。
そうしてたどり着くものの、行く手にはまだ残りの山が控えている。
「くっくっく、太刀岡山は我ら四天王の中でも最弱。そこで苦労しているようではな……」
というお約束の台詞が聞こえてくるのである。
最初の戦いの後、しばし穏やかで美しい尾根道を歩く。
そしておもむろに思わぬ謎の強敵が現れる。
黒パグ隊史上最大の急登と言ってもいいだろう。ここまで激しい直登は今まで無かった。
鬼頬山である。
いまだかつてない苦しい登りを経て山頂へ。残る山はまだ先である。
「くっくっく、鬼頬山は我ら四天王の一員ですらない、ただの番兵だ。そこですら苦労するようではな……」
四天王恐るべしである。
どんだけすごい奴らがこの後控えてるんだと、ワクワクが止まらねえ。
際限ないエスカレートなのである。
次の黒富士はその姿を木々の向こうにチラチラと見せる。
しかしなかなかその全貌を見せない。謎のボス的な演出だ。
挑むために前に進むが、黒富士はヌラリとその身をかわしてなかなか近付けない。
ほとんどUターンするようなコースを通って黒富士へ。
ついに対決の時を迎えるが、意外にもそれほど苦戦せずに登頂。
あれ、四天王とか言いつつ鬼頬のほうが強かったじゃん?
みたいな肩透かし感がややあるものの、黒富士からの景色は良い。
その後に控える升形山も、曲岳も、それなりの傾斜の登りはあるが短い間なのできつくはない。
出てきてみればそんなに強くない四天王ってのはよくある話で。
しかし曲岳からの下りはやばかった。
急傾斜が続き、展望ブリッジやめまい岩という中ボスが行く手を阻む。
四天王よりこいつらのほうがやべぇ……。
噂によれば実は鬼頬山こそが四天王の上に君臨する大ボスなのだそうだ。
ちなみに十字の真ん中に位置するのは八丁峰である。
[img]http://f.st-hatena.com/images/fotolife/w/wicket/20140720/20140720165100.jpg[/img][b][color=228B22]タイツを後ろ前に履いてました[/color][/b]
民家っぽい建物がある場所から入る登山口。
太刀岡山へ行く道は始終やや急な登りがずーっと続いた。
この調子が山頂まで続くのかと思うと木曜日へ行った雲取の緩やかな登りが恋しくなった。
でも頑張り甲斐がある道だ。
鋏岩でしばしmizが岩遊び。
調子に乗って落ちるのではとヒヤヒヤするので見てられない。
いいとこ見せようとさらに調子乗られては困るのでちょろっと観て道の方へと戻った。
先に進むと所々岩の崖が現れて木々の囲まれた登り道の間に景色も楽しめた。
足元はガガンボ類があちこちいた。
まだ気温が低めだったので飛んでいる虫は少なかった。
太刀岡山山頂はヤマツヅジに囲まれていて、青い空と見事な景色が広がっていた。
やや急な登りではあったものの距離も然程長くないのでお手頃なハイキングコースだと思った。
山頂から先の尾根道もヤマツツジと新緑が揺れる道で素敵だった。
計画書には『太刀岡山・黒富士・升形山・曲岳』と書いたけれど、登ったぞ〜と一番実感出来たのはリストに載っていない『鬼頬山』だった。
他と違い展望もなく、ひっそりしていた山だったけど…凄かった。
どれぐらい凄かったかというとmizが笑っちゃうぐらいの登りだった。
「なんだこれ〜」と笑いながら登っていたからmizでも大変だったのだと思う。ここの登りでは笛を吹く事もなかったし。
山頂に辿り着いて次を目指しちょっと登り始めたらずっと
『おかしいなぁ…変だなぁ…』と思っていた事がやっぱり違っていた事に気づいた。
お尻とおまたの辺りがなーんか変だし、足を動かすと違和感というか普段と違う着け心地で、正確に言うと家で着替えてる時にも『あれ?』と…また太ったのかぁなんて思ってたんだけど…
タイツが後ろ前逆でした(ノД`)
汗で濡れたタイツを履き直すのは難儀ですよ、気をつけましょう。
黒富士へ向かう道は新緑の森の道で綺麗でした。
人気があるお山のようで何組かとすれ違って、他の方はどういうコースできたのかなぁとか考えたり。
山頂は狭いながらも景色は良かった。
ちょうどお昼の時間だったので展望台でのんびり景色を楽しみながら昼食を。
山頂からは賑やかの声が聞こえてくるのですが展望台へは誰も来ないので不思議な気分。
mizはここにもこれるよと笛でしきりにアピールしてました。
升形山へはあっという間。
山頂は狭く2.3人で一杯になるような岩でした。
立ちくらみでも起こしたら落ちそうなので立てませんでした(笑)
景色は360度凄いのだけど羽虫の数が異様…。
曲岳の山頂は展望がないのだけれど、展望台や展望ブリッジがあり景色が楽しめるのですが…出来れば今回のルートの逆で回りたい山でした。
逆側からだと登り甲斐のある楽しい道みたい。
下りに使うとメンドクサイ・・・。
最後の林道歩きは毛虫が一杯。
長くて退屈な舗装道歩きだけど曲岳の下りが面倒だったから楽ちんで助かりました。
お花も沢山咲いていて花好きの方も飽きずに今の時期は歩けそうですよ。
道のりは非常に面白かったんですが、基本的に景色が良い場所は断崖なので怖がりのオラは景色を楽しむ余裕がないので
「また行きたいっ!」
「誰か連れて一緒に行きたい!」
・・・って気持ちはそんなにないです(笑)
コメント
この記録に関連する登山ルート
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初めまして、よく楽しいレコを拝見しています。
普通急登はジグザグに登山道があるものですが、あすこは直線にロープが張ってあるだけですね、私も雪の時に登り懲りて二度と登りたくないと思っていたのですが、それを忘れて5年後に人を連れてまた登ってしまったので今度は忘れもしません。
このコースは太刀岡山・黒富士・曲岳と一度に山梨百名山を三山楽しめるので魅力がありますが、次に登るときは忘れないで逆から回りたいでね。
初めまして。
あそこに雪がある時…さぞかし大変な道のりだったことでしょ。
鬼頬山のあのロープの場所は下り使うと私が泣きそうです(ノД`)
尻餅ついたまま下まで滑りそう…
登りだから進めたって感じです。
今回で何気に一番楽しかったのはそこだったので♪
登ってる時は脹ら脛パンパンになっちゃいましたが(笑)
曲岳のロープ場を下り使ったのが残念であそこの登りは間違いなく楽しでしょうね。
また忘れた頃に登ってしまうyamahennroさんの『また登っちゃった!』というレコを楽しみにしたいです(*´∀`)
おはようございます。
お山の名前だけだと何処だろ?でした。
山梨百名山とのことですがツウ好みのお山
変化に富んでいて歩いて面白そうです。
mizさんともここさん どちらがお山探しするのかな?
気になるとこです
もひとつ
黒パグ的三大急登 他ふたつが気になります
そ〜だ
ゆっくり一歩一歩歩けば辿りつけます(←って思いながらひーこら登ってます)
この週末、そのお姿を見に日向山(&鞍掛山)へ行こうと思ってます。
先日の渓谷のレコ参考にさせていただきます
きゃ〜〜〜823さん(*´∀`)
今週末は日向山と鞍掛山ですか。
青空の下で日向山の白さと甲斐駒さんの雄大な姿を堪能出来ることを願ってます。
急登の時いつもmizに
「この登りと黒戸尾根どっちが急なの?」
と聞くのですが今回は
「黒戸尾根は長いけど角度はこっちだろ!」
と言ってました。
yamahennroさんが仰るように他の山ならグネグネと九十九折れでコース作って行くようなところを直登だったのです。
頑張っても展望ない渋いお山だったので面白かったです。
あれでグネグネの優しいお山だったらただの通過点で記憶に残らないお山になっちゃいます。
今、重い荷物背負って行けるようにゆっくりウエイト落としてます。
長ネギ似合うように頑張るです٩( 'ω' )و
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