似島の安芸小富士、下高山(似島港〜安芸小富士〜学園前桟橋〜大黄〜下高山〜似島港)【広島県、広島市(似島)】
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- GPS
- 03:08
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 509m
- 下り
- 509m
コースタイム
- 山行
- 2:33
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 3:07
似島港 856 ― 安芸小富士への入口 857 ― 尾根道合流 904 ― 臨海公園への道分岐点 914 ― 学園道分岐点 918 ― 安芸小富士山頂 927/939 ― 学園道分岐点 947 ― いのちの塔 958 ― 学園登山口 1001 ― 学園前桟橋 1006/1012 ― 平和養老館前の慰霊碑 1022 ― 馬匹検疫所焼却炉跡 1026 ― 井戸跡 1028 ― 横穴式防空壕跡 1034 ― 原爆慰霊碑 1048 ― 下高山登山口 1053 ― 分岐点 1058 ― 尾根道・大黄合流点 1108 ― 190mピーク 1117 ― 下高山山頂 1119/昼食/1140 ― 尾根道・大黄分岐点 1148 ― 似島峠 1157 ― 似島港 1203
●行動時間
03:07
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
船
(広島の家〜広島駅、広島駅=広島港・宇品、広島港〜似島港) 似島港―安芸小富士―学園前桟橋―原爆慰霊碑―下高山―似島峠―似島港 (似島港〜広島港、広島港・宇品=広島駅、広島駅=広島の家) ●登山口へのアクセス ○似島港 ・広島港から似島汽船で行く。直行便ならば所要20分。学園前桟橋経由で40分。1日片道13便、大人片道450円 ・広島市営桟橋から学園前桟橋へのジェットフォイルもあるが、土日祝日は運休 (いずれの記述も2024.2現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○似島港〜尾根道分岐 ・舗装路歩き。家下の集落を細道で抜けて行くと坂道になるが、コンクリート舗装が続く ・途中も含め、標示は多数 ○尾根道分岐〜安芸小富士〜学園登山口 ・山道。分岐には標示が付けられている。道筋は至って明瞭 ○学園登山口〜大黄登山口 ・海際の舗装路を行く。歓迎交流センターの敷地内には戦争遺構が幾つもあるが、それぞれ誘導標示がある。また、それぞれの遺構には解説板が設けられている ○大黄登山口〜尾根道・大黄分岐点〜下高山、似島峠 ・山道。概ね尾根道。道筋は明瞭かつ急な坂もない ・分岐には案内標示がある ○似島峠〜似島港 ・舗装路歩き。家下集落の中の細道には案内標示があるのでそれに従って進む (いずれの記述も2024.2現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ○コンビニエンスストア、飲食店 ・広島港近隣の徒歩10分圏内には複数のコンビニエンスストアがある ●日帰り温泉 ・近傍の日帰り入浴施設としてはスーパー銭湯「ほの湯」やいくつかの銭湯など。広島市内には、ほかにも銭湯が見られる (いずれの記述も2024.02現在) |
写真
感想
離島の山を目指した。分県登山ガイド「広島県の山」で紹介されている中で唯一の離島が似島だ。ほかにも島嶼部の山はあるのだが、いずれも橋で本州と繋がっている。似島には船で渡るよりない。
朝早く家を出て、広島港へ。ところが最初から躓いてしまった。広島市営桟橋から出る似島学園前桟橋行きの船は、土日休日は運航していなかった。仕方がないので広島港へ向かって830発の似島桟橋行きに乗ることに改めた。その分、ルートの中に歴史探訪も組み入れることとした。
広島港ターミナルから見ると目と鼻の先にある海上の富士には見た目の通りにすぐに着いた。ほんの20分の乗船で離島に到着だ。
似島桟橋を通って島へと降り立ち、細い周回道路を左手へと進むと、ほどなく安芸小富士へと誘導する標示。それに従って狭い路地を上っていく。10分も行かないうちに尾根筋へと出た。
緩やかな上り、薄い樹相。晴天も相俟って、軽快に進む。難所もなく、あっさりと山頂へ。
山頂では四方の大展望が待ち構えていた。多島美もさることながら、広島近傍の山々、廿日市の山々が立ち並ぶ。
安芸小富士を後にして、学園前桟橋を目指す。似島学園は小中学校併設の児童養護施設とのこと。上から眺めると大きな施設だ。その施設を目指して一気に下降する。学園内の登山口へと降り立ち、そのまま学園前にある桟橋付近に行き、一息入れる。海がきれいだ。波立ちも殆どなく、内海とは穏やかなものだと知ることができる。
そこからは海沿いの周回道を行く。牡蠣養殖の会社の前を過ぎ、東大谷にある長い桟橋跡沿いの辺りに着く。海側は堤防もあって見えない。陸側には平和養老館があり、その前には慰霊碑が建つ。多くの被爆者がこの島に運ばれ、そして多くはここで亡くなったとのことだ。この島にも原爆の記憶は残っている。
続く似島歓迎交流センターはちょうど整備中。4月にはオープンするとのことだ。センターの敷地内にも戦争遺構が並ぶ。
さらに進んで似島小中学校を通過。原爆慰霊碑を見て道が山側へと進路を変える。暫く進むと右手に分かれる舗装路があり、そちらへと入る。細い舗装路を約100m進むと下高山登山口の標示が目に入る。そこから山へと戻る。
こちらの山道も取り付きは竹林の急崖だが、そのあとは緩く歩きやすい道が続く。少 しは上った頃に尾根筋の道へと復した。
樹間に海を見ながら歩く。こちらの道は軽いアップダウンを繰り返す。これ以上は進めないところで下高山山頂に到着。こちらも安芸小富士に負けず劣らずの眺望だ。こちらは瀬戸内海に面した南側が開けている。安芸小富士と足し合わせると、当に360度の展望だ。
来た道を引き返し、尾根道伝いに似島峠を目指す。峠からは舗装路を港へと下りていく。家下の集落に入ると迷路のようになるが、こちらのルートにも標示がしっかりと付いている。
細い路地を抜けると、あっさりと出発地に到着。
切り出しうどんの店で昼食を摂りながら島の歴史本を開く。最初の入植者の一人とされる富士田家の藏が残っているとのことで、先ほど下りてきた路地を戻ってみる。藏はちょうどその道の曲がり角にあったのだが、残念ながらリノベされてしまい、家紋を含め往事の外観は残っていなかった。
帰りの船は、行きよりも乗りが良い。山歩き帰りと思しき面々が増えたが、行きの便では見ていない。さて、彼らはどこを廻っていたのであろうか。
小さい島だが、山以外の楽しみもある。これからに期待したい島だと思った。
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