庚申山・鋸山・皇海山 ハードな日帰り


- GPS
- 13:47
- 距離
- 24.5km
- 登り
- 1,995m
- 下り
- 1,999m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
行動時間・距離・高低差 とてもハードな日帰り山行となってしまいました。 特に残雪部分や笹薮部分ではコースロストを頻発してしまい、無事に帰れるか不安になってしまいました。 危険箇所; ・庚申山への急登(岩・土が脆い 急斜面多し) ・庚申山から鋸山への稜線(残雪でコースロストしやすい 急斜面の痩せ尾根縦走) ・鋸山から不動沢のコルへの下り(残雪急斜面の下り) ・皇海山からの下山コース途中(笹藪でコースロストしやすい) ・鋸山から六林班峠(深い笹薮でコースロスト) ・六林班峠から庚申山荘(右崖の長くて狭い巻き道 沢横断部分は殆ど崩落地) 銀山平の車両通行止ゲート付近の駐車スペース(2箇所)には10台停められない。魚釣りの人も利用するようなので、早めの到着が肝心です。 庚申山コースからの皇海山登山は時間的にも距離的にもかなり厳しいものがありました(庚申山荘泊でもアプローチの2時間を短縮できるだけなので) 皇海山へは殆どの人が皇海橋から不動沢のコル経由ピストンのようで、不動沢のコル〜皇海山では人に会えます。私が歩いた日に庚申山から経由した人は庚申山荘泊のオジサン1人だけで、とても親近感が湧きました(この方の踏み跡がどれだけ私の不安感を和らげてくれたことか) 鋸山はその名の通り、クサリ・ハシゴ・ロープが活躍するギザギザ連続痩せ尾根越えコースです。トラバースなど無く、ギザギザ尾根上を忠実にアップダウンします。 まだ本格シーズン前のためでしょうか、歩かれていないためなのでしょうか、鋸山から六林班峠までの道は未整備(笹薮漕ぎ・足元が見えないため倒木に足をとられることシバシバ)、特に広い笹原ではコース目印を完全に見失い、仕方なく無理矢理、笹を掴みながら稜線へ急登し、なんとか踏み跡らしき形跡を発見でき、事なきを得ました。 六林班峠から庚申山荘までコースタイム2時間の巻き道歩きなのですが、道幅が狭いうえ、右崖に向けて若干傾斜しているわ、笹が右傾斜にあわせて寝ていて滑りそうになるわで、気を抜くことが全然出来ませんでした(左過重で歩き続けて膝・足首が痛くなった)。更に何箇所も沢を横断するのですが、脆い土岩の土壌のため崩落しまくっていて、どう横断するのか悩むポイントが2〜3箇所あります。 (巻機山・沢コースの巻き道の恐さ以上の緊張感持続しっぱなしの巻き道) 全般的に岩・土壌が脆いので、斜面登降には注意が必要です。 もう一度行きたいか? と問われれば即座に「NO」と答えてしまいます。 ===== こんなにキツかった山行、ご褒美に山バッヂを買って帰ろうと、かじか荘へ寄ってみましたが、今は売っていないとのことでガッカリ。これもメインルートじゃなくなった影響でしょうか。 |
写真
感想
今回の山行は、庚申山荘へ辿り着く前にデジカメが故障してしまい、ピークからの写真は仕方なく携帯カメラで代用という、不測の事態に始まり、とにかく息つく暇もないようなハードでロングな山行となってしまいました。
やはり あまり歩かれていないコースを単独行するというのは精神的にもキツイなあということを再認識するような内容となってしまいました。
(改めて北アルプス登山コースの手入れの良さを再認識)
今回の山行を思いついたキッカケは、
・ここのところ、新たな百名山に登っていない
・久々に雪のない山行にそろそろ行っておきたい
・今後の山行に備えて、少々ハードな行程で挑戦しておきたい
最近は皇海山へのメインルートといえば群馬県側の皇海橋から不動沢のコルで稜線に出て皇海山ピストンのようで、少々健脚な人ならプラス鋸山ピストンというパターンが圧倒的に多いようでしたが、
せっかくなので、昔からのコースである銀山平から庚申山・鋸山を経て皇海山に至るハードコースに、何とか日帰りで挑戦! ということで計画してみました。
参考コースタイムは軽く12時間を超えているようですが、日の長いこの時期ならこそ計画できる ということで日の出とともに行動開始して、何とか日没までに帰ることと、途中休憩も極力少なくし、食事もそのまま食べる携帯食で賄うことにして、ガンバッテみたのですが、いやいやなかなか大変な一日となってしまいました。
想定よりも残雪が多かったこと、コースの笹藪が未整備で何度も標識を見失うこととなってしまったこと、六林班峠からの巻き道が予想以上に歩きづらくて危険な道だったこと、などが重なり、本当に日没ギリギリの帰着となってしまいました。
もし同じコースを予定される方がいらっしゃったら、しかも初めてのコースだったとしたら、なるべく単独行は避けるべきだと思いました(不安と孤独が精神的にキツイ)。
皇海山お疲れ様です。
銀山平からの日帰りは凄いです。
しかも帰路に危険印だらけの六林班峠経由とは。
このコース、車に不安があった私も考えたのですが、利用者の少なさに実力不足を感じて諦めました。
kazさんの記録を見るとやはりハードなコースの様ですね。
MATSUさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
残雪具合の読みが甘かったことも、想定以上に時間を要してしまった要因だったんですが、残雪に踏み跡があったからこそ、コースが合っているのか間違っているのかを判断できていたんです。
残雪が無くなればもっと歩きやすくなるのでしょうが、逆にコースを見失いやすくなる危険性も増えたんじゃあないかなと、今にして思えるんです。
もっと歩かれたり、笹薮が刈り込まれて整備されれば、こういう心配も減って、体力勝負コースとの闘いに集中できるのでしょうけど。
それにしてもMATSUさんは百名山の殆どを制覇されているんですね。スゴイです。
私も地味にすこしづつ制覇数を増やしていきたいなと思ってます。
kazさん,初めまして。
ヤマレコに本日登録したりきまるです。
レポはまだアップしていませんが,3年前に同じコースを歩き,「鋸山から六林班峠(深い笹薮でコースロスト)」に激しく同意したので,コメントさせていただきます。
私も,六林班峠へ向かうササヤブでロストし,パニックになりそうでした。幸いなんとか歩けましたが,次回は,カマを持ってササ刈りに行こうかと本気で思っています。
とりあえず,その時の記録はこちらです。
http://picasaweb.google.com/rikimaru103/2007061617#
rikimaruさん、初めまして。
コメントありがとうございます。
3年前の記録、拝見しました。
今回デジカメが故障してしまい、殆ど写真を撮れなかったので、rikimaruさんの写真を順に追って見ながら、「そうそう」「ココ!ココ!」なんて思わず声を出して見てしまいました。
絶対に六林班峠への笹薮はもう少し整備しないとシャレにならんわい! と私も本気で思ってしまいました。
これからもヨロシクです。
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