米子不動アイスクライミング(カチカチ山、阿修羅)
- GPS
- 17:30
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 1,995m
- 下り
- 2,001m
コースタイム
- 山行
- 3:58
- 休憩
- 5:43
- 合計
- 9:41
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
2023年には林業の影響で使用できなかった、その先の駐車スペースも駐車可能だった。 906mの分岐から先、林道米子不動線は冬季通行止めだが、除雪はされており、バリケードをどかせば車で入れる状況。作業道は除雪されていないが、冬季通行止めとはされていない。積雪は少なく、走破性の高い車なら通行可能と思われた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・各氷瀑へのルート及び崖下のトラバースルートにはトレースがあり、ラッセルはなかった。 ・カチカチ山:1p、60m、V ・阿修羅:1p目55m V+、2p目40m IV+ |
その他周辺情報 | ・リンクロによるYAMAP記録:https://yamap.com/activities/29959988 ・「米子」の読みは、「よなこ」が正しい。 ・湯っ蔵んど:700円 ・食事処仙岳:早めに下山したので菅平高原を越えて上田から帰ってみた。安価で美味しくアットホームな良い食堂だった。 |
写真
装備
備考 | ・チェーンスパイクがアプローチで有用。 |
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感想
【計画の経緯】
今年は暖冬でどこも氷結が悪い上、この週末は気温も高い予報。それでも何とかなりそうなところということで、米子不動へ。
【記録】
○1日目
昨年は米子不動で3泊もしたが、今回は1泊なので荷物は軽い。チェーンスパイクなしで大変そうなリンクロを横目に、凍結した道路をさくさく歩いていく。相変わらずの飽き飽きする林道歩きを経て、米子橋上流左岸には一番乗り。一番良さげな所にテントを張って、まずは味ともへ向かう。
今年も立派なコブラ・アナコンダを経て龍神は、見たこともないほど滴っていて、滝のよう。その先もトレースが続いていたのでラッキーで、トラバースして味とも。残念ながら、繋がっていない。暖冬の時こそ繋がる系かと思ったのに。さらにトレースを追ってトラバースし、正露丸の氷結は良さそうなのを確認後、もう1つの狙いだったカチカチ山。下部には陽が当たりどんどん融けてきているが、何とか登れそうではある。そそられない氷瀑だからリードは譲るというリンクロの言葉を聞き入れ、tamoshimaリード。下部は融けかけてひどい状態だが傾斜は緩いので岩も使いつつ登っていくと、まともな氷になってきて一安心。大雨の降るトラバースをこなせば滴りもなくなり、あとは疲れながらも快適に落ち口まで。落ち口上流左岸に超都合の良い立木があり、終了点かつ懸垂支点として利用。
カチカチ山が終わってもまだ時間があるので、正露丸でも登ろうかと来た道を戻ると、正露丸を登っているパーティがいる。yoriponとdeepblueだった。こりゃ取りつけないかと思って話しかけると、滴りがひどすぎて撤退するとのこと。それならということでクロスケが取りついたが、やはり濡れすぎるということで撤退。下からは、そんなにびしょびしょの氷瀑には見えないのに、残念。
早めに幕営地に戻ってゆっくりした後、知り合いの杉並労山Pのテントに入らせて頂き歓談。楽しい夜を過ごせた。
○2日目
この日は気温がかなり上がる予報だったので、その前に氷瀑を登ってしまおうと、それなりに早出。阿修羅に到着すると、噂通り、結構滴っている。快適とは言えなそうなので、リンクロもtamoshimaもリードをしたがらず、譲り合いになるが、最後は「ナイル川やったんだからここは譲るよ」と言うリンクロに負けて、「仕方ないなぁ〜」とtamoshimaリードに。「漢気見せるな〜」との評を頂いた。
1p目、出だしからクラゲ状の小ハングがあって登りづらい。滴りが酷い箇所はできるだけ避けつつ登っていくが、滴っているということはつららが多く、落としながらでないと登れない。どんどん消耗していくが、凹角状なのでレストはしやすく、時間はかけながらも何とかノーテンで突破。多少傾斜の緩んだ氷をさらに20m程度登って、右側でピッチを切る。
2p目はリンクロリード。ビレイヤーへの落氷を避けるために左から回り込み気味に登ると容易で、消化試合的な内容。スムーズに登攀完了。懸垂下降2pで戻る。
まだ時間は早いが、昨年登った夜叉や不動戻しをまた登る気もないので、さっさと下山することにする。長い林道も下りなら多少は楽で、14時前には車に戻れた。
【感想】
暖冬の中でも満足できる内容のアイスクライミングができ、良かった。しかし、米子不動の数多い氷瀑の中でも、登っていないものが味とも、どぜうの詩、奇妙滝他3本の易しい氷瀑だけになってしまったのは、寂しさを感じる。
【総評】
米子不動は、日本を代表するアイスクライミングエリアである。見るだけでも感動できるような氷瀑群は圧巻の一言。暖冬でも氷結するし、除雪がされるようになってアプローチもしやすくなったので、是非多くの人に訪れてみて欲しい。
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