【蔵王】不帰の滝左岸アイスクライミング


- GPS
- 06:55
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 1,258m
- 下り
- 1,246m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・ブルーファング及び不帰の滝は、ブルーファングを懸垂下降して取り付くのが効率的。 ・不帰の滝左岸:1p目 58m IV+、2p目 50m V- |
その他周辺情報 | ・不帰の滝の登攀記録はWEB上にはないが、右岸左岸共に登られているらしい。今回は右岸は登攀可能なほど氷結していなかった。 ・不帰の滝の水は鉄分を多く含んでいるため飲めない。また、物を錆びさせやすいため要注意。 |
写真
感想
【計画の経緯】
不帰の滝と言えばブルーファングは有名だが、不帰の滝自体を登攀した記録は見ない。が、登られているという噂は聞く。流心は凍っていないのに側壁だけ凍っているなんて、一体どんなのだろうか、興味深い。今年は氷結が悪いのでいけるだろうかと思っていたが、前日にブルーファングを登るついでに確認したところ、登れそうなので、連日で行くことにする。
【記録】
アプローチは、前日のトレースを追うだけなのでさらに楽。が、風が強くて寒い。風を避けて冬季閉鎖中のトイレの陰で準備して、今日もブルーファングを懸垂下降。昨日作っておいたV字スレッドが使えるので楽。
不帰の滝1p目は、それほど傾斜もなく登りやすそうということで、サトーリード。60mロープが58mくらいまでは出て、いざフォローを始めると、滝のしぶきが酷く、スクリューもクイックドローもハードシェルも凍り付いて、なかなか過酷。しぶきが凍った氷のためアイゼンの決まりも悪く、なんだか落ち着かない。しかもビレイ中に冷えた手足がさらに冷えて辛い… とはいえ傾斜は緩くて登りやすいのでせっせとフォローし、終了点へ。
1p目終了点からオーバーハングした岩の裏に入れる状況だったので、風を避けて休憩するのも兼ねて、入ってみると、青い氷に囲まれた幻想的な空間。素晴らしい。アイスクライミングをやっているからこそみられる景色だ。暫し堪能して、2p目はtamoshima。あまり滝に近づくとまたしぶきを浴びまくるので、右側の氷柱を登る。が、この氷柱は上までは繋がっていなかったので、左へ行かなければならない。左側の氷柱は好都合なことに裏側を通れるようになっていたので、トラバースして裏側を通り、さらに登る。今度は氷のワイドクラックみたいなのが出てきて、狭くて登りにくい。アイスクライミングとは思えないような変なムーヴを繰り出して登り、漸く傾斜が緩む。最後は堅く締まった雪面を登っていき、雪から氷を掘り出してスクリューでピッチを切る。
雪の斜面を少し登るともう滝上で、適当にトラバース気味に登っていくと、エコーラインに戻れた。風もだいぶおさまっていて、風が強かった昨日とは違い、今日は快適に下山。
【感想・総評】
しぶきが酷いので快適とは言えないが、非常に特徴的で印象的なアイスクライミングができる、篤志家向けの氷瀑だった。面白い滝が登れて満足。折角蔵王まで行くなら、ブルーファングだけでなく、不帰の滝も登ってみるのもお薦めである。
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