浅草岳
- GPS
- 06:07
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,275m
- 下り
- 1,287m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
毎度思うが浅草岳は魚沼側から登ってもいまいち趣に欠ける。悪くはないのだが、やはり只見側からの雰囲気の素晴らしさには敵わない。何が違うのかと言えばやはり森の深さというか成熟度合いというか。只見側のブナは立派なものが林立して得も言われぬ重厚さを醸し出す。雪をまとった沼ノ平の静謐は他では味わえないものがある。何より只見側は冬から残雪期にかけての入山者が少なく、一人静かに山に浸れるのも要点。ここで残雪とブナの新緑を肴にどれだけのアルコールを消費して枯れ枝を燃したことか。里の桜の花見も楽しいのだろうけれど、ここで煽る盃に匹敵する陶酔感は存在しない。月下独酌。天気や気温の推移から芽吹きのタイミングや標高帯を見極めるのもまた楽しい。そもそも魚沼側と只見側のブナ林の違いが何に起因するのかを考えたくなる。魚沼側の方が木材利用が盛んでかつては多量に伐採されたのかとも思うが、それ以前に立地的な面でもともと林の性質が違ったのかもしれない。早坂尾根を挟んで冬の季節風の風上と風下となり、地形的にも只見側の方が緩やかで伸びやかな尾根が広がる。早坂尾根は浅草岳の北面台地とも言えるなだらかで牧歌的な尾根だが、尾根上には大きなブナは少ない。誰かそのあたりを研究してくれないものか。
数年後に八十里越の国道が開通して冬季も新潟から只見へ短時間でアプローチ可能となるようだが、そうなると積雪期の静けさが変質することも考えられる。なんなら今のうちに楽しんでおこうと魚沼側から入って平石山あたりを往復しようと目論んだが、前岳あたりから風が強くなり、数日前に雨に打たれた雪は朝の冷え込みでガチガチ、大人しく山頂往復としておいた。数年振りに新緑の時期に訪れたくなってきた。今季の芽吹きは連休頃だろうか、かつてないヤブと新緑の風景が待っているのは間違いないだろう。
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