斜里岳 馬の背(1430m)まで
- GPS
- 08:18
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 994m
- 下り
- 977m
コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 8:23
天候 | 曇りのち濃霧ときどき雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
道東山スキー遠征の最終日、3.31はメインイベントの日本百名山・斜里岳。晴れの天気予報にもかかわらず前夜には斜里で雨(山は雪か)が降り、この日も朝から斜里岳は雲に覆われていました。根北峠から広く緩い東尾根を登り、樹林帯を抜けて南のパンケニワナイ川に入っていく標高750㍍付近からは、山頂方向はガスに包まれて全く見えません。ここで2名が、昨日の疲れや体調不良から離脱。3人で山頂を目指すことに。
パンケニワナイ川の谷はガスの中。時折風が吹いても吹き払われません。一昨日、斜里の街中で偶然出会った二人組のテレマーカーが先行。堅雪の上に新雪が薄く積もった傾斜の緩い沢を登って行きます。標高950㍍の真ん中に大岩のある二股は右へ。標高1050㍍付近には右岸に氷瀑ができています。しかし、このあたりからガスがますます濃くなり、ほとんどホワイトアウト。進むべき沢の上流方向もよくよく目を凝らさないと分かりません。
標高1200㍍付近のかなり傾斜がきつくなるところ(たぶん下は30㍍の大滝)も、どこを登ったらいいのか見当がつきません。右は雪面が氷化しているようなので、少々傾斜はきついですが、雪が吹き溜まった左側をジグを切って登ります。
天候回復の兆しもないのでこの上で撤退しようという話も出ましたが、傾斜が緩まり、沢が開けてガスも薄くなったので、とりあえず1376㍍のコルを目指すことにします。1250㍍の二股は、自然と入ってしまう左股ではなく右股へ。
コルで稜線に上がると、さすがに風は強いものの、ちょっと待つと少々視界が効くようになったので、登頂を期し1480㍍のピークを左から巻くようにトラバースして、夏道のある山頂直下のコル、1430㍍の馬の背へ向かいます。しかし、すぐにまたガスが濃くなって視界数㍍の状態となり、方向はおろか斜度さえ触ってみないと全然分からないぐらいに。それほど急傾斜でなないのですが、平衡感覚が保てず、スキーアイゼンなしではエッジで立てずに滑落してしまいます。何とか馬の背までたどり着き、山頂まではあと標高差100㍍ほどでしたが、天候は回復せず、残り時間も少ないので撤退を決め、シートラ、アイゼンで1376㍍コルまで戻りました。
ここからのスキー滑走は、はじめはハイマツなどが多く雪面もカリカリで視界も効かず大変でしたが、1200㍍付近の“大滝”を降りきると、傾斜が緩まり、ガスも晴れて、沢を快適に滑って行けました。950㍍の大岩の門を通り抜けるところなど変化にも富んでおり、このパンケニワナイ川は、なかなか素晴らしい滑走ルートだと実感しました。登りとほぼ同じルートで、シールを付けずに東尾根に戻り、根北峠へと滑り降りました。
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