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Yamareco

記録ID: 6710906
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

摺古木山〜安平路山 静かな山歩き

2024年04月28日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
08:40
距離
27.1km
登り
1,636m
下り
1,622m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:30
休憩
1:10
合計
8:40
6:28
6:33
36
7:09
7:14
25
7:39
7:45
18
8:03
8:10
54
9:04
9:04
34
9:38
9:43
4
9:47
9:50
41
10:31
10:52
23
11:15
11:17
2
11:19
11:20
31
11:51
11:55
47
12:42
12:46
16
13:02
13:03
31
13:34
13:39
30
14:10
ゴール地点
林道の下りは大体走っています
天候 晴れ
昼前頃からうっすら雲が広がり始めました
過去天気図(気象庁) 2024年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
林道ゲート前の駐車スペース(5台+α程度)に駐車しました。
林道は所々深く抉れており悪路なので、手前の大平宿に停められていた方もいたようでした。
コース状況/
危険箇所等
※4/28時点の状況です
特別危険を感じるような箇所はありませんでした。

○休憩舎〜直登分岐〜摺古木(すりこぎ)自然園(展望台)
分岐までは下草が刈ってありますが、以降はヤブ漕ぎ。
一部崩落個所や細い沢の渡渉箇所、歩きにくい箇所があります。
ルートは明瞭です。

○摺古木自然園〜摺古木山
距離は短いですが、登山道上にはササ以外にも針葉樹の低木やシャクナゲ等のヤブ漕ぎがあります。
ルートは明瞭ですが、一部残雪上で分かりにくい箇所がありました。

○摺古木山〜白ビソ山〜安平路(あんぺいじ)山
いずれもクマザサのヤブ漕ぎです。特に深い箇所は胸上〜背丈ほどあります。
白ビソ山まではルートは明瞭、ピンクテープ多数。迷う心配はありませんでした。
白ビソ山以降は残雪の割合が高くなり、ピンクテープの少ない区間では一部分かりづらい箇所がありました。
(夏道が出ていればルートは明瞭なのかと思います)
残雪上は雪が緩んでおり、踏み抜き多数。

○摺古木山〜直登分岐〜休憩舎(復路)
下草が丁寧に刈ってあり、歩きやすい内容ですが、急傾斜や滑りやすい箇所があり転倒等注意です。
 
その他周辺情報 下山後に最寄りの滝見温泉滝見の家(日帰り入浴700円、休日のみ営業)で入浴しました。
https://www.takiminoie.com/
 
林道ゲート前に車を停めて出発します。
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林道ゲート前に車を停めて出発します。
林道沿いに咲くオオカメノキ。
雨上がりで雨滴が瑞々しい。
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林道沿いに咲くオオカメノキ。
雨上がりで雨滴が瑞々しい。
新緑始まる林道を登っていきます。
日が差し込むと途端に蒸し暑くなります。
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新緑始まる林道を登っていきます。
日が差し込むと途端に蒸し暑くなります。
摺古木休憩舎に到着。
昔はここまで車で来れたようです。
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摺古木休憩舎に到着。
昔はここまで車で来れたようです。
ここから登山道に入ります。
暫くはササが刈ってあって快適です。
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ここから登山道に入ります。
暫くはササが刈ってあって快適です。
林床に咲くバイカオウレン。
薄暗く上手く撮れないので帰りに回します。
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林床に咲くバイカオウレン。
薄暗く上手く撮れないので帰りに回します。
あたりはイワウチワがたくさん。
蕾〜咲き始めのものが多かったので、これも帰りに期待。
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あたりはイワウチワがたくさん。
蕾〜咲き始めのものが多かったので、これも帰りに期待。
途中、崩壊した斜面のトラバースがあります。
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途中、崩壊した斜面のトラバースがあります。
登山道上に突如現る巨石。
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登山道上に突如現る巨石。
分岐点。
まずは周遊コースで自然園方面へ向かいます。
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分岐点。
まずは周遊コースで自然園方面へ向かいます。
「周遊」「自然園」と名前の聞こえは良いですが、ここからはヤブ漕ぎ。
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「周遊」「自然園」と名前の聞こえは良いですが、ここからはヤブ漕ぎ。
さらに雪残る沢沿いに登ります。
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さらに雪残る沢沿いに登ります。
上部はシャクナゲが張り出した登山道。
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上部はシャクナゲが張り出した登山道。
登り切ると摺古木自然園(展望台)に到着しました。
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登り切ると摺古木自然園(展望台)に到着しました。
ここはこの日唯一の展望ポイント。
中央アルプスを一望できます。
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ここはこの日唯一の展望ポイント。
中央アルプスを一望できます。
左は木曽駒、宝剣岳。
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左は木曽駒、宝剣岳。
右は空木岳、南駒ケ岳方面。
昨年歩いた稜線を一望。
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右は空木岳、南駒ケ岳方面。
昨年歩いた稜線を一望。
自然園から摺古木山へ。
所々雪とササのMIXになります。
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自然園から摺古木山へ。
所々雪とササのMIXになります。
雪は緩んでおり踏み抜きが多いですが、ササ漕ぎよりは快適です。
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雪は緩んでおり踏み抜きが多いですが、ササ漕ぎよりは快適です。
ササ藪を登り切ると摺古木山山頂に着きました。
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ササ藪を登り切ると摺古木山山頂に着きました。
山頂からは木々の間から御嶽山。
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山頂からは木々の間から御嶽山。
右には乗鞍岳と穂高連峰。
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右には乗鞍岳と穂高連峰。
奥穂と前穂の間から見えているのが槍の穂先でしょうか。
普段と違う角度から見るのは新鮮です。
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奥穂と前穂の間から見えているのが槍の穂先でしょうか。
普段と違う角度から見るのは新鮮です。
摺古木山山頂は一等三角点でした。
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摺古木山山頂は一等三角点でした。
白ビソ山を目指し、再びヤブ漕ぎ。
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白ビソ山を目指し、再びヤブ漕ぎ。
雪のあるところはササも寝てるので楽に歩けます。
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雪のあるところはササも寝てるので楽に歩けます。
白ビソ山への登り。
このあたりはササより雪上の方が多くなります。
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白ビソ山への登り。
このあたりはササより雪上の方が多くなります。
登り切って白ビソ山。
樹林帯の中のなだらかな山頂、展望はありません。
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登り切って白ビソ山。
樹林帯の中のなだらかな山頂、展望はありません。
白ビソ山からの下り道。
このあたりはピンクテープ少なく、少しルートロスしました。
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白ビソ山からの下り道。
このあたりはピンクテープ少なく、少しルートロスしました。
下り基調に進んでいくと安平路避難小屋が見えてきました。
写真でよく見る構図。
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下り基調に進んでいくと安平路避難小屋が見えてきました。
写真でよく見る構図。
避難小屋周辺でひと休みし、再び安平路山への登りへ。
雪斜面がだんだん急登になってきます。
避難小屋周辺でひと休みし、再び安平路山への登りへ。
雪斜面がだんだん急登になってきます。
登り切ると安平路山。
ここまで展望は無し。樹林帯の中の山頂です。
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登り切ると安平路山。
ここまで展望は無し。樹林帯の中の山頂です。
少し降りた先では木々の間から御嶽山が見えていました。
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少し降りた先では木々の間から御嶽山が見えていました。
さて、帰りもヤブ漕ぎ。
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さて、帰りもヤブ漕ぎ。
再び安平路避難小屋。
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再び安平路避難小屋。
途中の撮影ポイントが少ないから、この構図をよく見るんだな、と実際歩いて納得。
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途中の撮影ポイントが少ないから、この構図をよく見るんだな、と実際歩いて納得。
再び摺古木山への登り返し。
深いヤブの急登です。
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再び摺古木山への登り返し。
深いヤブの急登です。
摺古木山山頂に着いたら長かったヤブ漕ぎから解放されます。
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摺古木山山頂に着いたら長かったヤブ漕ぎから解放されます。
服装チェンジして、快適な下り道へ。
ササが綺麗に刈ってある登山道はありがたみしか感じません。
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服装チェンジして、快適な下り道へ。
ササが綺麗に刈ってある登山道はありがたみしか感じません。
遠くに恵那山を望む。
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遠くに恵那山を望む。
斜面には咲きたてのショウジョウバカマ。
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斜面には咲きたてのショウジョウバカマ。
再び分岐へ。あとは来た道を戻るのみ。
再び分岐へ。あとは来た道を戻るのみ。
帰りはお花を見ながら。
足元に多く咲くバイカオウレン。
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帰りはお花を見ながら。
足元に多く咲くバイカオウレン。
イワウチワ。思った通り、朝に咲き始めだったものが多く開花していました。
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イワウチワ。思った通り、朝に咲き始めだったものが多く開花していました。
木漏れ日が当たり、眩しく光ります。
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木漏れ日が当たり、眩しく光ります。
咲きたてで綺麗なイワウチワ。
気温高く、一気に咲き揃ったようでした。
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咲きたてで綺麗なイワウチワ。
気温高く、一気に咲き揃ったようでした。
再び摺古木休憩舎まで降りてきました。
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再び摺古木休憩舎まで降りてきました。
あとは林道を駆け降りるのみ。
麓に降りれば、日差し強くより暑さを感じます。
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あとは林道を駆け降りるのみ。
麓に降りれば、日差し強くより暑さを感じます。
30分ほど走ると林道ゲートが見えてきました。
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30分ほど走ると林道ゲートが見えてきました。
帰りは最寄りの温泉宿、滝見温泉で日帰り入浴。
とても雰囲気の良い一軒宿でした。
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帰りは最寄りの温泉宿、滝見温泉で日帰り入浴。
とても雰囲気の良い一軒宿でした。

感想

4/28日曜日、連休中日は飯田と木曽の境、中央アルプス南端の安平路(あんぺいじ)山へ。
安平路山は日本二百名山ですが、比較的行程が長く、うち稜線の登山道上は殆どがササ藪で覆われており、展望も殆ど無いことから敬遠されがちなお山です。
登山口までのアプローチが長いのも不人気理由の一つでしょうか。
この時期はまだ雪も幾らか残り、ヤブ漕ぎの距離が少なからず短縮できます。
GW連休中の賑わいを避けるなら(さらにはヤブ山を少しでも快適に歩くなら)、今しかない!と思い、いざ出発!
連休初日の前日が仕事だったため、眠い身体に鞭打ってAM2時半に自宅を出発。
行きは高速使って飯田ICから延々と続く県道の下道を走り大平宿からは悪路の林道をさらに走りゲート前の登山口へ5時半前に到着。
既に1台停まっており、先行者がいることに少し安心。
昔はさらに上の登山口手前にある摺古木休憩舎まで車で上がれたようですが、現在はかなり荒れており、一般車では無理そうです。
そのため、アプローチに片道約5kmの林道を歩く必要があります。

この日は雨上がりで湿度高く、歩き始めから蒸し暑さを感じるやや不快なコンディション。
特に、登山道に入ってからは最初はササが奇麗に刈ってありますが、分岐から摺古木自然園(展望台)方面は刈られておらず、ここからヤブ漕ぎスタート。
ササはしっかり濡れており、上下レインウェア着用のため、さらに蒸し暑くなります。
摺古木自然園まで登ると、展望が開け、この日随一の展望。
というより、ルート上でここ以外は樹林帯かつササ帯で殆ど展望が期待できません。
朝のまだ快晴の空に、中央アルプスや御嶽山、北アルプス方面を望み休憩。
この後のヤブ漕ぎに備えます。

摺古木山まではササ以外にもシャクナゲや針葉樹の低木等が登山道上に張り出しており、歩きにくい内容です。
摺古木山は一等三角点。開けた山頂で、一旦服を脱ぎクールダウン。
併せてマダニチェックしましたが、問題は無さそうでした。
摺古木山より先は深いヤブ漕ぎが続きます。
時折残雪に乗りますが、この日は気温高く雪は既に緩み切っており、踏み抜き多数。
ヤブ漕ぎよりは楽ですが、油断するとすぐに足を取られます。
ヤブ漕ぎと雪上歩きが交互に来るので、どちらか一方で飽きないのは良かったかもしれません。
一旦下り少し登り返したところで先行者に行き会いました。
先頭の方に先を譲って貰ったということは、もちろんその先はノートレース。
白ビソ山手前あたりから雪上の割合が増えてきます。
踏み抜きは相変わらずですが、ヤブよりは少しでも歩きやすい場所が増えて何より。
ただし、ピンクテープが少ない区間があり、避難小屋への下り途中で登山道を外れ少し遠回りしてしまいました。
避難小屋周辺は開けており、安平路山や一部中央ア方面の展望が開けています。
小屋周辺で少し休憩し、再び登りへ。
安平路山直下はやや急な雪斜面。最後の最後の急登に消耗します。
次第に傾斜が緩やかになると山頂に到着です。
ここまで登って来ても展望はほぼ無し。
倒木をベンチ替わりに、脇枝を物干し替わりにし、濡れたレインウェアを干して長休憩しました。

復路も同様にヤブ漕ぎと残雪の踏み抜きにもがき苦しめられながら摺古木山まで戻ります。
摺古木山からはずっとササ帯が丁寧に刈られているので、ここで服装チェンジして蒸し暑さから解放されました。
草刈りの有難みを改めて実感しながら、下り道をサクサク下り、途中のお花を楽しみ、林道は走り、ゲート手前の駐車場まで戻りました。

下山後は最寄りの滝見温泉滝見の家へ。
まだ新しい温泉宿なのか内装は奇麗で、雰囲気の良いところでした。
風呂で改めてダニチェックをしましたが問題無し。
ここのところ高温続きで、時期的にはそろそろ危ないのかなと思っています。
帰りは木曽路経由で下道で。連休中でしたがそれほど混んでおらず、大体想定通りに帰宅できました。

安平路山は残雪の今時期に登るのがベストなのか、それとも晩秋の方が涼しくて歩きやすかったのか、下山後の今も悩むところです。
もう少し雪が締まっていれば、諸手を挙げて残雪期を登山ベストシーズンに推したいところ。
とは言え、この日一日歩いて行き会ったのはわずか6人のみ。
連休中の喧騒から離れ、通して静かな山歩きでした。
 

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