摺古木山〜安平路山 静かな山歩き
- GPS
- 08:40
- 距離
- 27.1km
- 登り
- 1,636m
- 下り
- 1,622m
コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 8:40
天候 | 晴れ 昼前頃からうっすら雲が広がり始めました |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
林道は所々深く抉れており悪路なので、手前の大平宿に停められていた方もいたようでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※4/28時点の状況です 特別危険を感じるような箇所はありませんでした。 ○休憩舎〜直登分岐〜摺古木(すりこぎ)自然園(展望台) 分岐までは下草が刈ってありますが、以降はヤブ漕ぎ。 一部崩落個所や細い沢の渡渉箇所、歩きにくい箇所があります。 ルートは明瞭です。 ○摺古木自然園〜摺古木山 距離は短いですが、登山道上にはササ以外にも針葉樹の低木やシャクナゲ等のヤブ漕ぎがあります。 ルートは明瞭ですが、一部残雪上で分かりにくい箇所がありました。 ○摺古木山〜白ビソ山〜安平路(あんぺいじ)山 いずれもクマザサのヤブ漕ぎです。特に深い箇所は胸上〜背丈ほどあります。 白ビソ山まではルートは明瞭、ピンクテープ多数。迷う心配はありませんでした。 白ビソ山以降は残雪の割合が高くなり、ピンクテープの少ない区間では一部分かりづらい箇所がありました。 (夏道が出ていればルートは明瞭なのかと思います) 残雪上は雪が緩んでおり、踏み抜き多数。 ○摺古木山〜直登分岐〜休憩舎(復路) 下草が丁寧に刈ってあり、歩きやすい内容ですが、急傾斜や滑りやすい箇所があり転倒等注意です。 |
その他周辺情報 | 下山後に最寄りの滝見温泉滝見の家(日帰り入浴700円、休日のみ営業)で入浴しました。 https://www.takiminoie.com/ |
写真
感想
4/28日曜日、連休中日は飯田と木曽の境、中央アルプス南端の安平路(あんぺいじ)山へ。
安平路山は日本二百名山ですが、比較的行程が長く、うち稜線の登山道上は殆どがササ藪で覆われており、展望も殆ど無いことから敬遠されがちなお山です。
登山口までのアプローチが長いのも不人気理由の一つでしょうか。
この時期はまだ雪も幾らか残り、ヤブ漕ぎの距離が少なからず短縮できます。
GW連休中の賑わいを避けるなら(さらにはヤブ山を少しでも快適に歩くなら)、今しかない!と思い、いざ出発!
連休初日の前日が仕事だったため、眠い身体に鞭打ってAM2時半に自宅を出発。
行きは高速使って飯田ICから延々と続く県道の下道を走り大平宿からは悪路の林道をさらに走りゲート前の登山口へ5時半前に到着。
既に1台停まっており、先行者がいることに少し安心。
昔はさらに上の登山口手前にある摺古木休憩舎まで車で上がれたようですが、現在はかなり荒れており、一般車では無理そうです。
そのため、アプローチに片道約5kmの林道を歩く必要があります。
この日は雨上がりで湿度高く、歩き始めから蒸し暑さを感じるやや不快なコンディション。
特に、登山道に入ってからは最初はササが奇麗に刈ってありますが、分岐から摺古木自然園(展望台)方面は刈られておらず、ここからヤブ漕ぎスタート。
ササはしっかり濡れており、上下レインウェア着用のため、さらに蒸し暑くなります。
摺古木自然園まで登ると、展望が開け、この日随一の展望。
というより、ルート上でここ以外は樹林帯かつササ帯で殆ど展望が期待できません。
朝のまだ快晴の空に、中央アルプスや御嶽山、北アルプス方面を望み休憩。
この後のヤブ漕ぎに備えます。
摺古木山まではササ以外にもシャクナゲや針葉樹の低木等が登山道上に張り出しており、歩きにくい内容です。
摺古木山は一等三角点。開けた山頂で、一旦服を脱ぎクールダウン。
併せてマダニチェックしましたが、問題は無さそうでした。
摺古木山より先は深いヤブ漕ぎが続きます。
時折残雪に乗りますが、この日は気温高く雪は既に緩み切っており、踏み抜き多数。
ヤブ漕ぎよりは楽ですが、油断するとすぐに足を取られます。
ヤブ漕ぎと雪上歩きが交互に来るので、どちらか一方で飽きないのは良かったかもしれません。
一旦下り少し登り返したところで先行者に行き会いました。
先頭の方に先を譲って貰ったということは、もちろんその先はノートレース。
白ビソ山手前あたりから雪上の割合が増えてきます。
踏み抜きは相変わらずですが、ヤブよりは少しでも歩きやすい場所が増えて何より。
ただし、ピンクテープが少ない区間があり、避難小屋への下り途中で登山道を外れ少し遠回りしてしまいました。
避難小屋周辺は開けており、安平路山や一部中央ア方面の展望が開けています。
小屋周辺で少し休憩し、再び登りへ。
安平路山直下はやや急な雪斜面。最後の最後の急登に消耗します。
次第に傾斜が緩やかになると山頂に到着です。
ここまで登って来ても展望はほぼ無し。
倒木をベンチ替わりに、脇枝を物干し替わりにし、濡れたレインウェアを干して長休憩しました。
復路も同様にヤブ漕ぎと残雪の踏み抜きにもがき苦しめられながら摺古木山まで戻ります。
摺古木山からはずっとササ帯が丁寧に刈られているので、ここで服装チェンジして蒸し暑さから解放されました。
草刈りの有難みを改めて実感しながら、下り道をサクサク下り、途中のお花を楽しみ、林道は走り、ゲート手前の駐車場まで戻りました。
下山後は最寄りの滝見温泉滝見の家へ。
まだ新しい温泉宿なのか内装は奇麗で、雰囲気の良いところでした。
風呂で改めてダニチェックをしましたが問題無し。
ここのところ高温続きで、時期的にはそろそろ危ないのかなと思っています。
帰りは木曽路経由で下道で。連休中でしたがそれほど混んでおらず、大体想定通りに帰宅できました。
安平路山は残雪の今時期に登るのがベストなのか、それとも晩秋の方が涼しくて歩きやすかったのか、下山後の今も悩むところです。
もう少し雪が締まっていれば、諸手を挙げて残雪期を登山ベストシーズンに推したいところ。
とは言え、この日一日歩いて行き会ったのはわずか6人のみ。
連休中の喧騒から離れ、通して静かな山歩きでした。
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