東ヌプカウシヌプリ:ナッキーの鳴き声すれども姿見えず、半袖隊長、コケと花の道を行く
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- GPS
- 02:09
- 距離
- 3.1km
- 登り
- 368m
- 下り
- 350m
コースタイム
- 山行
- 1:43
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 2:04
14:44 東ヌプカウシヌプリ
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
【往路】沙流川温泉⇨日勝峠⇨鹿追(昼食)⇨白樺峠登山口 【復路】白樺峠登山口⇨中士幌(コンビニ)⇨糠平温泉郷(東大雪ぬかびらYH泊) 走行距離:当日165km(累積434km) ☆未舗装林道の走行なし |
コース状況/ 危険箇所等 |
一本道で迷う箇所なし ロープや鎖、梯子は皆無で、特に危険箇所なし |
その他周辺情報 | 宿泊先:東大雪ぬかびらYH じゃらんで予約 6,050円(一泊夕食、入湯税込み、6畳個室、禁煙、BT共同、ウォシュレット) 洗濯・乾燥機あり(各100円、洗剤付き) 弁当用おにぎり150円/個 昼食:そば処 大雪(鹿追町…道の駅のすぐ近く) |
写真
感想
【東ヌプカウシヌプリ】
2015年(夏季)北海道山旅三日目は東ヌプカウシヌプリを歩いた。
東ヌプカは、sato_miuさんのレコを拝読して知るところとなったが、然別湖の南に位置し、ナキウサギが生息する山として知られている。また十勝平野の北限にあることから、標高が1252mしかないにも拘らず麓の鹿追や士幌の街からは存在感のある山だ。
今回の山旅で二大目標としている夕張岳とウペペサンケ山の間に位置し、登山口となる白樺峠(標高=約900m)からおよそ2時間もあれば往復できることから、移動の途中で歩く山として選んだ。
同じような山としては、東ヌプカのお隣に白雲山(田中澄江さんが花百に選定)があるが、天望山と併せていつか歩きたいものだ。
宿泊していた沙流川温泉は、起床時には昨夜来の雨がまだ残っていた。
晴れていれば、朝飯前に、宿舎の背後にそびえる北日高岳(標高差は約500m)をピストンする積もりだったが、穂別坊主山レコのアップ作業に勤しみ夜更かししてしまい、かつ、雨が降り続く気配に登高意欲が薄れ・・・起床したら6時を過ぎていたので、あっさり北日高岳ピストンを断念、温泉三昧の朝に切り替えた。
天気予報では日高(=沙流川温泉も)は雨模様だが、日高山脈の向こうの十勝は晴れだ。
道内でも名だたる峠の日勝峠に近づくに連れ空が明るくなり、峠を越えると確かに晴れているではないか。霞んではいるが十勝平野を見下ろしながらのドライブは爽快・・・と言うより豪快だ。
鹿追の街に入り道の駅で休憩していると、この先を考えるとここで何か食べていくべきだと1号隊員から提案があり、目の前にあったそば屋(屋号は大雪)に入る。
http://www.soba-hokkaido.co/detail/?detail=1670
実は北海道は日本一のそばの産地であり、全国生産量の45%を占めている。鹿追の隣町である新得は北海道でも指折りの産地であることから、鹿追のそばにも大いに期待が持てた。
拙者はいちおしメニューである「とりごぼうそば(800円)」を注文したが・・・ビュッフェスタイルの朝食を終えてからまだ3時間ちょっとであったため、美味しさより苦しさが先立つとの残念な結果になってしまった。
さて、肝心の東ヌプカ登山であるが、登山口のある白樺峠には3台のクルマが先着していた。ナンバープレートを見れば全てレンタカーだ。
男性ソロハイカーは、既に北海道滞在一週間で、今日、東京に戻られるのだと。
宇都宮からのご夫婦ハイカーは、本日帯広空港入りし、今日はここで、明日は白雲山で足を慣らし、その後は東大雪荘に連泊して本命・トムラウシ山に挑むそうだ。
白樺峠から東ヌプカ山頂はすぐそこに見えている。また峠の道路の路肩には、既に花が乱舞しており期待感で盛り上がる。
一本道の登山道は、短いながらも、樹林帯からコケの道、コケの道から岩の道、岩の道から稜線の道へと次々に変化し飽きさせない。
稜線上には開花したてのシャクナゲがチラホラと咲き、霞みながらも眼下に十勝平野を見下ろし、白雲山や天望山を見渡せる。
山頂にはあっけなく到着したが、ナキウサギ(ナッキー)が生息しているのはその先の稜線をやや下った地点にある岩場だ。
いつもは山頂に達するとそこから先には行きたがらない1号隊員が、今日ばかりは率先して前進するではないか!!
静寂に包まれた岩場では、時折、ナッキーの鳴き声らしき「キッキッ、キュッキュッ」と聞こえるが、残念ながら姿を捉えることは出来なかった。
下りはあっという間で、登山口まであと僅かな地点で男性ソロと擦れ違ったが、まさか翌日ウペペ山頂で再開するとは「神のみぞ知る」であった。
次回この山域を訪れる際には、白雲山+天望山をもっと時間をかけて(それでも3〜4時間?)歩いてみたいものだ。
下山後は翌日の食料調達のため上士幌の街を経由(大回り)してから糠平温泉郷へ。
二回目のYH宿泊であったが、埼玉から移住されてきたオーナー家族が経営する「あったかぁ〜い」宿で、お風呂も24時間掛け流しの「あったかぁ〜い」温泉。
客層は・・・年配夫婦が4組、おっさんライダーが3人・・・どう計算しても平均年齢は50を下らない。いや60を超えているかも・・・YHも変わりました。
【2015年度(夏季):北海道山旅 行程概略】
初日(7/12):穂別坊主山(791m、無冠)⇒夕張泊
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-676455.html
二日目(7/13):夕張岳(1668m、二百・花百・道新/渓百)⇒沙流川温泉泊
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-676784.html
三日目(7/14):東ヌプカウシヌプリ(1252m、道新百)⇒糠平温泉泊
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-677121.html
四日目(7/15):ウペペサンケ山(1848m、道新/渓百)⇒芽登温泉泊
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-678372.html
五日目(7/16):藻琴山(1000m、道渓百)⇒斜里温泉泊
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-678378.html
六日目(7/17):斜里から定山渓温泉への移動のみで登山せず⇒定山渓温泉泊
七日目(7/18):札幌岳(1293m、道新/渓百)⇒昆布川温泉泊
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-678663.html
八日目(7/19):イワオヌプリ(1116m、道渓百)⇒ニセコ五色温泉立寄り
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-679594.html
お疲れさんどした<m(__)m>
隊長
コメント
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は1000カロリーくらいありますね。でも1日のエネルギー源ですから。
美味そうです。北海道も暑いようですね。お気をつけて、夏季休暇をplease fully enjoy it there
夕張岳とウペペサンケ山を除けば軽い山行ばかりなので、確実に摂取カロリーの方が多いです。
今朝も腹がパンパン。
北海道入りしてから、昨日が最高の天気でした。
が、移動で終日、クルマの中でした。
半袖隊長(定山渓にて)
東ヌプカウシヌプリ、舌を噛みそうな名ですね。翌日のウペペサンケ山狙いでの移動のように見受けました。東ヌプカなら午後からスタートでも行けるし、天気もいいし、行程も短く翌日に疲労も残らないし、で日程を有効に使ってますね。
杉の植林からのスタートでないところからして魅力的です。北ヤツを彷彿させるコケと針葉樹の森、そして石ゴロの小径、山頂からの展望がないのはご愛嬌、名山です!
北海道は、何がしかの理由で目的地を変えると、移動に時間が掛かり午後からスタートになってしまう。山梨辺りの感覚でいると「え!!」そんなにかかるのって感じですね。
登山口の標高以外に高いですね。ウペペサンケ山、見つけました。十勝連山をほんの少し小ぶりにした山の一角ですね。クマの臭いがしますね。ヒグマは怖いですからね。話はそれますが、当方、羅臼に行く時は土日を選びツアー客の最後尾をつかず離れずで行こうと思ってます。平日ソロでは怖くて行けません。
地図を見ると然別湖から北には登降意欲を掻き立てる山が目白押しです。北海道の2000m級は中部山岳の3000m級に匹敵するので、高山が好きな当方としては地図を見てるだけでヨダレが出てきそうです。ウペペサンケ、たおやかななかにアルペン的な雰囲気のある山を想像しましたが、実際どうなのか早くレコみたいです。
ビジネスホテルだと市内にしかなさげだし、そこからだと登山口へのアプローチに難がありそうだしで、YHってひとりでもOKなんですか?
コメがダラダラ長くなってしまいましたが、帰宅後も、なにかと大変だと思いますので、返事は1〜2行で結構です。
お疲れ様でした。
北海道にはアイヌの言葉に由来する山名が多いですから、最初の数文字だけで省略されて会話されることが多いです。
ニペ・ウペペとなれば、ニペソツ山とウペペサンケ山。
ニセカウだとニセイカウシュッペ山。
ここも東ヌプカと省略されていますよ。
今回は
13日の夕張岳
15日のウペペ
18日の余市岳(実際には札幌岳)
に主眼を置き、他の日は移動の最中にサクッと歩ける山を選んでいます。
羅臼岳ですが、kenさんであれば、登山口にある木下小屋(避難小屋)の利用をお勧めします。
近くに温泉もありますから。
羅臼岳は日本百名山狙いのハイカーが多数入山しますから、平日であっても、ウペペのように「一日4人」ってことはないと思います。
逆に、胸にワッペンを付けた団体さんと一緒にならないことを祈った方がいいですよ。
YHは一人利用はOKです。
もちろん一人だと相部屋になる可能性は高いですが、山小屋のように一畳に三人ってことはあり得ませんからね。
せいぜい、二畳に一人せはないでしょうか?
昔と違って、YH利用者の高年齢化が進んでおり、我が世代が逆に中心になっています。
登山での利用者も多くなっているとの証言も聞いていますので、有力な宿泊先として念頭に置かれるとよいと思います。
但し・・・当たり外れがあるようです。
東大雪ではニペや石狩岳・音更山が未踏なのですが、いずれも山深く、気合を入れないと難しいです。
いずれも1号隊員は「行かない!」って言ってますよ
半袖隊長、こんにちは。
涼しそうでいいですね。
北の台地の山とは、いまだかつて無縁、
北海道といえば出張でしか行ったことがないという情けなさ。
なので、イマイチ、山のコメントできませんが・・・
YHって、今は中高年が多いんですってね。
みんな昔、泊まったことのある経験者なのかな。
オーナー?さんがギター弾いちゃって、
みんなで肩組んで、「戦争を知らない子供たち」歌っちゃう
そういうイメージがあるので、昔も近寄りがたい雰囲気だった?
今はYH、普通の宿みたいですね。
拙者の学生時代にYHを利用することが流行って(⇒安いですからね)、拙者も5泊程度の利用経験があります。
おっしゃるように、食後のミーティングなる催しがあって、自己紹介して、旅の目的を語って、地域を紹介されて・・・ってのが定番だったのでしょうが、「個の時代」となった今では流行らないのだと思いますが、二泊ともありませんでした。
アラフィーやアラカン世代を中心(というか、恐らく40代以下はいなかったはず)で、登山・観光・バイクツーリングを楽しむシルバー世代の宿に変貌していました。
拙者ももう少し利用してもいいかな?と考えています。
登山の場合は、ソロ山行(旅行)になることも多いですから、一人利用可であるのも便利です。
暑いと言いながらも、北海道は涼しかったな
ナキウサギに逢えなかったのは残念でしたね。
私はこの東ヌプリとトムラウシでもナキウサギちゃんに
遭えましたよ。
岩塊の中に住んでいるので他の山でも岩塊を見つけると
ナキウサギが居るような気になってしまいます。
「ピチッ」という金属音のようなナキウサギの声は
今でも耳に残っています。
北海道の山行を満喫していますね。
また行ってみたくなりました。
お〜、東ヌプリに登っていらっしゃいましたか
さほど高い山ではないので、本州(内地)の登山客にはあまり人気はないように思います・
・・・って、人気がないのではなく、「知らない」ってことかもしれません。
ナッキーは小さな動物ですから、例え、岩穴から顔を覘かせていても、なかなか目に触れる機会は少ないでしょうね。
翌日登ったウペペにもナッキーはいるそうですが、鳴き声も聞けませんでした。
もう連日早起きして高山に登るなんてトシではなくなったので、途中で低山をかましながら、温泉&グルメ付きの移動を楽しむ山旅になています
yamabeeryuさん、こん○×は(^o^)/
北海道遠征ですか。日頃見ることのない山容や植生を楽しませていただいてます
コケの道から石ゴロゴロの道とバリエーション豊かな道筋は飽きませんね
復路での1号隊員様の尻ズル、やはり安全性は一番ッ
軽ハイクといえども自然たっぷりのレコ、楽しませていただきました
mamepapa
標高1000m程度でこの山容や植生ですから、関東近郊では有り得ないですね。
夏は涼しくてよかぁ〜
東ヌプカの隣に白雲山という花の百名山(田中澄江さん選)もありまして、然別湖周辺の山々は侮れません。
既に来年の夏は・・・とのモードに入っています
隊長こんにちは
ナキウサギに会うのは、なかなか大変かと思います。
僕は二度チャンスがあり、然別湖近くの白雲山を夕方近くに登り、声はすれども・・・姿が見えず
次は十勝岳から、富良野岳に向かう三峰山付近で、わき道から転げるように飛び出して来たナキウサギを一瞬見ただけです
明け方か夕暮れ辺りに、岩場に佇んでいれば遭遇出来るかもしれません。
ナキウサギ・オコジョは山歩きでのもう1つの目標です
シカとはどこででも遭遇するのですが、ナキウサギにはなかなか出逢えませんね。
お隣の白雲山や天望山にも行きたかったのですが、あそこもここも行けるはずはなく、次回以降のお楽しみになっています。
今回はクルマの運転中に、キツネよりもっと小さな動物の後姿を見掛けましたが、さて何だったのか・・・?
ヒグマに出逢わなかったことを幸運に思っておきましょう
yamabeeryuさん、こんにちは
北海道、満喫されていますね〜
今回はお花と苔の道ですね
それにしても、いろんな種類の苔がありますね…
苔の名前も知りませんが、苔の種類によって道の雰囲気が変わりますね
今回は7泊8日の大盤振る舞いの山旅に行って来ました。
一つ一つは地味なのですが、7泊もすると、もう帰るのが嫌で・・・
ここ東ヌプカは標高差にして高々300mちょっとしか登らないのですが、それでも標高1252mに簡単に登れてしまうので、北海道らしい雰囲気をすぐに味わうことが出来ます。
毎日毎日ガシガシ歩いていたら身体が持ちませんので、こんなお手軽登山も挟みながらです。
苔通りでは、北八ツや奥秩父を思い出しながら歩いていました。
yamabeeryuさん、こんにちは。
お蕎麦美味しいんでしょうね〜
我が家なら満腹でも麺類は別腹に入ってしまいます
山頂から率先して進まれた1号隊員様はナキウサギを見たかったんでしょうね
ぜひ第8次遠征時にリベンジを
陽が入り明るいトドマツやエゾマツの林が良いな〜と思いました。
コケもいい感じ!
東ヌプカは短くても雰囲気があって行ってみたい山ですね〜
北海道は日本一のソバの産地(シェア45%)だと感想欄に書きましたが、二番目の長野は8%なんですねぇ。
もともと広大な面積を誇る北海道だから、日本一であって当然と言えば当然ですけどね。
その北海道の中でも旭川や名寄がある上川管内が一番、滝川や美唄、岩見沢がある空知管内が二番、新得や鹿追のある十勝は四番目です。
でも新得ソバは、北海道のソバの代名詞みたいなもので人気ブランドです。
そこで一句・・・蝦夷地では 君のソバより 美味いソバ
東ヌプカは、僅かな標高差の中で異なる植生が味わえる別天地でした^^。
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