【天子山地】田貫湖〜長者ヶ岳〜天子ヶ岳〜白糸の滝
- GPS
- 05:57
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 892m
- 下り
- 1,079m
コースタイム
- 山行
- 5:13
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 6:02
天候 | くもり時々はれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
田貫湖から長者ヶ岳はよく整備された階段(木段)道です。そこから天子ヶ岳までの道も歩きやすいですが、天子の山頂直下から南側は一転して滑りやすい急斜面になっています。 |
写真
感想
GW明けに有給を取って静岡遠征をしてきました。本当はマイカーで南会津方面に繰り出すつもりだったのですが、天気予報で関東近県はことごとく雨。天気予報の静岡のところに見えるほとんど唯一の晴れ予報にかけて、以前から登ってみたかった天子山地の二座、長者ヶ岳と天子ヶ岳を縦走してきました。
【三島駅〜源兵衛川〜白滝公園〜三嶋大社】
初日は静岡も雨予報だったので移動日と割り切り、在来線で前泊地の三島まで向かいました。最寄り駅からは4時間くらいかかりますが、熱海まで乗り換えなしで行けるので便利です。途中で遅延もありましたが、それでもお昼過ぎには三島駅に到着。天気が回復するようなら駿豆線に乗り替えて韮山反射炉や伊豆三山に向かうプランもありましたが、やはり現地は雨。折りたたみ傘とザックカバーを取り出し、三島の街歩きをすることにしました。
入園料が必要な都市公園である楽寿園が振替休日で閉まっていたのは残念でしたが、ランチにうな重をいただき、源兵衛川沿いの散策路を歩き、白滝公園を通り抜けて三嶋大社へ。参拝を済ませた後、茶屋で名物の福太郎餅を賞味しながら沼津茶をいただきます。ずっと雨の中を歩いていたのでホッと一息付けました。三島は富士の雪解け水のおかげで水に恵まれているらしく、水辺の風景の美しさが印象に残りました。15時頃に三島駅前のビジホにチェックインし、宿の天然温泉につかって英気を養い翌日の登山に備えました。
【田貫湖キャンプ場〜休暇村分岐〜長者ヶ岳】
二日目。ホテルの部屋で簡単な朝食を取り、登山口のある田貫湖へ向けて出発。富士駅で東海道線から身延線に乗り換え、富士宮駅へ。そこから休暇村富士行きのバスに乗車し、手前の田貫湖キャンプ場バス停で下車、湖畔を反時計回りに歩いて長者ヶ岳登山口へ向かいます。はじめのうちは植林帯の登山道ですが、徐々に道を挟んで左手が植林、右手が天然林という植生になっていきます。湖畔は晴れていたのですが、高度を上げるのに従ってガスが出てきました。途中、ベンチがある富士山展望地を通過しますが、富士山は見えず。山頂に着くまでには晴れてくれるだろうと期待を抱きながら進みましたが、結局この日は下山するまで富士山が見えることはありませんでした。
歩き始めてから2時間ちょっとで長者ヶ岳に到着。ここにもベンチがあり、晴れていれば富士山の大展望が楽しめるはずなのですが、そんなものは影も形もなく。お昼には少し早かったので、休憩もそこそこに前進を再開しました。
【上佐野分岐〜天子ヶ岳】
長者ヶ岳から天子ヶ岳の間はわずかに登り返しがありますが、おおむね快適な稜線歩きが楽しめます。時たまガスが晴れて陽の光が差し込んでくる中を、ところどころで咲いているツツジの花を愛でながら歩きます。天子ヶ岳の山頂部分は長い平坦地になっていて、顕著なピークがありません。最初は山頂に気づかず巻き道を通過してしまいそうになりました。山頂周辺には展望がないので、少し南に下って富士見台に出ます。名前からすると富士山の展望台のようなところだと思われますが、ここも長者ヶ岳の山頂と同様の状態でした(トホホ……)。
天子ヶ岳の山頂付近には手頃なベンチなどがなかったので、ここでも休憩を取らずに前進することに。ちょっとだけヤケッパチな気分です。見事なバイケイソウの群落を脇目に見ながら下山開始。ちゃっちゃと下ってしまいたいところですが、結構な急斜面が続いてなかなかペースが上がりません。慎重に進んでいき、ようやく傾斜が緩やかになってきたとこで晴れ上がってきましたが、その頃には既に樹林帯の中で展望はなくなっていました。さらに植林帯の中をぐんぐん下っていくと、一度舗装林道を横切ります。歩きはじめてからはペットボトルの麦茶以外のものを口に入れていなかったので、ここでスティックカフェオレとクラッカーで栄養補給していきました。
【天子ヶ岳登山口〜白糸の滝〜音止の滝】
ふたたび植林帯の道を進み、再度林道に飛び出せば、あとはずっと舗装路です。途中、立石というバス停の前を通り過ぎますが、せっかくなので白糸の滝も見物していくことにします。滝に向かう途中、ようやく雲をかぶった富士山の姿を目にすることができました。
白糸の滝バス停から右手の駐車場に入り、階段を下っていった先に白糸の滝があります。同名の滝は軽井沢にもありましたが、端正さでは軽井沢に、スケールと迫力では富士宮にそれぞれ分がある感じでしょうか。ちょっと先に音止の滝もあり、こちらは観瀑台から少し距離がありますが、水量もありなかなかの迫力です。対称的な二つの滝を見物したところでバス停まで戻り、富士宮駅行きのバスに乗車しました。
【静岡県富士山世界遺産センター〜富士山本宮浅間大社】
富士宮駅前のビジホにチェックインし、部屋に荷物を置いた後で市街地の散策に出ました。17時閉館の富士山世界遺産センターに到着したのは16時頃。300円の入館料を払い館内へ。物質的な展示よりも、映像や図版中心の資料館でしたが、円筒形のスロープを登って行くに従い、対応する富士山の展示内容も標高が上がっていくという構造が面白かったです。同じような仕組みの展示は地元の栃木県立博物館にもありますが、流石に世界遺産センターの方が映像や音響がリッチな雰囲気でした。
その後、富士山本宮浅間大社へ。前日の三嶋大社に続いて、こちらも大社ですが、どうやら三嶋の方が伊豆国の一之宮であり、こちらは駿河国の一之宮だったようです。大社と言えば出雲大社があまりにも有名ですが、中部以西には「大社」を自称する神社が結構アチコチにあるようです。関東や東北では見かけた記憶がないので不思議です。平日の夕方ということもあり、静かな雰囲気の中で参拝できました。
宿に戻る途中、富士宮焼きそばを500円でテイクアウト。宿のウェルカムドリンクでもらった無料の生ビールと一緒に堪能しました。単純なピークハントになりそうなところを、前後の観光との合わせ技で満足度を上げることに成功した山行となりました。
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