神室連峰 新田川 曲沢遡行 右俣左沢下降
- GPS
- 07:10
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 835m
- 下り
- 843m
コースタイム
- 山行
- 6:43
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 7:10
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
新田川林道の終点ゲートまではダートだが、普通車でも走行可能。 ただし、林道で工事をやってるらしく重機が入っている。この日は工事は休みだったようだが、稼働日だとまた状況は違ってくるかもしれない。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
最上川水系 新田川 曲沢遡行 右俣下降 体感2級下 フェルト○ 水量平水 魚影あり 上部にブリッジあり 幕場少ない 藪漕ぎ少々 ◼️アプローチ 駐車地点から林道を歩き出す。 すぐに藪っぽくなるが、踏み跡ははっきりしており歩く分には問題ない。 すぐ右下に新田川が流れているのでどこからでも入渓出来るが、平凡な渓相が続いているのでそのまましばらく踏み跡を追う。 橋を越えると林道跡も藪っぽくなってきたので、その辺りで適当に入渓。 歩き出しから入渓まで20分程。 ◼️新田川 曲沢遡行 入渓した場所はちょうどナメが始まる所で、いきなり素晴らしい渓相に迎えられる。 すぐに480m二俣となり、左の曲沢に入る。 曲沢に入ってからも良い渓相は続き、滝は少ないながらも遡行してて実に気分が良かった。 ナメゴーロを繰り返すと短いゴルジュ帯も現れる。 難所や核心部分はないが、大きい滝だと8m程の滝と、ゴルジュの中の3段8m程の滝があり、快適に直登出来る。 一杯森から杢蔵山の稜線を左上に見ながらチャラ瀬を歩き、登山道が交差してる地点を通り過ぎたら、890m二俣を八森山西峰に突き上げる右に入る。 ナメ滝で高度を稼ぎ、上部にある2ヶ所の雪渓は上を歩く。 細かい二俣が何個か出てくるが西峰目指して進路を取り、最後は5分程藪を漕げば登山道合流。西峰よりやや西側の祠の前に出た。 ■新田川右俣下降 登山道から右俣目指して藪に入ると、5分程で沢型に合流。滑りに気をつけながら下降すると、すぐに滝が現れる。 水流は少ないが、10m、10m、8mと大きめな滝が3本立て続けに現れ驚かされる。 3本共クライムダウンと灌木巻き下りでやや強引に降りたが、懸垂下降でもいいだろう。 こちらにも上部に雪渓があり、下を潜ったり上を歩いて下降する。 こちらの右俣は下降しにくい訳ではないが、曲沢と比べると滝の数が多い。 どれもクライムダウンと巻き下りで通過出来たが、懸垂を面倒臭がって強引に下降した感もあるので、そこは慎重に判断して頂きたい。 途中ゴルジュ地形の場所や良い滝も何本かあり、こっちを遡行すれば良かったなぁと、何回も思わされた。 遡行すれば2級くらいだと思う。 840m二俣まで戻ってきたら、あとは往路と同じルートを歩き、林道跡へ脱渓。 アプローチ20分 曲沢遡行 3時間50分 右俣下降 2時間45分 |
その他周辺情報 | 舟形わかあゆ温泉 400円 |
写真
装備
個人装備 |
30mザイル ガチャ類 ビバーク装備
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感想
神室連峰南部、杢蔵山と八森山の南西面を流れる新田川は、上部で2つに分かれ、左は曲沢となり八森山と一杯森の分岐に突き上げている。
遡行記録は一切なく、地元最上山岳会の会報で知った沢である。
季節はまだ5月の中盤であるが、皆さんの杢蔵山からの山頂写真を見ると、沢筋に目立った残雪は見られないので、遡行出来ないレベルではないだろうと今回訪れてみた。
踏み跡の残る林道跡を歩きながら右下を流れる新田川を見下ろすと、平凡な渓相が続いている。
「やっぱりゴーロ沢なのか」
と思いながら適当な所で新田川へ入渓。
入渓地点はゴーロだったが、沢はすぐに綺麗な滑床になり、充分に注ぎ込む陽の光と新緑が相まって素晴らしい渓相を醸し出している。
「これは、良い沢じゃないか」
二俣を左に取り曲沢へ入ると、ナメ、小滝、ゴーロと続くが、変わらず渓相は素晴らしい。
平凡なゴーロ区間も長くはなく飽きる事はないが、これはこの雲一つない最高な天気と、何が出てくるか分からないワクワク感やドキドキ感があっての事だろう。
短い区間ではあるが、ゴルジュの連瀑や8m滝。
綺麗な廊下やナメ滝など遡行してて実に気分がいい。
核心となるような難しい場所はないのでヒリヒリ感は味わえないが、それでも充分遡行価値はあると感じた。
登山道が交差する地点で脱渓しても良かったが、この天気では稜線に出ない手はないと思い、八森山西峰目指して進路を取る。
久しぶりに八森山の山頂から見る火打岳や小又山は相変わらず素晴らしいが、残雪の少なさには驚かされる。
そして下降に使った新田川右俣。
この沢がさらに当たりの沢だった。
源頭付近にある3本の10m級。そこからコンスタントに現れる滝の数々を見て、こっちを遡行すれば良かったと激しく後悔した。
この新田川右俣は、最上山岳会の記録にもなく、全く持って未知の沢であったが、地形図を改めて見てみると、やはりスカの沢とは思えない。
曲沢と名の付く左俣に気を取られて、こちらを遡行しようとは考え付かなかったのは盲点であった。
もしかしたらこの新田川右俣にも名前が付いているのかもしれない。
どなたかご存知の方がいればご教授願いたい。
今回遡行下降した曲沢と右俣には地形図では林道がずっと平行して走っているが、これは480m二俣手前くらいまでしか踏み跡はなく、上部はすでに藪に埋もれていると思われる。
少なくても沢の中からは林道の存在はまったく気にならなく、たまにワイヤーケーブルの残骸が沢に落ちているくらいであった。
一度入った沢にまた訪れるのが苦手な私だが、今回下降した右俣は今度は遡行する為にまた訪れたい。
そう思わせるくらい素晴らしい沢であった。
アプローチも悪くなく、もっと遡行者を迎え入れていい沢である。
今シーズンも神室の沢には多いにお世話になる予定だが、神室始めの沢としては最高のスタートを切る事が出来て満足である。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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左俣を遡行して右俣を下降してきましたよ(*^^*)
でも右俣を遡行して左俣を下降した方がもっと面白かったかも!が当時の感想です(笑)
また機会があったら右俣から遡行してみたいなーと思って月日が流れました(笑)
曲沢も気になりつつ、月日が流れてしまったので、今度行ってみます🎶
えっ!皿沢川行ってたんだ!
本当はこの日、皿沢川の右俣を下降する予定でした。でも八森山まで詰めちゃったから、新田川の右俣下降に変えたんだけど、バーニーが行く時は曲沢下降がオススメですよ。
皿沢川、私も行く時は左俣遡行のつもりでしたが、逆の方がいいのかぁ。
貴重な助言ありがとうございます😊
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