樹レコ。 上高地の樹木 河童橋(梓川左岸)明神

2024年06月26日(水) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 3.4km
• 登り: 31m
• 下り: 8m

コースタイム

河童橋ー明神　片道1〜2時間

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

アルピコ交通

その他周辺情報

【おことわり】
以下の樹木写真は同じ樹種のものが複数回出てくることがあります。

写真

おはようございます。今日は明神まで、木を見るハイキングです。

数歩歩いてもう樹木見なんてありがたいことです。
(写真はカラマツの葉と樹皮)

ハルニレです。
高さ20メートル超。

小梨平のカラマツ林です。

ヒロハヘビノボラズ。
蛇が嫌がりそうなトゲ、これには写ってないですわ。

ミヤマザクラ。
サクランボの柄のモトにははっきりとした苞葉があります。

コハウチワカエデ。
葉柄の毛で同定可。

風が強く、枝葉が揺れて撮りにくいでしたわ。出来上がりを見てダメ出しも多かったです。

ヤグルマソウ(草本)の陰に隠れるようにして生えているのはザリコミです(画像の左側)。やがて背丈が伸びて高さ1.5メートル位になるでしょう。

オヒョウ。
ハルニレに似た木で、とくに葉の鋸歯の形などそっくりです。オヒョウの葉の先端は3〜5裂するものが多いです。不分裂もあり。

大型の葉でした。幅15センチ。エゾイタヤか

(草本)　コウモリソウの仲間にはいろんな葉形がありおもしろいですね。

(草本)　コウモリソウの仲間

オガラバナ。
カエデの仲間でももっとも毛の多い部類で、葉の下面には毛が密生しています。

コヨウラクツツジ。
ウラジロヨウラクの葉より小さめ。両面に毛があり、とくに下面主脈上に平たい粗毛がありヨウラクツツジの仲間であることが分かります。

ミヤマザクラ。

ミヤマザクラ。(樹皮)
横長の皮目がありサクラっぽい。樹皮に光沢はありません。

ニシキウツギ。
ハコネウツギに似ていますが、ニシキウツギは葉の下面、脈上に毛がやや多い。花筒の広がり方はニシキウツギのほうがなだらかに広がるといわれる。

シナノキ。
葉は丸いハート形。葉柄は長い。

オノエヤナギ。
オノエと名付けられたのは、一説に、尾根の上にも生える柳という意味。

シウリザクラ。
葉身の基部は心形。蜜腺は葉柄の上部に付きます。

ハルニレ。(樹皮・葉)

ウラジロモミ。(樹皮)
大台ヶ原での話です。図鑑では本種の樹皮は灰褐色とあります。しかしそんな単純ではないこの色って一体、？、、と考えていた時、連れの女性がこの色の中には(顔コスメの)ファンデーションを伸ばした色が混ざって入っていると言いました。あ、なるほどそうか、、
それ以来、私はこの木の同定が容易にできるようになりました。同定ができるキッカケは、ほんのささいなことも多いのです。

白い土砂が押し出されているところ渡ってゆきます。上高地は土石まで奇麗なのか、。

ダケカンバ。(樹皮)

コミネカエデ。
縦に長い感じの葉形です(幅が狭い)。

左岸の道。

コヨウラクツツジ。

コメツガ。(葉・枝)
葉は長いもの短いものがランダムに枝に付いています。

この景色は、もうすぐ明神ですね。

オノエヤナギ。

アカイタヤ。
新葉が紅色です。若い枝まで赤っぽいです。(明神付近)

ミツデカエデ。
3出複葉。(明神橋付近)

トチノキ。
どこで見かけてもトチノキは存在感がありますね。
(明神橋付近)

明神橋の上から梓川。(下流方向)　河原で憩う人が一人。

ケショウヤナギ。
葉は長さ4〜8センチ、幅は狭い。下面＝粉白色。(明神橋付近)

同定ハイクは何とかのそこそこの程度にて終了。
明神館のコーヒー、美味しかった！

河童橋まで戻ってきました。

河童橋から。
(梓川は水量多め)

感想

Happa64

本州は梅雨入り前あるいは梅雨の中休みのような日であり、入山者は多くはありません。河童橋の辺りだけ賑わっていました。


(今回の信州の旅はこの記録で終わり)

コメント

yamaonse

Happa64さん、こんばんは。初夏を迎えようとする上高地、こちらのレコもいろんな樹相を楽しまれたようですね。上高地といえば、Happaさんが行かれた数日後、先週末は大雨で梓川沿いの登山道が流されたとのこと。一昨年には大規模な土砂崩れで観光客含め閉じ込められたし、優しいイメージの上高地も荒れると半端じゃないようですね。そんな厳しい環境でも川沿いには木々や植物が育つ。自然のバランスって絶妙なんでしょうね。

Happa64

yamaonseさん こんにちは

コメントありがとうございます。
登山道流失と書かれていましたので、私もニュースを検索してみたのですが横尾槍沢小屋間の沢の左岸みたいですね。当面こちらからの槍ヶ岳登山は無理みたい。残念に思ってられる方も多いでしょう。
今回上高地に入ってまず気が付いたのは明神岳が大きく崩れていたということです。たしか翠巒の明神岳中腹だったはずですが、え、こんなんだったかなと一瞬戸惑いました。この崩壊は2021.09の飛騨地方を襲った地震の所為だということです。
崩れそうなところは随所にあるのかなあ。坂巻温泉中ノ湯間もなんだか不安定。それに上高地は高標高の尾根にへだてられて行き止まりになっているし、スムーズに入って出てきたのを私はあたりまえのように思っていましたが、幸運だったのかな