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記録ID: 7220100
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無雪期ピークハント/縦走
大峰山脈

まほろば跋渉記#62 落差130mの岩屋谷滝雄滝と滝上に眠る隧道を訪ねて

2024年09月09日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:15
距離
9.4km
登り
1,338m
下り
1,339m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:21
休憩
1:53
合計
8:14
距離 9.4km 登り 1,338m 下り 1,339m
4:45
122
6:47
6:48
16
7:04
7:06
81
8:27
10:15
73
11:28
11:29
33
12:02
12:03
56
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
水尻集落入口付近駐車スペースに駐車。
奈良県上北山村水尻、集落入口にあるこの階段から、まずは小峠山へと登っていきます。
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奈良県上北山村水尻、集落入口にあるこの階段から、まずは小峠山へと登っていきます。
標高810m付近の平に上がると、そこかしこにクマハギの痕。どれもそんなに古くなくて、まだ薄暗い林内にちょっと緊張感が漂います。
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標高810m付近の平に上がると、そこかしこにクマハギの痕。どれもそんなに古くなくて、まだ薄暗い林内にちょっと緊張感が漂います。
登山口から標高差750mを登り切ると、標高1099.91m、奈良百遊山のひとつで三等三角点「小峠」が埋設された小峠山に到着です。
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登山口から標高差750mを登り切ると、標高1099.91m、奈良百遊山のひとつで三等三角点「小峠」が埋設された小峠山に到着です。
展望のない素朴な山頂から比較的なだらかな尾根を進んで行くと、この日唯一ともいえる展望地から大峯奥駈の山並を望みます。端正な三角形は大峰南部の聖峰・釈迦ヶ岳とその左では修験道の厳しい行場・大日岳が小さいながら鋭く天を突きます。
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展望のない素朴な山頂から比較的なだらかな尾根を進んで行くと、この日唯一ともいえる展望地から大峯奥駈の山並を望みます。端正な三角形は大峰南部の聖峰・釈迦ヶ岳とその左では修験道の厳しい行場・大日岳が小さいながら鋭く天を突きます。
やがて目の前には、岩屋谷滝への道しるべとなる大きなウロのある木。滝下へはここから降下しますが、滝上へはもう少し尾根を進んでから下降します。
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やがて目の前には、岩屋谷滝への道しるべとなる大きなウロのある木。滝下へはここから降下しますが、滝上へはもう少し尾根を進んでから下降します。
1108ピークから尾根を外れ、そこからなだらかな斜面を100mも下れば、難なく岩屋谷の穏やかな流れに降り立ちます。
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1108ピークから尾根を外れ、そこからなだらかな斜面を100mも下れば、難なく岩屋谷の穏やかな流れに降り立ちます。
岩屋谷滝雄滝の落ち口の少し上流、川床から4mほど上がった右岸側を見上げると…これが目的の隧道です。
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岩屋谷滝雄滝の落ち口の少し上流、川床から4mほど上がった右岸側を見上げると…これが目的の隧道です。
幅は両手を広げた程度、高さは2m余りの少し歪な矩形の隧道、20m程の空間を抜けた先は、断崖となっていました。
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幅は両手を広げた程度、高さは2m余りの少し歪な矩形の隧道、20m程の空間を抜けた先は、断崖となっていました。
この隧道を訪れた先人の方々は、これが木材を流す為、あるいは索道を通す為などと考察されていますが、はっきりとしたことは分からず、謎に包まれています。ただ隧道の下の川床を見るとそこにも人工的な溝が見えます。とすると…。
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この隧道を訪れた先人の方々は、これが木材を流す為、あるいは索道を通す為などと考察されていますが、はっきりとしたことは分からず、謎に包まれています。ただ隧道の下の川床を見るとそこにも人工的な溝が見えます。とすると…。
これが岩屋谷滝雄滝の落ち口。穏やかだった上流の流れとは打って変わって、ここから白い水しぶきとなって遥か眼下へと飛び出していきます。
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これが岩屋谷滝雄滝の落ち口。穏やかだった上流の流れとは打って変わって、ここから白い水しぶきとなって遥か眼下へと飛び出していきます。
一旦ウロの木まで登り返してから、岩屋谷滝雄滝の滝下へ。落差130m、その数字通り圧倒的な高さを誇りますが、荘厳な空気も怒涛の水圧も深い滝壺もなく、なんとも穏やかで明るい滝です。
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一旦ウロの木まで登り返してから、岩屋谷滝雄滝の滝下へ。落差130m、その数字通り圧倒的な高さを誇りますが、荘厳な空気も怒涛の水圧も深い滝壺もなく、なんとも穏やかで明るい滝です。
山旅の最後に、白川集落にある林泉寺に立ち寄ります。境内から遠望すると、岩屋谷滝雄滝が音もなくただ静かに、白く長い筋をたなびかせていました。
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山旅の最後に、白川集落にある林泉寺に立ち寄ります。境内から遠望すると、岩屋谷滝雄滝が音もなくただ静かに、白く長い筋をたなびかせていました。

感想

大峰山脈の東側、奈良県上北山村白川集落付近で池原貯水池に流れ込む白川又川。その支流のひとつ・岩屋谷の上流には一般にはあまり知られていませんが、岩屋谷滝雄滝と呼ばれるとても大きな滝があります。その落差は130mともいわれ、一段の滝としては日本三大名瀑のひとつ・那智の滝(落差133m)に次ぐ国内第2位の落差を誇ります。今回はそんな雄滝のすぐ上に眠る、謎の隧道を訪ねます。

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訪問者数:73人

コメント

行ってみたい
もう体力的には無理だろうが
行ってみたい
楽しく読heart01せていただきました
2024/10/20 9:47
いいねいいね
1
ショウタンさん、こんばんは。ありがとうございます!
いえいえ、ショウタンさんならまだまだ大丈夫かと😊こちらこそ、色んなところを歩かれているショウタンさんの記録、いつも参考にさせていただいてます🙇
2024/10/20 21:55
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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