大成敗全線開通 白水岳
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- GPS
- 11:48
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 1,320m
- 下り
- 1,319m
コースタイム
- 山行
- 9:55
- 休憩
- 1:54
- 合計
- 11:49
天候 | だいたい晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大魔神共立笹輪刀の隊長とパバロッティita-pさんの獅子奮迅の「成敗」に加え、YAMAPの健脚スキーヤー天ぷら名人のこさんの超絶笹寄せとミスター白水ミスター一口吉備団子waji棟梁のウルトラ枝切りにより、白水岳までとりあえず全線開通いたしました。もう笹の海を前に途方に暮れることはありません。 とはいえ、竹槍地獄あり、笹滑りあり、刈り残しなどもあり。完璧とはいえませぬ。通行には十分ご注意くださいませ。 にしやん隊長のレコ(Yamap)はこちら https://yamap.com/activities/34672177 |
その他周辺情報 | 駐車場から程近いひらたない温泉がイチオシです。 |
写真
装備
個人装備 |
帽子
手袋
iPhone
シャツ
ズボン
靴下
防寒着
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
予備電池
時計
タオル
ストック
カメラ
スパッツ
ヘッドライト
シングルコンロ
昼食
熊スプレー
雨具
サングラス
フェイスガード
笹輪刀1号
バッテリー6個
熊鈴
|
---|---|
共同装備 |
刈り払い機3台
剪定鋏
ノコギリ
レーキ
ペンキ
きびだんご
|
感想
白水岳に登り隊による登山道再開削の活動が終了し、私は体力の限界などの理由で整備作業から引退しました。白水岳登山道もまた近いうちに自然に戻ると思っていましたが、意思を継いだダニー師匠とにしやん隊長を中心としたメンバーによる地道な整備作業が続けられております。年に一度の合同整備ということで、不詳私もほとんど役立たずながら作業に参加させてもらうことにしました。dominonさんの「たまには山に恩返し」という言葉が胸に突き刺さったということもあります。
連休ということもあり皆それぞれ予定があるのでこの日の作業は少数精鋭の5名。今年未整備区間だった中白水〜白水岳頂上間の笹刈りです。私は白泉岳稜線からの登山道に被さる灌木などを剪定しながら進みます。普通に登山するのであれば避けて通れば良いが、刈り払い機を背負っている場合は枝にぶつかって通過に支障をきたします。そんな高い部分の張り出した枝などを出来るだけ除去しました。中白水岳に到着した時点で時間切れ、作業を終えて集合場所の白水岳へ向かいます。
刈り払い機3台でこの区間を刈るのは大変だったと思います。仕上げる時間まではありませんでしたがとりあえず道は出来ました。皆さまお疲れ様でした。
下山後は天ぷら名人のこさんと、蕎麦職人にしやんによる、蕎麦と天ぷらにてお疲れ様の宴。最高に美味しかったです!
9月22日予定の大成敗は、悪天候が予想されるため9月23日に延期。「雨降って地固まる」ではないけれど、そのおかげで「ミスター白水」白水岳を切り拓いた他力本願チームのwaji棟梁が参加できることと相成りました。
集合時間は6:00でしたが、成敗に要する時間を2時間と概算すると不肖わたくしの技量では隊長が采配された担当区域を終了できない可能性が高く。大成敗を成功させるべく早寝。それでも寝過ごすことが多いものの、珍しく早起き。うぉぅ。
途中、冷蔵庫に冷やしておいた水3Lを忘れるという失態を演じましたが、これまた珍しく早めに気づいたのが幸い。なんとか5:00前に到着します。まったり準備をしている間に白んできたので出立です。
いつものように疲労困憊で白泉岳登頂。それでも体が慣れてきたのか涼しくなってきたせいか先週よりは多少時間を短縮。南白水岳の急登も無事通過し、なんとか中白水岳へとたどり着きます。
閑話休題。
【極私的登山ガイド 白水岳まで】
スタートの平坦さは束の間の夢のようなもの。のっけから急登が続きます。2合目が遠く感じるのもいつものとおり。3合目で早くも息切れ。白泉の滝で偉大な功績を残された笹柱myu殿に拝礼し、小休止(第一の休憩スポットとしてオススメです)。少しだけ息を吹き返します。ほどなく4合目がこんにちは。ここまでくれば5合目はそれほど遠くありませぬ。ひろむ君と出会い(地面に落ちていたらそっと枝の上において上げてくださいませ)、笹被りのメッカである熊の沢を通過するうちに、やがて横たわるきのこの生えた倒木が目の前に。ここから阿吽の滝への急降下。ほっと一息つけます。
阿吽の滝は流れが変わって、だいぶ登りやすくなりました。左手にあるロープを利用し、うんとこしょおと登ります。ここは、座るのに手ごろな巨岩もあり、第二の休憩スポットとしてオススメ。一息ついたあとは右手に見える笹柱myu殿と函館自然倶楽部店主様の匠のろぉぷに助けられながら超急登(というか崖というか・・・)をどっこいしょお。登り終えたあとは、しばし続く急登を忍の一字でゆっくりよろよろ進みます。
7合目を越え、段差の大きい難所を登れば、やがてびっくり顔のげんこつさんがこんにちは。8合目は目前です。
「どれここらで一休み」の標識どおり、8合目では八雲側の絶景を眺めてリフレッシュ。第三の休憩スポットとしてオススメです。平坦路がちょっとだけ続きます。息を整えつつ9合目への急登に臨みます。登りきると、ごくごく短い平坦路につづき、9合目の標識が。白泉岳への最後の関門です。昨年の大成敗でよしさんが設置してくれたろぉぷが難所の岩場でアシスト。あとは、(天気さえ良ければ)青空に向かってうんとこしょおのどっこいしょお。疲れてきたら後ろを振り返りせう。絶景がいやしてくれるはず。
やがて、傾斜が緩やかになり、白泉岳登頂となります。こちらが第四の休憩ポイント。ザックを下ろし、冷水方面などの絶景を眺めつつほうっと一息。白水岳の中間地点といえますが、ここまできたら、6割~7割は登頂に近づいたようなもの。気力体力に余力があれば先へ進んでみませう(私はいつもあまり余裕はありませんが・・・)。
白泉岳からはいったん急降下。南白水岳へ向けての急登が始まります。途中、(天気が良ければ)左手に奥尻島がこんにちは。パシャリとしながら一息つくのがオススメです。左にあるハイマツから左方へ進路を変えると、急登も最終盤。稜線歩きの始まりです。
しばし、のどかに稜線を歩くと南白水岳へのくねくねした道が(ここは笹被りしやすい箇所です)。少し登ると左手に南白水岳がこんにちは。葉っぱが落ちると、ここからも奥尻島が見られます。
南白水岳まで到達すれば、中白水岳は15~20分ほど。このるぅとで最も平穏なコースといってもいいかもしれませぬ。緩やかに左へカーブを切った後、鬱蒼としやすい潅木地帯を抜け、少し登ると中白水岳登頂です。ここからは白水岳がどぉおん。もうもう行くしかありませぬ。白水岳が呼んでいるぅ。
2、30m降下して進路を左へ。複数の潅木をよっこいしょとまたいだ後に4、50mほどさらに降下。ここから地図には表示されない2度ほどあるアップダウンを進むと、いよいよ白水岳への最後の登りが待ちかまえています。ややきつい登りをやぁれんそぉらんどっこいしょぉと乗り切れば、傾斜が緩やかに。左手にある道を少し進むと3つの標識がしっかりと残る白水岳山頂に到達です。ぜひ、山頂標識奥にある遊楽部山塊と彼方の狩場方面の絶景をお楽しみくださいませ(ita-pさんが刈り込んでくれてます)。
さて、隊長から指令を受けた区間は中白水岳から降下地点まで。奥深い地でもあります。少しでも長く持たせようと左右を深めに刈り込むと、私の技量では2時間程の作業1回では足りませぬ。今回はなんとか3時間ほどは確保できそう。それでも作業時間とバッテリーに加え、乏しい気力体力に限りのあることは変わりませんが。
ここから先に共通するのは、道が細め(大千軒岳にも、もっと細ぅい登山道は複数ありますが)かつ根曲がり竹の繁殖力旺盛のため、笹被りが生じやすい区間であることです。おまけに、山奥感がぷんぷん。
笹刈り開始。右手に踏み込んだのち左手をぶいんぶいん。往路でいえば、左手の笹が概して優勢のため、さらに戻って背の高い笹を高刈り。お辞儀しているきゃつらの背筋を伸ばします。地面からにょきにょき伸びてくる目立つ竹槍軍団の頭もときどきカット。とはいえ、刈り取った笹に埋もれてしまい、いきおい見逃しがち。まあ、笹のクッションで軽減されるといえば聞こえはいいですが・・・。とはいえ、昨年よりも前進重視。左右の刈り幅はやや狭くなりがちです。
降下区間なので、登りよりは多少組みしやすいのです。しかし、寄る年波と疲労から踏ん張りも効かず、何度もしりもち。こんなとき、電動笹輪刀はそろりとブレーキがかかるので多少安全。ふおう。
6個のバッテリーのうち、持ちの悪い2個を先に使用。さすがは激安へなちょこバッテリー。1個あたり20分ほどでエネルギー切れ。ジオグラフィカを見ると2個で40mほどしか進んでおりませぬ。うむむう。それでもないよりは多少距離を稼げたかと。
と、ここで「よぉろれいぃほぉおのほうほけきょぉおおおおお。ららららららぁるるるららぁ、帰れソレントぉ」と、2年前、華麗な歌声を白水界隈にこだました「道南のパバロッティ」「沢登りの鉄人」ita-pさん登場。柔らかな笑みと軽快な足取りは健在。二言三言交わした後、ita-pさんは最深部への成敗に向かわれてました。続けて袴腰岳の急斜面を華麗に滑走する名スキーヤーであり、道南の誇る天ぷら名人でもあるYamapの健脚のこさん登場。これまた軽快な足取りで先へと歩を進めます。
さて、ここから互換バッテリー「4強」の登場(純正品はありませぬ・・・)。「頼むぞう。もってくれよぉ」と苦しいときのバッテリー頼み。3個目を装着し、微速前進を続けます。
そのうちに我らがにしやん隊長も登場。108の趣味と特技を合わせ持つ、キムンカムイもたじろぐ白水大成敗の司令塔です。
「して、お主。実のところどこまで刈る予定じゃ」
「はっ、降下地点のこのあたりまではなんとか・・・」
「ふむ、まあいいじゃろ。じゃろってなんじゃろ。あとは万事まかせい。12時15分に爆竹をぱぱぱぱぱぁんとわしが鳴らす。作業はそこで終了じゃ。では、白水山頂でまた会おう。あでぃおすあでぃだすすぱしぃば」
「ははっ」
「おおっ、笹の海がぁ。敵もなかなかやるわいのう。はっはははぁ」
あっという間に隊長の姿が笹の海に吸い込まれます。ふおう、隊長はスペイン語、ロシア語にも通じているのだなあと感服しつつ、作業続行です。
なかなかに濃い笹地帯が続きます。いきおいバッテリーも消耗気味。残り4個が3個となり、3個目も使い果たします。むおう。
それでも、昨年奥深くまで刈り込んだ地帯は、にょっきり伸びてくる遠方のきゃつらの頭と道の真ん中周辺に点在する笹どもを成敗するとすっきり。時間はかかるものの、鬱蒼としがちな箇所は、ある程度刈り込めば笹の浸食を抑えられているのだなあとしみじみ。
ときおり潅木に阻まれながら微速前進を続け、目標の降下地点へ。ラストのバッテリーのメモリがゼロに。電源を入れ直し、平地に点在する背の低い笹どもをすぱすぱっと切ると、力なく回転が止まります。ふおう。ぎりぎりせぇふです。
笹輪刀とバッテリーをデポし、ぐぐっと軽くなったザックを背負い直し、笹刈りのされた快適ろぉどをてくてく。先週とは雲泥の差。自然と笑みがこぼれます。
それにしても残り区間を2時間ほどの作業時間で曲がりなりにも成敗したのは驚異的なわけで。私の技量および乏しい気力体力では到底無理なわけで。隊長とita-pさんの獅子奮迅の成敗で、とりあえず白水岳までのるぅと開通と相成りました。
くっきりと記されたるぅとをみると、しぜんとにやにやしてしまいます。
限られた時間の中での作業です。プロの方々のように万全とはゆきませんが、進行に気をつけながら秋の白水岳を楽しんでいただければ。
【極私的登山ガイド ごぉるまで】
疲労した体にこたえるのが、
1 中白水岳への登り返し
2 白泉岳への登り返し
3 阿吽の滝からの登り返し
です。
白泉岳まで戻ってくれば、残るは阿吽の滝への降下と短い登り返しだけとなるため、だいぶ気持ちが楽になります。踏ん張りが利かないなかでの9合目に向けての急降下となるため、すってんころりんに気をつけましょう(いつも数回転びます)。
阿吽の滝への降下は慎重に。また、阿吽の滝からの降下も水の流れが変わったとはいえ、濡れた岩だけによく滑ります(2週連続すべりました・・・)。ご注意ください。
短い登り返しをぜいぜい交わせば、あとはほぼほぼ下りです。ストックが木の根っこにとられがちな地帯です(この界隈で2本折りました・・・)。転倒と合わせ、お気をつけ下さい。
「登山口まで1㎞」のまぁるい標識から、およそ15分程度。道もゆるやかになってきます。
少数精鋭の大成敗でしたが、戦果は絶大。風呂道具を忘れるという失態もあり、お先に失礼させていただきましたが、お写真を見る限り、のこさんの絶品天ぷらと隊長の超絶そばで楽しいひとときを過ごされたようでなによりです。
年々体がいうことをきかなくなってきています。来年のことはなんともいえません。が、もしも来年もここへ登ることができるのであれば、笹柱myu殿の大好きだった山を維持するお手伝いを、微力ながら続けていきたいと思っています。
うぉ、異様に長くなりました。ごめんなさい。
なんとか無事に成敗し、帰宅できました。
ありがとうございます。
P.S
隊長によれば、来年の大成敗は9月の最終日曜日を予定しているとのこと。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
秋晴れのなか、5人で中白水岳から最後の白水岳まで整備でき、紅葉の10月前に完了できました。
大変疲れましたけど、下山後の温泉、ニシのつたない素人そば、のこさんの上質な天ぷらを添えて、すすりながら山談議!
こういう事しているのは僕たちだけでしょう。
来シーズンも楽しみながらやりましょう!
大成敗達成おめでとうございます✨
全線開通の充実のお仕事に頭が下がりに下がってアルゼンチンまで行ってまいりました🌏
本当にお疲れ様でございます😀
「山に恩返し」....いい言葉ですね。
私も心がけたいところですが、なかなか笹輪刀使いにはなれそうもなく、
とりあえずヤマビルを見つけたらやっつけるところから始めたいと思っております😅
daniyamaさんは、みなさまより先発なさったとのこと、
意気込みを感じて、またまた頭が下がり、南極まで行ってまいりました🌏
そして生daniyamaさまの素敵なお姿も拝見でき、
想像どおりのスマートさに思わず写真を拡大してしまいました🎶
しかし、これだけのアップダウン.....まるで栃木が誇る女峰山のようです✨
ここを笹輪刀を持って、バッテリーも持って往復されるとは、ほんとみなさま鉄人ですね〜。
大成敗の成果が1日も長くもちますように、お祈りしております。
隊長のお蕎麦ものこさんの天ぷらも素晴らしく美味しそう🎶
お仕事のあとの🍺、さぞ美味しかったことでしょうね✨そこは参加できそうです😁
ともかく全線開通おめでとうございます✨
本当にお疲れ様でした😀
ふむう、北海道にはいない(と思われる)ヤマビル。なんでもヒルジンなる物質にて吸血を悟られぬようにするとか。アブやブユのような「ふえっほっほう。オレさまがぁ、そなたを攻撃しているぅアブのぉアブハチだあぁ。どうだぁ」みたいなアピールがない分、ダニ同様厄介ですねー。
えぇ、早く出たのは割り当て区分を終えられそうになかったからでして。私のせいで開通しないのもなんだか申し訳なく・・・。敬愛する笹柱myu殿の1/38ほどでも技量があればと悔やまれます。もちろん、「うるとら笹柱」の証であるアザの発現も、転んでてきたものならともかく、気配すらないわけで。唯一、自慢できるのはいつでもどこでも長時間うたた寝できることぐらいです。
ともあれ、今年で再開通し、5年目を迎えました。これからもみなさんの手で維持できるといいなあと思っています(すでに他力モード・・・)。
いつも素敵なコメントありがとうございます。
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