広島県内陰陽分水嶺（道後山西峰〜神郷三国山：県内分水嶺東端）

2024年06月01日(土) [日帰り]

• GPS: 08:01
• 距離: 15.6km
• 登り: 1,067m
• 下り: 1,070m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:16
• 休憩: 0:45
• 合計: 8:01

7:41 スタート地点
8:52 9:01 三国山
10:42 10:54 名谷山
12:48 13:03 道後山持丸登山口
13:46 13:49 多里大山
13:57 東屋
14:15 14:18 道後山
14:34 14:36 東屋
14:57 14:58 道後山持丸登山口
15:42 ゴール地点

アクセス

利用交通機関：

自家用車

市道持丸線の駐車スペースより周回。
持丸登山口へ車でのアクセスは、手前で林道が崩落しており途中までしか行けない。
なお未舗装で轍が酷く路面が荒れているため、車高のある四駆じゃないと厳しい。

コース状況／危険箇所等

登山道が機能しているのは道後山〜多里大山(持丸山)の間。
持丸登山口〜途中の東屋の間は、整備が行き届いておらず笹漕ぎを強いられる。

写真

三国山トンネルの広島県側より、神郷三国山に登頂を試みる。

東方に延びる尾根はこの時期でも下草のない植林帯、苦も無く標高1050付近の破線径の廃林道に到達した。

破線径の先は笹が繁る。ここで二手に分かれて相方さんは尾根を進み、自分は谷を詰めて県境尾根まで詰めるが、尾根の藪漕ぎに苦労したようなので谷が正解。

岡山県境まで登り詰めれば若い広葉樹林帯となり、あっという間に神郷三国山に到達。

向原の高嶽山三角点、神石高原町の大行山でも見かけたプレート

p1040の手前で本格的に笹が深くなり始める。

p1036付近。この前後区間の広島県側は植林帯の踏み跡で、楽をさせてもらえた。

標高1050付近に差し掛かると本格的な笹と灌木ヤブになってきたが、たまに展望

名谷山、かつては整備されていて眺めがあったようだ。

破線径コルの手前、標高1080付近で廃林道を横切る。

破線径コル付近は複雑な地形をしていた。地形図に表せない凹凸に惑わされて右往左往するが、どうやら鉄穴流しの跡のようである。

コルの北側に急崖記号があり、現地には岩も少しあるが危険さを感じるほどではない。
p1081も通過するが延々と続く胸丈の笹漕ぎに飽きてきた。。

タニウツギが一瞬の癒し。

持丸登山口に安堵するつもりが、登山道はすっかり笹に覆われており、スピードアップにならない。

多里太山の東尾根県境の低灌木に手こずりながら、なんとか山頂に達す。

やっと道後山西峰p1271に到着

道後山の三角点には行かない(笑)

p1271北側県境には土塁や石塁が築かれた跡があった。かつては牧場だったのだろう。

東屋は老朽化が進み、かなり傷んでいる。

ヤレヤレ💧(笑)

持丸登山口の手前約200mの林道の崩壊箇所

感想

konokelll

興味を持っていた鳥取県・岡山県に接する広島県の北東端。
広島市内から遠く離れた人気薄のゾーンは、同じ県内とは思えないほどの最果て感がある。

【本日のルート】※分水嶺区間のみ（西向き）
神郷三国山(三県境：広島県中央分水嶺東端)〜P1040〜P1036〜P571〜名谷山〜P1081〜持丸登山口〜多里大山(持丸山)〜P1271(道後山西峰)

【山行記録の詳細はこちら↓】
https://yamap.com/activities/32202680

神郷三国山(しんごうさんごくさん)は、備中国、備後国、伯耆国の境にあって、通常の登山ルートは岡山県側から。
山口・島根県境の後冠山から続いてきた中央分水嶺は、このピークで広島県から離れて鳥取・岡山県境を東へと進む。
今回の三国山トンネル南口からのバリルートもピーク近くは笹漕ぎとなるが、40〜50分ほどで登頂出来てそんなに悪くない。

山頂標識が建てられて間もない頃の名谷山は、日南町側の三国山トンネル北にある林道から比較的簡単に登れたようで、山頂は刈り払いされて展望良好であったらしいが、現在はまったく面影なく整備もされず放置されて登頂困難なピークとなっている。

歩かれなくなった山径。
登られなくなった里山。
乗られなくなった鉄道。

色々と考えさせられるレポとなりました。

水分1.0L