二上山:ふたつの「おためし」山行
- GPS
- 02:02
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 465m
- 下り
- 467m
コースタイム
天候 | 晴れときどきくもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【登り:道の駅〜傘堂〜祐泉寺〜馬の背〜雄岳】 ●危険箇所はとくになし 【下り:雄岳〜ながめ坂〜ふたかみ展望テラス〜道の駅】 ●加守神社へのルートより分岐した直後から、ザレ&岩の厳しい急斜面が始まります。ごく慎重に通過する必要があります ●ながめ坂の(上から見て)手前にも急斜面があります。注意が必要です 【その他】 ●二上山にはいわゆる勝手道がおびただしく走っています。うっかり入り込んでも、たいていはどこかに出ますが、道迷いにつながる場合もあるかもしれません。一応注意するにこしたことはないと思います(おかしいと思ったら戻るなど) |
その他周辺情報 | 道の駅ふたかみパーク當麻に自販機や売店、トイレがあります |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
ツェルト
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
サングラス
タオル
カメラ
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感想
ふたつの「おためし」のために二上山へ行ってきました。ひとつはトレッキングポールの試用。これまで私は山行でトレッキングポールを使っていなかったのですが、先日のダイトレ大会で、ダイトレ名物の階段にやられて惨敗したため、その対策としてポールの導入を考えてみました。その試運転です。
もうひとつの「おためし」はヤマップ。大会で会った人からヤマップを勧められたので、一度ヤマレコと比較してみようと思い、ヤマレコとヤマップの二刀流で登ってみました。ポールもヤマップも、すでに議論百出したテーマだと思いますが、あくまで私個人の感覚と意見ということでご容赦のほどを。では、以下ご報告。
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まずポールのほうですが、登りの途中まではポールを使わず、ある場所からポールを使ってみました。その前後で違いが感じられるかどうかを確かめてみようという狙いです。結論からいうと、かなりの違いがありました。ポールを使わない場合、当然ながら、登る際の負荷はすべて足にかかります。とくに階段を登るときに、膝から太腿にかけての上面の筋肉が緊張するのが感じられます。
ところがポールを使って登ると、それがほとんど感じられなくなりました。どうやら、思ったよりポールを通じて腕の力が登りをアシストしているようです(帰宅後、腕がだるくなっているのがその証拠ですね。〈追記〉翌日、腕が筋肉痛になりました😅)。確実に登りやすくなり、階段もポールなしに比べると楽に上がっていけました。例えていえば、二駆から四駆に変えたようなものですね。期待以上の効果でした。
また、パワー的なアシストだけではなく、バランス面でのアシストにも役立ちますね。少しバランスを崩してもポールで支えればそのままクリアすることができます。このバランスアシスト効果も予想以上でした。
麓から馬の背まで、ダイトレ大会のときと今日の所要時間はほぼ同じでしたが、足の疲労感は間違いなく今日のほうが少なく感じました。大会では馬の背までの登りにオーバーペースで突っ込んでしまったため、馬の背に到達した時点で早くも葛城山まで行けるかどうか心配になるほどでしたが(汗)、今日はまだまだ余裕がありました。ポール効果ですね。
とはいえ、ポールが万能かといえば、そうとも限らないと感じました。それはとくに下りにおいてで、比較的なだらかな下りではポールを使わないほうが速くスムーズに降りられました。ポールを一歩ごと地面に突くことが歩行の小さなロスになる感じがした、とでもいったところでしょうか。もっとも、それは私がまだポールの使い方を十分習熟していないせいかもしれませんが。
それから、登りが楽になるということは、それだけ足にかかる負荷が少なくなることを意味しますから、足が鍛えられ難くなる面がありそうです。もし自分の脚力そのものを強化したいのであれば、ポールの使用はかえってネガティブに作用するかもしれません。
ともあれ、ポールの使用は以上にようになかなか意味があるのだと確認することができました。トレッキングポールが広く普及しているのも納得です。
*
もう一つの「おためし」のヤマップとの比較に移ります。結論的なことからいうと、どちらも一長一短でした(当然といえば当然ですが)。
ヤマレコよりヤマップのほうが優れていたのは、取得するデータの正確性でした。地図上に歩いた軌跡が記録されるのはヤマレコもヤマップも同じですが、ヤマレコの軌跡がときどき実際からジャンプすることがあるのに対し(いままでもそれに悩まされてきました)、ヤマップのほうはより忠実に足跡を記録していました。そのため、歩行距離がヤマップよりヤマレコのほうが約500メートル長くなっています。おそらくヤマップのほうが正確と思われます。
(記録データの正確性については、私の場合とまったく逆に、ヤマレコのほうがずっと正確であると述べている人もいらっしゃいます。スマホとの兼ね合いということがあるのかもしれません。上記はあくまで私の場合ということです)
(追記:後日、別の山行でもヤマレコとヤマップの二刀流で歩いてみたところ、こんどはヤマレコの記録のほうが正確で、ヤマップではGPSのデータが飛んでいる箇所が発生しました。どうも常に同じとは限らないようです)
また、ヤマップの記録では休憩時間が行程中23分となっているのに対し、ヤマレコのほうはわずか6分となっています。けっこう大きな差ですが、これもヤマップのほうが正確です。さらにヤマップの軌跡では休憩した場所を地図上に明示してくれ(休憩地点ごとに軌跡に休憩マークが入る)、その場所で何分休んだか一目瞭然です。
これまでGPSの軌跡データの正確性はスマホのGPS機能のクオリティによるのだろうと考えていましたが、意外にもアプリのデータ処理方法に依存するところが大きいらしいことが今回の比較でわかりました。記録データの正確性はけっこう大きなポイントなので、ここはちょっと考えてしまうところです。
一方、ヤマレコのほうが優れていたのは、行程上のポイントのきめ細かさです。スタートから雄岳山頂まで、途中、ヤマレコでは5カ所で通過ポイントの情報が記録されましたが、ヤマップでは事実上3カ所です。
今回は二上山を試走しましたが、ほかのユーザーのデータを見ていると、たとえば、ヤマップでは金剛山の「水越峠」の次がもう「金剛山山頂売店」です。途中の「金剛の水」もなければ「カヤンボ」もなく「旧パノラマ台」も「郵便道分岐」もありません。これではちょっと粗すぎます。もう少しきめ細かい通過ポイント情報がほしいところです。
また、ユーザーの記録の閲覧性もヤマレコのほうが優れていると感じます。これは私がヤマレコに慣れているせいがあるかもしれませんが、ヤマレコでいうところの「山行記録」、ヤマップでいう「活動日記」を見ようとするとき、メニュー画面で、ヤマレコのほうは記事タイトルのすべて、時間、歩行距離、登高距離、記事の情報量、写真点数、さらには拍手の数やコメントの数までわかり、どれを読むか見当を付けやすいです。
それに対してヤマップでは時間、歩行距離、登高距離、写真点数およびDOMO数(ヤマレコの拍手みたいなもの)はわかりますが、記事の情報量がわかりません。また決定的なのは記事のタイトルの一部しか表示されない点です。
この差によって、どの記事を読むか選ぶ際の “当たり” の付け方が大きく違ってきます。結果、閲覧性という面ではヤマレコのほうに軍配が上がると感じました。
といったことで、ヤマレコとヤマップ、それぞれ長所と短所が見出せたように思います。ほかにもより細かい点や拡張性が比較の対象になり得ます。両方のいいとこ取りができれば一番いいのでしょうが、それは叶わない以上、何を優先して考えるかで、ヤマレコとヤマップのどちらをメインとして使うかが変わってきそうに思いました。何だか日記に書くべき内容になってしまいましたが、ご参考になれば幸いです。
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