白髭神社から由良ヶ岳周回
- GPS
- 03:44
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 607m
- 下り
- 606m
コースタイム
天候 | 曇で山頂部は霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
整備された登山道 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
|
---|
感想
この週末、天気予報では土日とも雨マークだったりしたが、金曜になって雨マークは多くのところで消えた。予想天気図では東西に高圧帯を伸ばした大陸の高気圧が日本海に移動してくる見込みである。しかし、その南側には東西に延びる前線があって、この位置が実際にどこになるかで雨の降る場所が簡単に変わってしまう。それでも太平洋側ほど、天気は悪いと考えるのが自然である。当初、鈴鹿に行くことを考えていたけれど、「てんくら」が何と言おうが南に位置する鈴鹿の天気は微妙な情勢なので、ここは日本海側が無難。ということで、急遽表舞台に躍り出たのは舞鶴の由良ヶ岳であった。
由良川が日本海にそそぐ地点の南西にあるこの山は、長く裾を引くその姿から丹後富士とも呼ばれている。asakinuの母は戦時中、舞鶴海軍工廠の栄養士だったので、子供の頃に当時の思い出を何度となく聞いて育った。その話によく出てきた由良川。近頃は雪が少ないが、当時は来る日も来る日も雪が降り、川幅いっぱいの水を湛えて悠然と流れる由良川はどんよりと曇った空の下でやはり鼠色に沈んでいたという。asakinu自身、山形の小国を3月末に訪れた際、暗い雲の下、深く沈んだ川が雪に埋もれた里を蛇行しながら流れる様子に、不思議な感銘とある種の恐れのようなものを感じた。その時も、母の由良川の話を思い出していたのだった。
そして今日、運がよければこの由良ヶ岳から、そんな由良川が日本海にそそぐ風景を見渡せるかもしれない。そんな期待もあった。ちらっと調べてみると、登路としては主として二つあり、海側の由良駅からのもの、山側の上漆原からのものである。大した理由はなかったが、周回路をとれる山側から登ることにした。六甲・北六甲有料道路、舞鶴若狭道、京都縦貫道とつないで登山口の白髭神社まで、神戸から1時間半と意外に近い。神社の横の道路脇に2,3台停められるスペースを見つけて駐車する。
太陽は姿を見せないが贅沢は言わない。由良ヶ岳東峰へ登りつく沢沿いのルートに入る。林道は間もなく終わって、沢沿いの道を進む。沢には数メートルの滝がいくつもかかっている。やがて大きめの滝が見えてくる。最初に目に入ったのは最下段の部分だけで、歩を進めるにつれ上部が姿を現わす。道は滝の右側を高巻いてつけられている。落ち口手前には数本のロープが取り付けられているが、それに頼るまでもない。落ち口と見えたところの上もナメが続いている。この滝、落差80mはあろうか。標識によれば、真奥大滝というようだ。
コースには随所に立派な道標が立っている。沢を離れて小尾根に乗るあたり、落葉に隠れて道型がよくわからなくなるが、尾根に乗るように進めば再び道型がはっきりしてくる。スギ、ヒノキの植林地とブナなどの自然林とが何度か入れ替わり、高度をあげていく。ふと上を見ると、すでに山頂をうかがうところまで来ていた。一登りすると林道跡に出る。ここに「登山道→」の標識があり、それに従ってわずかに林道を右に進み、再び「登山道→」のところから稜線に向かってジグザグに登る。稜線に乗ってちょいと左に進むと、石組みの円形舞台のようなものがてっぺんに見える。この石組みは東峰山頂に祀られる虚空蔵菩薩の土台なのだった。
前評判通り、山頂の周りは360度開けて眺めがよさそうである。というのも、今日はあいにくガスが立ち込めて、特に海側は真っ白で視界が利かない。それでも時々ガスの切れ間から下界が顔を覗かせている。あれは日本海だ、こっちは由良川だと、そのわずかな隙間から見える景色を拾い集めるのだった。東峰山頂では若者3人の先客が賑やかに食事を楽しんでいた。粘ってみてもガスはとれそうもないので、天気が崩れぬうちに西峰目指して進むことにする。
まず鞍部に下る。そこから登るでもなく緩く登っていく。ほとんど傾斜がなくなり、平地の雑木林かと錯覚するほど広い尾根となる。休憩所を越えてピークに上がれば、もうそこが西峰のてっぺんであった。二等三角点が埋設されている。案内看板によれば、ここから天橋立が一望されるそうであるが、ガスに阻まれて真っ白な世界が広がるのみである。ここで昼食とする。
ここから、「遊歩道」とか「林道」と表示された方角に進む。木組み階段を下ると道幅が広くなり、ジグザグを繰り返して下る。やがて孟宗竹の中をすすむようになり、突然、コンクリート舗装の車道に飛びだした。乗用車が一台停まっている。西峰からの下りで出会ったご夫婦(たぶん)の車であろうか。ここまで車で入れることは知らなかったが、西峰、東峰のピークハントだけを目指すのであれば、この地点からの往復が最短・最速ということになる。立派な車道を淡々と下って、自分たちの車が視界に入ってきたのは、まだ昼前。往路でkinuasaに「大江山が近くにあって、この山なら1時間半で登れるよ、」と話したのだが、実際、今からでも登る時間はある。腰を痛めているkinuasaだったが、ここまで来ているから大江山も登ろうと乗り気の様子。そこで突然ながら大江山に転進することとなる。携帯のヤマレコ山行計画に入れてあった「大江山」をダウンロードして「アクセス」を押すと、Google map上に現在地、白髭神社から大江山稲荷神社登山口までの車ルートが表示され、52分の所有時間であることを確認。いい感じである。決定だ。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する