花切山〜赤松展望所〜加江田渓谷 ※鵜戸山地(宮崎県)※
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 658m
- 下り
- 836m
コースタイム
- 山行
- 8:54
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 10:11
加江田渓谷遊歩道終点ー<10分>ー花切山登山口ー<10分>ー滝コース分岐ー<45分>ーあかご淵分岐ー<15分>ー滝コース合流点ー<40分>ー三叉路ー<3分>ー花切山ー<80分>ー赤松展望所ー<80分>ー平成登山口ー<30分>ーあかご淵登山口ー<90分>ー加江田渓谷遊歩道入口(丸野駐車場)
※あかご淵登山口ー<80分>ー加江田渓谷遊歩道終点
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
目もくらむような急坂があるので緊張を強いられるが、植林のない常緑広葉樹の森がひろがるとても素晴らしい山である。花切山から赤岩展望所までは縦走も楽しめる。展望は花切山展望所と赤松展望所の2カ所。現時点では花切山展望所の方が展望を邪魔する草木が少なくて、より西側にあるので赤松展望所より眺めが良い。 ■花切山登山口〜滝コース分岐■ ・登山口に「通行止」の立て看板あり。沢沿いの登山道の一部崩壊している(画像参照)が、現時点では注意すれば通行できる。今後の大雨でどうなるかは不明だが、と登山道は川面からそれほどの高さはないので、崩壊してもなんとかなりそう。他にも注意すべき箇所あり。 ■滝コース分岐〜あかご淵分岐■ ・渡渉点は対岸の赤布を目標に飛び石伝いに渡る。 ・渡渉後、足下が見えにくい草むらを少し進むと木にくくりつけられた小さな道標がある。道標に従って急斜面を少し登ると左側に少しトラバースして急な尾根にとりつく。少しわかりにくいので地形を見ながら赤布と踏み跡をたんねんに探して進む。 ・急傾斜の尾根は木の根っこで踏み跡が少しわかりにくいので赤布を追っていく。途中、ロープがあるが斜度が半端ないので体力と神経を使う。 ・急登が終わると下りもあるなだらかな尾根道となり登山道は明瞭になる。 ■あかご淵分岐〜花切山山頂 ・あかご淵分岐から再び少し急登となるが長くは続かない。 ・花切展望所は狭いが、霧島連山、鰐塚山、高隈山地の眺めがとても良い。赤岩展望所より近いし、視界を邪魔する草木が少ないので、花切展望所の方が眺めが良い。 ■花切山〜赤松展望所 ・花切山分岐からの下りは広くなるところがあって踏み跡が弱いので赤布を丹念に拾っていく。 ・縦走路は尾根伝い進むが西側が切れ落ちている。尾根伝いに進めない場合は少しだけ東側に下って進むところがあるので赤布と踏み跡を丹念に追う。 ・赤松展望所は南側の大きな岩壁の基部を西側に廻り込んで進む。ヘロヘロの体に応える登り。 ■赤松展望所〜平成登山口 ・西側が切れ落ちた急峻な尾根道を下るが、大きな岩のあるコブがいくつかあって、東側に逃げるが迷路のようなところもあるので丹念に踏み跡と赤布を追う。 ・広くてなだらかな鞍部のような先にある岩場ではない砂地のコブで、降り口が分からず行き詰まってあたりを右往左往してしまった。再びコブの淵の草むらの先(下)をのぞき込むと急な尾根にちゃんと踏み跡が続いていた。 ・尾根後半はかなりの急斜面が続く。長いロープがいくつもあり、ロープなしには下づらいので緊張を強いられる。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
ガスコンロ
|
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感想
2024年11月3日(日)【花切山〜赤岩展望所〜加江田渓谷】※鵜戸山地(宮崎県)※
快晴。午前中、山の上部では少し風が強かった。
3連休の中日。一日中好天が約束されているので少し遠出して山歩きを楽しもうと思ったが、結局サクッと登って下りてこられて、自宅から登山口まで車で52分で行ける宮崎市近郊の花切山(669m)を歩くことにした。
車は県道27号線から椿山キャンプ場へ向かう道路に入るが、途中で左折すべきところを直進してしまい、その先で道迷いしてのっけから時間をロスしてしまった。
椿山キャンプ場の対岸の誰もいない加江田渓谷遊歩道の終点に車をとめて歩き始める。
直ぐに花切山登山口の分岐となるが、通行止の立看板が。大体こういう表示は大袈裟なものだと鷹をくくって行けるところまで行こうと先に進んだ。
沢沿いの登山道を進むと突然登山道が崩壊しているところが現れた。なんとか通過できたが今後の雨次第ではどうなることやら。ただ登山道は川面からそれほど高いところを通っているわけではないので、今後完全に崩壊してもなんとかなるだろう。
渡渉点を飛び石伝いに渡って、川岸の足下の見えない草むらの中の踏み跡を歩いていると、草むらが揺れたと思ったら目の前を大きな明るい茶色の(たぶん)イノシシが横切っていった。踏み跡をさらに少し進むと木にくくりつけられた花切山への道標があった。
ここから急斜面を少し直登してから左側にトラバースすると急峻な尾根道に続く直登路に乗った。
木の根だらけで踏み跡がよく分からない目もくらむような急斜面は、赤布をたんねんに追いながら木々やロープにつかまって体を引き上げていく。ほぼ垂直のハシゴを登り切るとようやく傾斜もゆるみ、緩やかな下りも出てくるようになると登山道は明瞭になり赤布もなくなる。常緑広葉樹の巨木もたくさんあってなかなか良い雰囲気である。
あかご淵コースの分岐を過ぎると再び急登があるがさきほどのような斜度ではなかった。さらに進むと登山道を離れて急登1分で小さな花切山展望所に着いた。展望は西側の霧島連山、鰐塚山、高隈山地などに限られるが想像していた以上に素晴らしい眺めだった。
花切山の山頂は高木に囲まれて展望はまったくなく、なんとなく落ち着けないところだった。時刻はまだ11時半、今日は涼しいので暑さによるバテもまったくなく、体力はまだ落ちてなかった。山頂手前にあった赤松展望所への分岐から先のルートは常緑広葉樹の深い森が続いているようでとても惹かれるものがあった。当初はピストンで下山する予定だったが、今日は一日雨の心配もなく、明日も休みなので、赤松展望所まで縦走して、平成登山口に下山、加江田渓谷遊歩道を終点まで戻ることに変更した。
赤松展望所への縦走路に入り、素敵な常緑広葉樹の深い森を下っていく。常緑樹の森なので落葉樹の森のように明るくはないがとても魅力的な森であった。長い下りが終わると縦走路は小さなアップダウンが続く。尾根通しに進めないところは西側が切れ落ちているので、東側に少し下ってはまた尾根上に戻ることを繰り返すが、久しぶりの縦走に心が躍った。途中ロープの助けなしには下れないところが1か所あるが、この日山中で会ったただ一人の登山者とすれ違う。
赤松展望所には簡単に登れると思っていたが、南側に大きな岩壁があって、登山道は岩壁の基部を西側に回り込んで登っていく。疲れた体にはけっこう応えた。
赤松展望所に着いたが草木が茂って展望を邪魔していて、想像していたより眺めはよくなかったが、花切山展望所では見えなかった(と思う)市房山が見えた。ここで大休止としてお湯を沸かしてカップ麺を食べた。
平成登山口までの下りは、西側が切れ落ちた急峻な尾根道に岩のあるコブがいくつかあって、登山道は東側に少し下って廻りこむが迷路のようなところもあり赤布と踏み跡をたんねんに追っていく。
尾根の後半は斜度が増して、めもくらむような下りがつづく。膝が笑ってきている状態ではロープの助けを借りずにはいられなかった。
平成登山口まで下るとようやく緊張感から解放されて、加江田渓谷遊歩道を終点目指して西に進む。傾いた陽射しにナメ状の川床の流れがオレンジに色に輝いてきれいだった。
あかご淵登山口の先で突然歩き易い遊歩道がなくなりハシゴが川岸に下りていた。この先は巨岩がゴロゴロしている川岸が続いているようでコースの状況が良く分からなかった。実はあかご淵から先の記録が少なくて、事前に登山道の状況を把握できていなかった。
時間も遅いのでこの先のコース状況の確認をしている余裕はなかったので、即座に踵を返して、加江田渓谷遊歩道のスタート地点とは反対側(東側)の入口の丸野駐車場を目指して歩き出した。丸野駐車場からタクシーを呼んでスタート地点まで戻るつもりだった。
丸野駐車場に着いたのは18時で既に真っ暗になっていた。一番近そうなタクシー会社の事務所に電話したが加江田渓谷までは行けないとのこと。ほかのタクシー会社を教えてもらって電話するも、24時間受付となっているのにぜんぜん出てくれなかった。
タクシー会社を諦めて会社の同僚に電話するとすぐに出てくれて車で助けにきてくれることになった。とてもありがたかった。感謝感激雨あられである。
今回は最後にトラブルがあったものの、ひとり静かに植林のない素晴らしい常緑広葉樹の森が広がる山を思う存分に歩くことができた想い出深い山旅となった。
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