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Yamareco

記録ID: 7473391
全員に公開
ハイキング
近畿

くろんど池〜高山城址〜精華町

2024年11月10日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:24
距離
14.2km
登り
292m
下り
300m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:06
休憩
2:22
合計
5:28
距離 14.2km 登り 292m 下り 300m
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2024年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
京阪電鉄交野線私市駅より
近鉄祝園駅まで
京阪交野線の機関車トーマスのロゴのついた列車で私市へ
2024年11月10日 11:11撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 11:11
京阪交野線の機関車トーマスのロゴのついた列車で私市へ
駅の一角では小さな子供が中に入って遊んでいた
2024年11月10日 11:12撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 11:12
駅の一角では小さな子供が中に入って遊んでいた
駅まのパン屋IROAHでバンを購入
2024年11月10日 11:15撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 11:15
駅まのパン屋IROAHでバンを購入
モチツツジの狂い咲き
2024年11月10日 11:26撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 11:26
モチツツジの狂い咲き
くろんど池ハイキング・コースに入る
2024年11月10日 11:34撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 11:34
くろんど池ハイキング・コースに入る
すぐに滝が現れる
2024年11月10日 11:35撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 11:35
すぐに滝が現れる
滝上に向かうと
2024年11月10日 11:36撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 11:36
滝上に向かうと
もう一つ小滝があった
2024年11月10日 11:37撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 11:37
もう一つ小滝があった
滝を越えると平坦な道が続く
2024年11月10日 11:52撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 11:52
滝を越えると平坦な道が続く
小さな池ほとりでメタセコイアが黄葉を見せる
2024年11月10日 11:55撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 11:55
小さな池ほとりでメタセコイアが黄葉を見せる
林相の良い疎林の谷
2024年11月10日 12:00撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 12:00
林相の良い疎林の谷
上流の小さな流れに沿って進む
2024年11月10日 12:01撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 12:01
上流の小さな流れに沿って進む
くろんど池に
2024年11月10日 12:11撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 12:11
くろんど池に
左手の建物のあたりではバーベキューに多くの人が訪れている
2024年11月10日 12:12撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 12:12
左手の建物のあたりではバーベキューに多くの人が訪れている
人混みを避け、池の南岸のベンチでランチ休憩
2024年11月10日 12:22撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 12:22
人混みを避け、池の南岸のベンチでランチ休憩
正面の小さな丘が高山城址のある丘らしい
2024年11月10日 12:34撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 12:34
正面の小さな丘が高山城址のある丘らしい
丘の東側の竹林を進む
2024年11月10日 12:37撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 12:37
丘の東側の竹林を進む
高山城址の十三重の石塔
2024年11月10日 12:47撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 12:47
高山城址の十三重の石塔
その右手には鳥居
2024年11月10日 12:48撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 12:48
その右手には鳥居
高山城址から広い谷間に下降
彼方に生駒山を望む
2024年11月10日 12:53撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 12:53
高山城址から広い谷間に下降
彼方に生駒山を望む
たわわに実る柿が秋を感じさせる
2024年11月10日 12:54撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 12:54
たわわに実る柿が秋を感じさせる
道路の周囲の棚田
2024年11月10日 13:12撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 13:12
道路の周囲の棚田
鳥谷池の大きな溜池は水が少ない
2024年11月10日 13:17撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 13:17
鳥谷池の大きな溜池は水が少ない
精華町に入り、辿ってきた方向を振り返る
2024年11月10日 13:25撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 13:25
精華町に入り、辿ってきた方向を振り返る
学研都市のメイン・ストリートはメタセコイアの並木
2024年11月10日 13:43撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 13:43
学研都市のメイン・ストリートはメタセコイアの並木
並木の続く広い歩道を辿って
2024年11月10日 13:45撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 13:45
並木の続く広い歩道を辿って
けいはんなプラザ
2024年11月10日 15:57撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 15:57
けいはんなプラザ
再び並木道を辿って
2024年11月10日 16:03撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 16:03
再び並木道を辿って
けいはんな記念公園
2024年11月10日 16:11撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 16:11
けいはんな記念公園
住宅街が終わって祝園に向かう途中
東側に展望が大きく広がる
2024年11月10日 16:28撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 16:28
住宅街が終わって祝園に向かう途中
東側に展望が大きく広がる
祝園駅まで畑と旧い家並みが続く
2024年11月10日 16:30撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 16:30
祝園駅まで畑と旧い家並みが続く
釈迦ヶ池
2024年11月10日 16:34撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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11/10 16:34
釈迦ヶ池
撮影機器:

感想

大阪の北東、府民の森として知られるくろんど園地から東の一帯は京都府の京田辺市と相楽群との間で奈良県が北に大きく張り出している。生駒町に属する一帯らしい地図ではなだらかな丘陵地帯の間に夥しい数の小さな溜池が記されている。車で出かける際にもこの一帯を通過する機会がないので、果たしてどのような景色が広がっているのだろうかという興味が唆られるところである。

この日は京都の南、精華町のけいはんなプラザに行く用事があったので、くろんど園地からこの一帯を横断し、目的地に向かうプランを考える。朝、高校生の次男がバスケット・ボール部の試合に向かうための電車に乗り遅れたようで、家内が途中の駅まで車で送ったために出発が遅くなり、京阪の私市駅には11時過ぎに到着することになる。

グーグル・マップで家内が検索すると私市の駅からくろんど池ハイキング・コースを抜けて徒歩でおよそ3時間の距離と出る。グーグル・マップでは黒添池から高山溜池北を回り込んで、精華町の東畑に至るルートが示されていたが、途中の高山城址を経るルートを辿ることにする。けいはんなプラザでの用事は14時なので、黒添(くろんど)池や高山城址に寄り道してもなんとか間に合うことが出来るだろう。ところでけいはんなとは京都、奈良、大阪の三県の県境が寄り集まることに由来することに今更ながらに思い至る。

京阪の交野線が高架の枚方駅を出発すると途端に周囲は緑が目立つようになり、東側にはくろんど園地の森林の広がる丘陵へと近づいてゆく。交野線の終点、私市の駅はホームの端に三角屋根の可愛らしい駅舎があり、その一角に置かれた機関車トーマスの大型の模型では小さな子供が中に入って遊んでいた。駅の周囲にはコンビニも見当たらないが、IROHAという小さなパン屋がある。覗いてみるとユニークなメニューのパンが多く、その多くが焼きたてのようだ。高菜とじゃがいものパン、ペーコン・パン、ミカンのクリームパンを購入する。

住宅地を抜けてくろんど池ハイキングコースを辿ると、樹高の高い樹々が聳える壮麗な谷に入る。すぐにも谷には大きな岩の間から流れ落ちる滝が現れる。月の輪の滝と呼ばれるところらしい。滝の右岸の階段を登ると、谷は平坦になり歩きやすいハイキング道が続く。

東屋のあるすいれん池と呼ばれる小さな池に至るとメタセコイアが紅葉している。池を過ぎると雰囲気の良い疎林を抜ける。谷奥に進むと急に谷が狭くなり、細い流れに沿って上流に向かう。さわわたりの道と呼ばれる道と交差すると再び急に谷が広くなり、くろんど池の駐車場が目に入る。地図を確認すると県境を越えて奈良県に入ったようだ。

くろんど池の北岸のほとりはバーベキューが出来るようで、多くの人で賑わっていた。人のいない南岸のたどり、池のほとりのペンチでランチ休憩をとる。池の東岸に至ると高山溜池との間を走る県道の先に「高山城址→」と案内標のある小径がある。森の中を抜けると突然、車道に合流し、なだらかな丘陵の間に谷間に段々畑が広がっている。その間には民家が疎に点在し、時間の流れが一気に緩くなったようななんとも長閑な景色である。

家内は「山の辺の道のような雰囲気」というが、確かに奈良県の雰囲気というのも頷ける。高山城址は右手の小さな丘のようだ。道路から離れて小径を辿ると、道は丘の東側をトラバースしてゆく。丘の南端を階段で登ると鳥居と十三重の塔のある小さな広場がある。戦国時代に鷹山氏という豪族の居城があったらしい。高山という地名の由来となっているのだろう。

地図ではこの高山城址から東に向かう実線の道が記されているが、急斜面に微かな踏み跡があるばかりである。その踏み跡を辿ると住宅地の脇を通り抜けて、舗装路に無事、着地することが出来る。

東側の小さな丘陵に向かう。南の方角を望むと開けた谷の先には生駒山が見える。この日は曇りの予報ではあったが、空には刷毛で掃いたようなような巻雲が広がっているばかりで、晴天が続いている。周辺の民家では柿がたわわに実っている。

小さな集落を越えて精華町の方に進む。県境のあたりは民家はなく、草地が広がっているばかりであった。県境となる低い丘陵を越えるところでは無人販売所に里芋が売っていることに家内が気が付くが、生憎、小銭が全くない。自動販売機で飲料でも買って、小銭に崩しておくべきだったと後悔しても後の祭りである。

精華町に入ると県道脇の小径をたどり、学研都市のある精華町の中心部に向かって一気に下降してゆく。県道と交差するあたりでは小さな集落となっている。先ほどまでの生駒町に比べると、道路を往来する車が目立つせいか、それまでの澱んでいた時間がふただび流れ初めてような気がする。

精華町の方角にはけいはんなプラザの大きなビルが見える。広い道路を進むとそれまでの長閑な田園風景とは景色が一変し、忽然と近代的な研究施設の企業の大きな建物が立ち並ぶ一角に出る。中心部を東西に横切るメイン・ストリートに出ると紅葉したメタセコイアの並木が延々と続いている。休日のせいだろうか、歩道は広いのだが、人の姿が全く見当たらず、寒々しい感じがする。

この日は昨年の春に進行した肺がんにより余命を宣告されたピアニストによるベートーヴェンの演奏会がこのけいはんなプラザであるのだった。演奏会の開演の10分以上前でにはホールに到着することが出来る。建物の周囲にも人影があまり見えなかったので、果たしてこの場所に人が集まるのかと心配したが、ホールにはかなりの人で埋まっていた。

演奏会の終了後は再び整然とした並木道を歩き、けいはんな記念公園を通り抜けて祝園(ほうぞの)の駅に向かう。いつしか先ほどまでの青空はすっかり消え、雨が降り出しそうな薄墨色の雲が空には垂れ込めていた。けいはんな地区の整然とした住宅街を抜けると、祝園駅との間には再び畑と旧い家屋が広がる。畑で燃やされているから立ち上る煙が晩秋の気配を感じさせる。けいはんなプラザからは祝園までは40分ほどを要したが、旧い家並みに入ると妙な安心感を感じるのだった。

くろんどの森のハイキング・コースから生駒町の高山城址周辺の長閑な田園風景、そしてけいはんなの近代的な学研都市と変化に富んだコースを歩くことが出来た一日であった。

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