湯檜曽川 ゼニイレ沢


- GPS
- 06:15
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 1,087m
- 下り
- 1,088m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
確保器
スリング各長さ
カラビナ
環付カラビナ
ハンマー
ロープ
ハーケン
カム
|
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感想
ゼニイレ沢:2級(主観的グレード)
出合からしばらくはガレ沢だがその上からはずっとスラブが続く、スラブの沢。西ゼンと同じ2級であるが、登攀グレードはゼニイレ沢の方が1ランク上だと感じた(行程が短いので全体としては同じグレード)。西ゼンよりも傾斜がきつく、小難しいと思う。
(行動の記録)
土合橋から湯檜曽川沿いに登山道を進む。しばらく進むとかつてはここまで車が入れたであろう広場がある。この広場の対岸が松ノ木沢であり、ゼニイレ沢は1つ上流側の沢である。出合からはずっと上の方に向かってスラブが続いているのが見える。思っていたよりも傾斜がきつい。やや緊張する。
出合からしばらくはガレ沢が続くが、150mほども登るとスラブ帯が始まる。このスラブは途切れることなく奥壁まで続く。スラブが始まってしばらくは広い状態(900〜1000m)で、やがて狭くなるが再び広くなる(1100〜1200m)。それぞれ第1スラブ、第2スラブって感じである。第1スラブは傾斜も緩いが、第2スラブ辺りから傾斜がきつくなってくる。
その後は細い流れとなり、ヌメリも多くなって、結構厳しい部分となる。この辺りが一番大変だった。
やがて1450mくらいまでくると再び沢筋が広がるが、灌木や藪が多く、雑然となる。そこからちょっと上で三俣となる。
右俣は最初から濃い藪に覆われていて進む気にならない。中俣と左俣は藪が覆いかぶさっているものの窪状になっており、右俣と比べると歩きやすい。
中俣を進んで行くとやがて奥壁の基部に出る。奥壁は概ね掘銑+くらいで快適なクライミングを楽しめる。登山道は右なので奥壁を右へ右へと登って行くとやがて右俣の奥壁に出る。そのまま登りきると藪漕ぎ無しで登山道に出ることが出来た。奥壁をそのまま真っ直ぐ登って行くと最後は10〜15分程度の藪漕ぎになるとのことなので、今回の様なルート取りをすると楽である。見た感じだと真ん中もしくは左寄りのラインが簡単そうなのでそちらに行きがちだが、上手くルートを選びながら右にバンドトラバースおよび斜上すると良い。一部+を越えるような部分も現れるが適宜ロープを使えば問題ないと思う。
なお奥壁を登らずに基部を右に行ったりすると藪漕ぎが大変らしい。奥壁は快適なクライミングとなるので登ることを勧めます。
(感想)
gankoyaさんの記録でもヌメリが酷いとあったが、確かにそうだった。今年はヌメリが酷いとの話も聞きます。傾斜が緩い部分は良かったのですが、傾斜がきつくなってくる後半は緊張する場面も多く、思っていたよりも大変でした。
でも終始スラブ登攀が楽しめて、最後の奥壁も快適なクライミングとなるので、なかなか楽しい沢でした。
上越復帰で湯檜曽川のゼニイレ沢にいってきた。
地形図から強い斜度が続くとは思っていたが、下から見ると登れるのかな〜?と思うような立ったスラブ。やや不安を抱えながらの遡行開始となった。
今日は一ノ倉沢の展望台ともいえる位置からの撮影も楽しみにしていたが、、、よくなるはずの天候が回復せず。ガスが完全に取れることは無かった。
ゼニイレ沢はスラブの沢。久々のスラブは上越らしく開けていて高度感、開放感がすばらしい。これで青空さえあれば言う事なかったがそれはしょうがなし。曇天のローコントラスト紅葉撮影を楽しみつつ進む。ただ今回は終盤の登攀もあるので一眼レフは非持参。Nikon Coolpix AW110にPLフィルターだけ用意してきたが活躍する場面は無かった。
ゼニイレ沢のスラブはラバーが効くと思っていたがgankoyaさんの直前情報からフェルトも持参。最初はフェルトで。途中フリクションの限界を感じてラバーに変更。1年ぶりで静摩擦の限界がわからずたびたび手を付きながらの登攀となったが、慣れてくると快適。やはりスラブ登攀は楽しい! 終盤ヌメリが再度強くなりフェルトにしようかとも思ったが草や潅木を頼りにそのまま乗り切った。
奥壁ではガスが濃くなり、霧に包まれた城塞のような雰囲気がカッコいい感じ。もっと小ぶりな岩場を想像していたが、思っていたより広くて立体的な複雑さがある岩場だった。最後はルンゼ状を詰める。最終盤の染み出しや泥ステップ(苦手。。)があるところで1ピッチロープをもらった。それ以外は、高度感あるトラバース等でやや緊張する場面はあるものの結構楽しく登れた。yoshiさんの完璧なルーファイで右上を目指して進んだので藪漕ぎなく登山道へ。1年以上ぶりの上越の沢を遡行しきってかなりの達成感だった。
yoshiさんがいうには西ゼンより小むずかしいとの事。西ゼンの予行演習を考えていた自分としてはそれを聞いて来年こそいけるかなと期待アップ。あとは体力かな。
満にひとつ、急激に晴れることを期待して空身で白毛門の山頂へ。まぁ奇跡は起きるはずもなく。。ガスは取れないまま。ショック。。「いや、逆にかんがえるんだ! 一眼レフもってきてないから晴れない方がよかったんだ!」と。
聞いた事あるようなセリフを頭で繰り返した後、きつ〜い白毛門下山。ひざにきたぁ〜。。
遡行中は枯れかけではあるものの、終始紅葉を楽しめ、適度な緊張感も味わい今期初上越はなかなか印象深いものとなりました。
コメント
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予定通りやってきたんですね
ずいぶん体調が良くなったようで、ほっとします
ただ、あいにくの展望で残念でしたね
「またおいで〜」とジジババが言ってるんでしょうね
gankoyaさん、こんばんは
上越の沢に戻れて感無量です
回復するはずの天気は予報通りにはならず。けど十分楽しめました。
やはりいいですねー。
まだ胃腸やら冷えに不安はありますが、うまく付き合いながら
やっていこうと思います。
ジジババもホント良さそうでした。次の白毛門はそこで決まりです!
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