芦生の稜線
- GPS
- 05:39
- 距離
- 6.9km
- 登り
- 506m
- 下り
- 517m
コースタイム
天候 | 雨時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
寒いくらいの日が続くので、山の紅葉も標高が下がって来たかも?と芦生に出掛けた。快晴の天気予報にも関わらず、芦生の入口・生杉原生林駐車場に着くと、小雨がぱらつき始めた。周囲の樹林に枝先から水蒸気のようなものが立ち上がるのが見えたので、もう少しで雨も収まり太陽が顔を出すだろうと、折り畳み傘で三国峠への急斜面を登り始めた。山毛欅の大木の葉は何もないが、その下にあるコシアブラやタカノツメなどを含めた黄葉が美しい。これを見に来たのだ・と霧雨の中の黄葉に見とれながら、足元の悪さも気にしないで三国峠に到着だ。
若狭側には霧が晴れだした場所や、青い空もほんの少しだけ見え隠れしているので、もう少しで紅葉の中の青空が見えると信じてしまったのだが。
今日は、三国峠から野田畑峠までの若丹国境稜線の黄葉や紅葉を楽しもうとしているので、複雑な稜線の凹凸はGPSの軌跡が無いと進む方向が心もとなくなってしまう。何度もGPSを確認しつつ斜面の方向を確かめて歩くと芦生(南)側に小さな池が2個ある。これは枕谷の源頭部の平坦地のようだ。枯れ木の間には黄葉の葉を付けた木々が次々に現れては、”綺麗だ”と騒がしい程だが、雨は一向に収まらない。767mピークを過ぎると平坦の尾根で810m高さの芦生側の飛び出したピークに着いた。芦生を見下ろす格好になるが、小雨とガスで方向性が定まらない。三国岳?天狗峠?など彼方此方のピーク名が出て来るが、何も判らない。
丁度12時を回ったので、810mPからほんの少し先にある(芦生側)木々の少ないピークでランチをしようと風除け場を探して、小雨と霧の中の芦生を見下ろしながらのランチとなった。
ランチを終わって、810mピークから野田畑峠へ行こうとした時に、芦生側から大人数の登山者らしき大部隊と遭遇した。すると、口を押えて、『余り大きな声を出さないで下さい。何名で来ていますか?今鹿の実態調査をしていますので』とのことであった。更に、『芦生側には調査隊が入るので、絶対入らないでください。稜線だけにしてください。』『何処に行きますか?』『くれぐれも、稜線からは降りないで、芦生側には!』としつっこく念を押された。それというのも、810mPから野田畑峠へ行く尾根を芦生側に延びる枝尾根に間違えて降りそうになってしまったからではあるが。野田畑峠への稜線下降点を注意されて気が付いた。
やっと稜線を歩きだして、調査隊から離れてホッとしたものの、野田畑までの標高差を下るので斜面の傾斜はきつい。その上雨で落ち葉も濡れていて、足元はズルズルと滑りっぱなしである。大きな下り斜面では、手に持つ木々の少ない場所で右に大きくトラバースする場所は傾斜がきついので諦めることにした。本来は少し北(右)側から下るべきであったようだが、もう雨もやみそうもないので、無理をしないで戻ることにした。
810mピークまで戻るのにシンドイ思いをしてやっと登り着いたが、調査隊の姿はなかった。三国峠への先ほど歩いた稜線を戻るが雨は強くはないが、何時までもやみそうにないので、周囲の景色はホンの近くだけであるのが残念だ。近くの黄葉の葉は何度見ても飽きない上に美しい。
天候と黄葉の芦生を堪能しようとしてきた結果は黄葉こそは見られたものの、それ以外は全てがものの見事に打ち砕かれてしまった。
ただ、帰路は既に幻のコースに成り下がった旧道を恐る恐る歩きながら、誰も歩かない道は怖いなと言いながら、随分と昔に歩いたことだけが思い出された。
”八”、”永”、”竹”、”高”
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する