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Yamareco

記録ID: 77098
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

岳沢→南稜ノ頭[ビバーク]→奥穂→涸沢岳→涸沢小屋→横尾→上高地

2010年08月29日(日) ~ 2010年08月30日(月)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
25.3km
登り
1,912m
下り
1,899m
過去天気図(気象庁) 2010年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
◎交通
◆8月28日
18:20 新宿発
↓バス
21:32 松本着
21:56 松本発
↓電車
22:26 新島々着

◆8月29日
5:20 新島々発
↓バス
6:25 上高地着

◆8月30日
18:05 上高地発(新島々行きバスはこれが最終です)
↓バス
19:10 新島々着
19:25 新島々発
↓電車
19:54 松本着
20:20 松本発
↓バス
23:32 新宿着
リミットは23:47 新宿発都営新宿線
(間に合わなければ、安代のみ職場へ直行)
コース状況/
危険箇所等
初めての北アで、危険箇所ばかりにしか思えなかった訳ですが…
●岳沢ルートの登り
下りで使用する人が多いルートのようで、登っている人は殆どおらず。
雨だと下りはかなりきつそうです。
登りはひたすら登りで救いがないので、忍耐力が必要なルートかと…

●〜紀美子平
鎖場や1枚岩スラブ多く結構キツイです。
特にエアリアには「危険」とか書かれていないだけに、油断しがちかと思いますが
吊尾根の前半よりも余程しんどいエリアです。足を滑らせないよう注意

●吊尾根
前半は道幅も広く、岩場慣れしていれば問題なくこなせるルート。
しかし後半はびびらざるを得ない…
高度感のある場所もそこここに登場。気を抜かないように注意です。
高度障害が出始めるとそこそこつらい。

●奥穂
吊尾根が抜けられればまぁ問題は無い
奥穂〜穂高山荘に抜けるルートはかなり男前な岩稜ルート。。
特に穂高山荘が見えてからがしんどい。
梯子と鎖場の連続で気が抜けなかったです。

●涸沢岳
奥穂側から行けば本当に何のことはない。
30分もかからずに登れます。
穂高山荘に荷物をデポれるので、空身で登ると良し。
但し北穂から来るとここはかなりの難関ルートぽいのでご注意を。

●ザイテングラート
意外と曲者でした。deep--blueここにて撃沈。
ひたすらの斜面で救いがないです。
膝が怪しくなってきていたら、この距離のこの傾斜はかなりしんどいでしょう。
下りが余程得意で、荷物が軽くない限り、まずコースタイム通りには行けないと思って良いかも。

●そこから先
横尾までは案外しんどいです。ていうか長いです…
そこから先上高地まではハイキング気分でどうぞ。
上高地直行便ではないので、新宿〜松本のバスの後は新島々まで電車を乗り継ぎます。
上高地直行便ではないので、新宿〜松本のバスの後は新島々まで電車を乗り継ぎます。
松本駅は涼しい
これに乗って新島々まで行きます。
これに乗って新島々まで行きます。
ステビ@新島々バスターミナル。屋根もあるし快適です。近くにセブンイレブンもあるし、バスターミナルにはドリンクの自販機もあり。
ステビ@新島々バスターミナル。屋根もあるし快適です。近くにセブンイレブンもあるし、バスターミナルにはドリンクの自販機もあり。
バスターミナルは綺麗。しかしトイレと待合室はシャッターが降りてしまいますので、この屋根とは別の屋根の下で一夜を過ごします。
バスターミナルは綺麗。しかしトイレと待合室はシャッターが降りてしまいますので、この屋根とは別の屋根の下で一夜を過ごします。
こんな感じ
月が明るい。
バスに乗って新島々から上高地を目指します。バスは満席でした。
バスに乗って新島々から上高地を目指します。バスは満席でした。
1時間ほどで上高地に到着。
1時間ほどで上高地に到着。
広々とした上高地バスターミナル。
広々とした上高地バスターミナル。
見える山々が奥多摩・秩父と違ってスケールでかい(当たり前だが)。
見える山々が奥多摩・秩父と違ってスケールでかい(当たり前だが)。
もっさりとした、岳沢ルートの入り口です。
もっさりとした、岳沢ルートの入り口です。
いきなりこれかよ…
いきなりこれかよ…
うっかり変なところを登りはじめるも、すぐに間違いと気付きルート修正。危ない。
うっかり変なところを登りはじめるも、すぐに間違いと気付きルート修正。危ない。
どうりで歩きにくかったわけで…
どうりで歩きにくかったわけで…
見上げる山が高すぎます。あそこに行こうとしてるとか考えたくない。今は。。。
見上げる山が高すぎます。あそこに行こうとしてるとか考えたくない。今は。。。
どうにかこうにか岳沢小屋に到着。
どうにかこうにか岳沢小屋に到着。
できたばかりの綺麗な小屋!
できたばかりの綺麗な小屋!
梯子で高度を稼ぎます…
梯子で高度を稼ぎます…
あっちいです!
どこまで登っても、上高地が見える。
どこまで登っても、上高地が見える。
まだ上高地が見えます。
まだ上高地が見えます。
紀美子平までの岩場ルート、ここが結構きつかった!
紀美子平までの岩場ルート、ここが結構きつかった!
だいぶへばってます…
だいぶへばってます…
やうやう到着。この時点で、先に進むかここでビバークするかしばし悩む。ヤマレコTシャツを着た方に出くわししばし談笑。涸沢フェスの帰りとのことでした。
やうやう到着。この時点で、先に進むかここでビバークするかしばし悩む。ヤマレコTシャツを着た方に出くわししばし談笑。涸沢フェスの帰りとのことでした。
結局奥穂を目指し先を急ぐことに。
結局奥穂を目指し先を急ぐことに。
ひーん。日が翳ってきた。
ひーん。日が翳ってきた。
写真撮ってる場合ではないが…涸沢から雲がわきあがってくる様子にしばし見とれる。
写真撮ってる場合ではないが…涸沢から雲がわきあがってくる様子にしばし見とれる。
はい、日が暮れた。
はい、日が暮れた。
ビバークの用意は早めが良いです。下手に動くと怪我しますから。(というわけで遭難の教訓を踏まえ、19時頃にはとっととビバークの支度)
ビバークの用意は早めが良いです。下手に動くと怪我しますから。(というわけで遭難の教訓を踏まえ、19時頃にはとっととビバークの支度)
月明かりで過ごした夜も明け、、、
月明かりで過ごした夜も明け、、、
感動の夜明けです。
感動の夜明けです。
お槍様。
ビバーク地点です。
ビバーク地点です。
ここに寝てました。
ここに寝てました。
ビバーク地点から少し歩いたらここに到着。
ビバーク地点から少し歩いたらここに到着。
たたずむジャン様。
たたずむジャン様。
朝もはよからジャン様に立つツワモノが。
朝もはよからジャン様に立つツワモノが。
deep--blueが気に入っているジャン様の孤高の御姿写真。
deep--blueが気に入っているジャン様の孤高の御姿写真。
ここまで登ってきただよ!
ここまで登ってきただよ!
こうやって振り返るとすげー
こうやって振り返るとすげー
穂高山荘です
奥穂から穂高山荘に来るには、この壁みたいなところを下ります。。。結構緊張します。
奥穂から穂高山荘に来るには、この壁みたいなところを下ります。。。結構緊張します。
あっさり涸沢岳。
あっさり涸沢岳。
空身はラクチンですね。
空身はラクチンですね。
軽く見ていたザイテン。いや、結構長いしきつい。
軽く見ていたザイテン。いや、結構長いしきつい。
もうこのあたりからyasuyoとdeep--blueは解散です。
もうこのあたりからyasuyoとdeep--blueは解散です。
blueは1日延びたので、のんびり下ります。とりあえずこの日はここでテン泊。
blueは1日延びたので、のんびり下ります。とりあえずこの日はここでテン泊。
まだ上高地まで11キロもあります。
まだ上高地まで11キロもあります。

感想

初の北ア!
想像以上にハードで、しかも高度障害にやられました…

岳沢のルートはひたすら登りで本当に暑かった…
アルプスってもっと涼しいものなんじゃなかったっけ…
と思いつつ、朦朧としながらひたすら登ります。

岳沢小屋は水が無料です。
ここでがっつり汲みましょう。
ここから先、しばらく水場はありません。

奥穂まで突っ切って行こうとしてましたが
初の北アでそうそう上手くいくはずもなく…

紀美子平までの岩場でやられ、
吊尾根でやられ、
息苦しい中ゼイゼイ言いながら辿り着いたのは、

南稜ノ頭、、、の手前。。
(すでに18時過ぎてる)

穂高山荘まで行きたかったのですが、
どんなルートか知らないし、あとどれくらいあるのかも分からなかったので

結局諦め、、
3000m越えの地点にてビバーク。
(ツェルトは無く、テント張るだけのスペースもないので
とりあえずシュラフとシュラフカバーにて就寝。)

満点の星空と月明かりに照らされて、
岩場をずるずる滑りながら眠りました。。


翌朝とりあえず奥穂アタック、
そして穂高山荘へ抜けて、
ザックをデポして涸沢岳アタック。
そしてザイテン下って下山。

本当はパノラマコースで下る予定でしたが、
「吊尾根と比べてどうですか?」
と穂高山荘の人に聞いたら
「吊尾根よりキツイと思います」
のお答え。
更に横にいた登山客も追い討ちをかけるように
「吊尾根よりキツイですよ」
と…

そんなわけでパノラマコースは諦めて、大人しくゆるルートにて下山。
それでもザイテンで結構時間をくってしまって
deep--blueは下山間に合わず、横尾で更に1泊。

私は一人で下山して帰京しましたとさ。
筋肉痛ひどかったっす。

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コメント

お疲れ様でした〜
yasuyoさん、こんばんは

岩場含みのハードな山行だったようですね、ビバーグあり、しかも夜帰京後・・・職場直行ですか・・・大変でしたね

天候もよくかなり展望よさそうですし、よさげですが写真みるからに疲れそうな道ですね、岩場嫌いの私には無理そうな・・・
2010/9/7 20:49
こんちわッス!!
どんな山行だったんだろう??
と、気になっておりました。

いやぁ。
初アルプスで初斜面ビバーク、、、
お二人の生命力の強さをヒシヒシと感じましたデス。
やっぱり奥多摩&奥秩父で鍛えていると違いますね!!

南アもイイので是非っ!!

(飲む時に地図持って行きますわ〜。)
2010/9/8 16:43
雷なくてよかったですね
>ヤマレコTシャツを着た方に出くわししばし談笑。涸沢フェスの帰りとのことでした。

こんばんわ。
そのヤマレコTシャツ着ていた人ですw
前日は涸沢で雷があったのですが、この日はなくてよかったですね!
稜線で雷はおそろしい@@;

また北アか関東のほうの山で出会えることができればよろしくお願いしますm_ _m
2010/9/8 18:59
岩場嫌いと言いながら、、、
>shira-gaさん
shira-gaさんの普段の山行の長いこと長いこと、、、
岩場嫌いと言いながらも行ってますよねーwww
そのペースで行ければ、2泊3日くらい必要な行程でも日帰りで行けそうだし
行かれる範囲が広がって羨ましいっす。。。

私の課題は、たぶん、膝が痛まない歩き方やトレーニングの研究と、
あとは酸素の薄い場所で大丈夫になるための工夫をすること、
だと思います。。がんばろ。。
2010/9/9 4:39
いやはや、奥多摩と奥秩父で1年ほどですが
>koujouchouさん
とりあえず今回のビバークは落ち着いて出来ました。笑。
とはいえ、これも天候が安定していたからできたことであり、、
もし雨降ったり、雷がきたりしていたら、
と思うと、ガクブルです…

南アは10月か11月に行ってみたい!と思っていますが
果たしてその時期ってまだ行かれるんだろうか…
もう雪の時期ですもんね…
泊まるとなれば、装備も重くなるし、そもそもシュラフの性能的に足りるんかいな…

13日からまた北ア行ってきます!
今度は2泊3日なのです。大キレットの予定なので、今必死に軽量化やっています…
二人で70Lにおさまるかなぁ。。。(おいら30L、旦那ちゃん40L)
2010/9/9 4:41
あ、どうも!!
>aptx4869さん
いきなり名前出すのもどうかなと思ってとりあえず伏せてみましたw
コメントありがとうございます♪

雷やばいですよね。
奥多摩で雷に遭遇しましたけど、ほんと生きた心地しなかったです。。。
ましてやこんな、3000mの稜線にいる時に雷だなんて…
ありえん…
紀美子平でお会いした時は結構雲行き怪しかったですけれど
その後なんとか回復してくれて良かったなと。

そのうちヤマレコのイベントにも参加してみたいと思っていますので
その時にもお会いできるでしょうかねー。

これからもよろしくお願いします!
2010/9/9 4:51
プロフィール画像
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