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Yamareco

記録ID: 786296
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
蔵王・面白山・船形山

瀧山

2015年12月29日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
07:52
距離
6.9km
登り
765m
下り
759m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:42
休憩
0:11
合計
7:53
距離 6.9km 登り 773m 下り 765m
8:10
384
スタート地点
14:34
14:45
76
16:03
ゴール地点
天候 曇り後、雪
過去天気図(気象庁) 2015年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
積雪少なく、夏道以外は藪こぎあり

感想

 今年の登り納めは数年来の懸案だった北尾根から瀧山に登った。3年前の3月に山の師匠のSさんと初心者のAさんとで瀧山北尾根のP1275から登頂した。その際にP1275から北に続く稜線を歩いてみたいものだと思った。まさしく龍の背中を歩く。残雪期に長峰コースの折り返し地点からは登れますよ、とロッジ三百坊のマスターからは伺っていたが、出来れば尻尾の方から登りたい。しかし、今年の雪不足を考え、三百坊の鳥居から稜線に取り付くことにした。鳥居前の広場脇の小川を渡渉し、林を歩くと、また細い川があり、そこも渡ると、沼の南側の尾根に取り付く。高度を上げると鉄塔や沼が見えた。作業道らしき道が稜線の下にトラバースして走っていたが、稜線を外しそうなので左に曲がって尾根に乗り上げた。760mのところで北の稜線に誘われそうになったが、引き帰して浅い谷を下ると、東北東に伸びる稜線に取り付いた。しばらくすると平坦になって、第1の目標であるP928を目指して真東を直登した。稜線に織り上げると樹林に雪が積もって網目の様だったが、まだ、漕ぐ程ではなく、P928に着いた。ここから、長峰コースの折り返しまでは作業道のようで歩きやすかった。折り返しは旗で登録したが、地図のルートをわずかにずれていた。(ハプニングでカメラを失くしてしまい、写真はない)。
 長峰コース折り返しから尾根に取り付く。次の目標はP1119だ。霧氷が綺麗だった。積雪もひざ下くらいで、まだ藪こぎというほどでもなかった。P1119を過ぎて、1220mから南北の伸びる稜線に乗り上げるが、積雪が多くなったためか、木が大きくしなって、その枝の上を木登りする猿のように歩いた。少しずつ体力が取られていく。
 次はP1275が目標だ。以前は3月で積雪もあり、雪も締まっていたが、ここからが正念場だった。P1275は展望はなかった。ここからは下るが方向を間違えると大変なことになる。方位磁石で真南に下るとガスの向こうに稜線が見えた。鞍部から前滝コース分岐までは登りで藪は漕ぐが、左右に避けられるのでなんとかなった。分岐のある傾斜のない稜線でハプニングが起こった。ここを最後に撮影ともおさらば。
 稜線は足の踏み場もなく、ワカンに付けたアイゼンが蔓に絡まり、ストックの輪も引っかかって、悪戦苦闘した。稜線を右に逸れると藪のない雪面があって、ついつい誘われた。その雪面も谷に下るばかりで、また稜線に登り返すが、ストックを落としてしまう。戻って取り返し、ストックをザックに結わえた。それで、両手が効くのを喜んだ、ストックの先が枝に絡まって、足元の蔦と相まって身動きができなくなった。ザックを降ろして逃れたが、その時、ザックの腰ベルトに通しておいたバックを落としてしまった。すぐに気がついたが、中のカメラがあったかどうかわからない。行く手は網に絡まれて、前滝分岐を目前にして方向まで失った。山頂は南の方だがGPSの分岐を目指して東に向いていた。しかし、東は沢の方で、いやな気がした。方位磁石で南に進路をとる。GPSより地図と方位磁石を信用した。やはり、数メートルで前滝からのコースに出た。踏み跡もあり、目指す山頂をカメラにと思った時に、無くしたことに気づいた。2時15分前だった折り返して探すには時間と体力がなかった。山頂までの登りは限界に達してしまった。今日は軽めのザックにしたのに(これがカメラ紛失の遠因)肩から背中が苦しくなった。
 あと800メートルが長かった。山頂は誰もいなかった。疲れた体にはなにも欲しくはなかった。最初の渡渉後の登りでペットボトルを落としてからは、雪を舐めていた。それでも、神社の脇でラーメンに、もやしを入れて温まった。上着も凍りついて、なかにフリースを着た。ネックウォーマの先は凍りついて氷柱が出来ている。ストックを伸ばそうとしたが片方は握力がなくてだめだった。それでも、辛味噌で芯は温まって、足元もしっかりしてきた。天候の改善も望めず、帰路も気を抜けない。踏み跡を辿って下ったが、アイゼンの先が木の根に絡まりそうになった。カメラを探しに明日に山頂まで行くか、迷いながら牧場を横切った。

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