石炭ヘリテージ ズリ山のある街「いわき」

2025年03月08日(土) ～ 2025年03月09日(日)

• GPS: 01:34
• 距離: 4.3km
• 登り: 17m
• 下り: 7m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:08
• 休憩: 0:00
• 合計: 2:08

距離 4.3km 登り 17m 下り 7m

11:09 スタート地点
13:17 ゴール地点

天候

薄ぐもり

アクセス

利用交通機関：

電車 自家用車

その他周辺情報

いわき市石炭•化石館ほるる　660円
みろく沢炭鉱資料館　入場無料

写真

3/8 11:10

ズリ山とは使えない石炭を盛ってできた山のこと

3/8 10:25

かつてこの街には常磐炭田という巨大な炭鉱があった

3/8 10:17

(化石館 ほるる)
採掘した石炭は1日に2トントラック約5,000台分
これを常磐線経由で東京に運んでいたらしい

3/8 10:25

ここ内郷界隈で働く坑夫も4,800人以上いて
街は大変賑わっていたという

(みろく沢炭鉱資料館)
やがて1970年代になるとエネルギーの主役が石炭から石油に代わり、全国の炭鉱がどんどん閉鎖されていった

(みろく沢炭鉱資料館)
この常磐炭鉱も時代の流れには逆らえず
とうとう1976年には完全に閉鎖されてしまい、

3/8 13:35

(みろく沢炭鉱資料館)
街から人が消え始め、いわき市の経済は衰退の一途を辿るかと思われた

3/8 10:22

(化石館 ほるる)
しかし炭鉱労働者たちは強い団結と意思により
生き残りをかけて奮起し、

3/8 16:07

(スパリゾートハワイアンズ)
今まで悩みの種だった採掘時に湧き出す大量の温泉を逆手にとって巨大なリゾート施設を作りあげた

3/8 16:12

(スパリゾートハワイアンズ)
「1,000円持ってハワイへ行こう」をキャッチフレーズに東京から無料で送迎バスまで出していたのだとか

3/8 16:11

(スパリゾートハワイアンズ)
これが大当たり！

3/8 14:53

炭鉱業からの転換を見事に成し遂げたいわき市は、その後人口の流出に歯止めがかかり観光業を取り入れた魅力的な街へと変貌を遂げた

3/8 11:55

そんな中、人が戻り市営住宅がたくさん作られていく横で、
いまだに当時の雰囲気を色濃く残している建物群が存在する地域があった

3/8 12:14

前置きが長くなりましたが、今回はそういったレトロな街並みと人がいなくなった廃墟群を巡ってみたいと思います

3/8 11:29

場所は内郷地区のある団地の近く
ん？遊園地って•••

3/8 11:32

これのことか•••🙄

3/8 11:37

薮をかき分けた先に一歩足を踏み入れると、そこには半世紀前の生活が•••
今にも潰れそうな廃墟には、

3/8 11:39

忘れられたモノたちがずっとそこにあり続けていた

3/8 11:45

部屋の中はあたかも夜逃げをしたかのような状態で•••

3/8 11:39

今後自然の力によって消滅することが決まっている期間限定のナマモノのようだ

3/8 11:43

少なくても1993年までは住んでいたみたいだが•••

3/8 11:43

んー😑
震災がおこって逃げたままの状態なのかな？

3/9 9:38

翌日は場所を移動して神の山住宅跡地へ
こちらの方が比較的新しいようだね

3/9 9:44

なんでも常磐炭鉱で最後まで住民が残っていた地区らしい
ここなんか、ほんとキレイに荷物をまとめて引っ越していったようだ

3/9 9:34

ということで、近くにはズリ山が(たぶん🤔)
「•••••••••••••😶」

3/9 10:35

(勿来関 源義家銅像)
(妄想)ある日突然親方から神妙な顔つきで
「炭鉱は閉めることになった•••」と言われた

3/9 10:28

(勿来関 吹風殿)
(妄想)来る日も来る日も暗闇の坑道に潜り
ツルハシを振るってきた

3/9 11:48

(いわきマリンタワー)
(妄想)この町で結婚し、生まれた子供も今や小学生

3/9 11:01

(湯ノ岳 うつくしま百名山)
(妄想)「またここに戻れる？」子供から問われると
胸が締め付けられる気がした•••

3/9 12:33

(いわき震災伝承みらい館)
時代は下り2011年、日本を震撼させた巨大地震がこの街を襲った

3/9 13:18

(いわき震災伝承みらい館)
あの時ここに残った人も残らなかった人たちも•••
何度も試練を乗り越えて今もたくましく生きているんだろうと思うと胸が熱くなった😑

3/8 11:48

廃墟を覗くと、そこで生活していた人たちの
今までと同じ生活を望む強い執念を感じる

3/9 15:21

(塩屋埼灯台)
いわきに残った元坑夫たちは、
自分たちが日本を支えたという誇りと、
震災に遭ったことにより全世界から救いの手が差し伸べられたことで、
さらに人間を深く成長させてくれたんだろうなと感じた

3/8 18:28

夜、雪がチラついた
「魚菜処 ほんむん」さんへお邪魔して、
地酒「又兵衛いわき郷」のアテに
メヒカリの唐揚げをいただきました❣️
お疲れ様でした👋

撮影機器：

DC-G100 Panasonic

iPhone 14 Apple

感想

kazutin

先日「変わる廃墟展2025」を見てきました
この展覧会大好きで毎年楽しみにしているのですが、
中にあった炭鉱地の廃墟住宅写真を見ていたら実物を見に行きたくなりました

常磐炭鉱に勤めていた人たちも、ちょっと前までは普通に生活をしていた人たちばかりなはず
ある日突然仕事が無くなって引っ越しをせざるを得なくなったことを思うと、胸が熱くなりました

今回見た廃墟の中には地震など別な理由でやむなく引っ越したケースも多分にあったことでしょう

廃墟は当時住んでいた人たちの「気」を感じられる間が最も美しいと思います


「変わる廃墟展2025」
TODAYS GALLERY STUDIO
台東区 浅草橋5-27-6 5F
東京は3/30まで、入場料700円
https://tgs.jp.net/event/haikyo/