雨の湯けむり紀行【安達太良山】〜くろがね小屋貸切泊〜

- GPS
- 25:10
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 859m
- 下り
- 856m
コースタイム
【1日目】8:50奥岳登山口-10:21峰の辻分岐-11:30峰の辻-11:55牛の背(暴風により折返し)-峰の辻-13:00安達太良山山頂-(昼食)-13:55峰の辻-15:00くろがね小屋
【2日目】7:35くろがね小屋-8:00峰の辻・くろがね小屋分岐-9:00奥岳登山口
| 天候 | 1日目 曇り一時小雨 ガス&強風 2日目 雨 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
二本松駅前〜岳温泉 福島交通バス 片道580円 3找浩堯善岳登山口 タクシー 片道約1,900円 *タクシー運転手さんの話だと,二本松〜奥岳登山口または塩沢温泉登山口のタクシー料金は5,00O円くらいとのこと。 参考HP 岳温泉観光協会アクセス情報 http://www.dakeonsen.or.jp/access.stm |
| コース状況/ 危険箇所等 |
○コース状況 ・1日目はそんなに風はないと感じましたが,強風の為,ゴンドラは運休でした。(2日目はけっこう雨が降ってましたが,運転してました。) ・登山口〜峰の辻分岐までの道は,雨のときは馬車道(林道)を使用したほうが良いです。往路は雨が降っていなかったため直登する旧道を使用しましたが,雨が降っていた下山時には,旧道は沢のようになってました。 ・峰の辻付近から上へ向かう道は,登山道が広く,ガスがかかっている時は分岐が分かりにくいかもしれません。(下山時,分岐を見落とし,一度後戻りしました。そのほか,廃道らしきところも「いけるかも・・」と思い進みましたが,だめでした。) ・稜線上・頂上は暴風だったため,鉄山を断念しました。頂上へも,一度峰の辻まで戻り,別コースを登り返しました。 ・東北の一部で大雨警報発令が出されている中,敢行した山行だったためか,出会った登山者は10名程度でした。(二日目下山中は0名) ・登山中は常にほのかな硫黄のにおいが・・。のぼりはじめから温泉が楽しみになります。 ・登山口のレストハウスにはキレイなトイレがあります。ソフトクリームもレストハウスで,350円です。 ・急登や危険箇所もなく,歩きやすいコースです。道中の風景も庭園?と思うような優しい雰囲気です。 ○山小屋情報(くろがね小屋) http://www.tif.ne.jp/soumu/kurogane.htm ・ビール350ML缶:400円,桃100%ジュース:200円(ほんとに桃の味)。そのほかりんごジュース,会津ワインなどあり。つまみ系のお菓子は持参したほうがいいと思います。 ・小屋内は吹き抜けです。宿泊室は7〜8人くらいの区切りでいくつかありました。ふとんは敷布団と毛布2枚です。 ・お風呂は男女別です。湯船には湯ノ花が浮いていて,すごく体があったまります。岳温泉でも温泉に入りましたが,こちらのほうが「濃い」ような気もします。 晴れていれば窓をあけると星が見えると思います。カランからは水のみ。8時30分までの入浴時間ですが,私たちは2回入りました。ちなみに日帰り入浴も可です。 ・「岳人」,「山と渓谷」,「山の本」の各バックナンバー,椎名誠や野田知佑,沢野ひとし,「岳」などの本がそろってます。 ・晩御飯は野菜と牛筋などが煮込まれた名物のカレーです。お代わり自由だと思います。山カレー好き(?)にはたまりません。 ・くろがね小屋のピンバッジは500円くらい。 ・朝ごはんは6時,7時アウトです。 ・なんと,当日の客は私たちだけ!!貸切状態で温泉の山小屋を堪能♨。雨の中来た甲斐がありました。 ○温泉情報 小屋でもさんざん温泉を堪能しましたが,下山後は岳温泉の岳の湯(素敵な名前☆)へ行きました。岳温泉バス停のすぐ向かいの公衆浴場で,日帰り入浴300円です。洗い場も多く,建物の中も外から見た感じよりも広いです。ビールもあります350ML:350円。 |
写真
感想
旦那の度重なる休日出勤の為,山切れ注意報が発令されていた我が家。
山雑誌熟読による妄想登山にも限界あり(怒)!
と言う事で,お休みをいただいてカレンダーに「安達太良山」と記入いたしました。
秋はやっぱり温泉でしょう!いくつかあった候補地の中からアクセスが比較的よい安達太良山に決定。ゴンドラで楽して安達太良山→鉄山・・・と時間が許せば巡りたいねぇと計画しました。
そしてもちろん白濁した源泉かけながしの「くろがね小屋」!そう,登山者のみが入浴を許可される湯をご褒美にしようじゃないの!!
今回も私は食事・小ネタ隊長です(永久地位決定?)。
以下結論
^貽目
朝食:新幹線内にて玄米おにぎり,カフェオレ(カロリーオフじゃないよ)
昼食:山頂付近は強風時多い為,調理不可を予測。おにぎり,自家製浅漬け,きゅうり(+味噌),コーンスープの素,魚肉ソーセージ
2日目
昼食:マルタイラーメン(卵,えのき入り),魚肉ソーセージ
*雨で下山のみの為,今回は持ち帰り。
9堝或:甘納豆,柿ピー,梅あめ,ミニあんぱん
ぅ愁侫肇リームはレストハウスにて販売中。下山後食べるべし。
以上
出発当日は曇りのスタート,午前中はなんとかもってくれますように!と祈りつつ足取り軽くいざ出発。
ゴンドラ乗り場に着き頭上を見ると「あれっ,動いてないよ?!」
そう,本日強風の為運休しておりました。
せっかく割引券まで持参してきた私たちですが,運休となればしょうがない自力登山へ切り替えです。(しかし隣の旦那はなぜか嬉しそう。実は彼はゴンドラなどという軟弱なものは必要なし!足で上まで行くぜ俺は!と思っていた←なんとなく感じていたけどね・・・)
「馬車道」といわれる広く歩きやすい道を少し歩くと「旧道」の分岐。
ここは迷わずより登山らしさを求めていざ「旧道」へ。
すぐに小雨も降ってきて,山は霧にけむり,鳥の声もせず,静寂さが際立ちます。
初登山が雨だったせいか,雨の山の雰囲気も好きな私たち。
晴れている時は気配を殺している木々や植物が雨の日はその仮面をとりはずして「山の主役」の顔を見せる,そんな気がいつもします。
今回はあいにくの天気の為,すれちがう登山者もほとんどいず,まさに「安達太良山貸し切らせていただきます」の状況。
「山に抱かれる感じだね,本当に静かだ・・・。ミストラルだねぇ(←旦那曰く)」と連日蓄積されていた山欲求を満たしていきました。
雨の中でも歩きやすい道で,膝への負担もほとんどありません。
心配していた風もさほど感じず,頂上まで楽勝?なんて思っていたら,安達太良山が怒りました・・・。
稜線に出た途端,強風が!!軽量級の私は立っているのがやっとで前に進めません。一番怖いのは時々の突風,体が持っていかれそうになります。
「やっぱり甘く見ちゃいけないよ,だって安達太良には鬼婆がいるんだもん」と話しながら当初の登頂ルートを変更しました。
それでも強い風の中,山頂へ(乳首は霧にかすみ,強風により断念)。
風をさけて昼食。なんとかお湯は沸かせる状態だったのでコーンスープ。
温かさがしみました。
「山頂来れて良かったね。あのまま断念してたら悔いが残ったもん。ほんとやったね〜」とガス+風の中あくまでポジティブシンキングです。
少々重くとも生野菜はやっぱりおいしい。「山ご飯最高!うまい〜」
長い休憩は体が冷えるので,くろがね小屋目指していざ出発。
下りは一部石がすべる場所がありましたが,他は順調でした。
*この場所,ちょっと見はすべる石に見えません。旦那滑って転び,すぐ私が滑って転びお尻を強打しました・・・。体をはって「転倒注意報」発令してくれた旦那ごめんよ。
くろがね小屋は入った途端に「いい雰囲気」を感じさせる小屋,ふき抜けの開放感がまるでハイジの山小屋みたい・・・。
ご主人も大変優しくもの静かな方で,すぐにくつろいだ気分に。
「お風呂にすぐ入れますから,どうぞ」との温かい言葉に早速「くろがねの湯」へ!
一言,「最高です」
さすが源泉かけながし,山の中でこれほど贅沢な湯を堪能できるなんて・・・。
しかも貸切!
壁越しに男湯入浴中の旦那の「ほへぇ〜,うへぇ〜,あ〜」という擬音が聞こえてきます。もちろん私も。
「最高だねぇ〜いいねぇ〜」窓を開けたらそこは山,私は湯の中,こりゃ天国。
強打したお尻も,がんばった膝も喜んでおりました。
水はぐっと我慢し,いざビール!「ビール2つください!」→乾杯!一気飲み(この時点で半分なくなる)
「今までで最高のビールだよ〜(私)」「いつも言ってるじゃん。その言葉(旦那)」「温泉に入った後の最初の一杯だから違うの!(反論)」
あっという間に一缶あけて旦那はもちろん2缶目。我慢は不要でございます。
私はかわいらしく100%桃ジュースをいただきました(これはまさに桃を食べている味です。ぜひ飲んでください。普通の市販ジュースとは違います)。
充実の小屋の雑誌を読みつつまったりと時間を過ごします。TVもない山小屋は本当に静かでおだやかな時間が流れています。
夕食はまってましたの「くろがね小屋カレー」!
念願の初山カレーに感激ひとしお。具がとろりと溶けて煮込まれたカレーはうまいの一言です。2人ともおかわりしてしまいました。(らっきょう,福神漬けも沢山つけてもらえます)ここではひたすら食べる食べる。発する言葉は「うまい」のみの状態しばし続く。
夕食後はもう一度お風呂へ。ぽかぽかの体で布団の上で「山の本」を読んでいるうちに就寝してしまいました。
2日目,雨の中小屋をあとにしました。
下山は馬車道を通りましたが,ずっと広い道で危険箇所もなく,雨対策を万全にしていた為快適下山でした。
途中,霧の流れを見たり,ところどころ咲いているりんどう(雨のため花は開いていませんが)や一足早く紅葉している木を発見したり。
下山まで人とすれ違うことなく朝の山の清澄な雰囲気を堪能しました。
「やっぱり雨の山も好きなんだよね俺」と旦那はアピール。私もよ。
レストハウスでリサーチのソフトクリーム。
かための食感。コーンは固焼きタイプでした。
もうちょっと柔らかめの方がおいしいかな?と私の感想です。
小屋のご主人にすすめられた「岳の湯」で日帰り入浴。
外観からは想像できない(失礼します)広さと快適さでした。
洗い場も12個あり,ドライヤー,石鹸がありました。
こちらも貸切。温泉は小屋より薄い感じがしたものの白濁の柔らかなお湯です。
今回は天気がすぐれず,計画していた鉄山にも行く事はできませんでしたが,ゴンドラが運休していたおかげで逆に「登山」を楽しむ事ができました。
かつすべての状況で「貸切状態」。
下界からはかけ離れた最高に贅沢な時間を過ごす事のできた山行でした。
晴れていても,曇っていても,雨でも,やっぱり山はいいです。
そんな山に対する気持ちを新たにした2日間でした。夫婦山行,これからも続けたいな。
*週末はレンタカー予約しちゃてます!
先週は休みがなく二人で山切れを起こしていたので,今回は「贅沢に山小屋泊!」ということで,あえて1泊し温泉つきの山小屋「くろがね小屋」へ行きました。
人気の安達太良山でしたが,天候の為ほとんど人に会わず,二人で静かな山歩きを楽しみました。そして,なんといってもくろがね小屋貸切状態(というか貸切)!!
雨の山の雰囲気をたのしみつつ,かなり贅沢な山行となりました。
(記録をみると毎月山小屋に行っていた・・・)
コメント
この記録に関連する登山ルート
keen2
koji_mt











1泊2日の安達太良登山、お疲れ様でした
お天気はいまいち
今度私も車じゃぁなくて、新幹線を利用しておんなじコースを辿ってみようかな。お二人のヤマレポを拝見してそう思いました。果たしていつころ実現できるかな???
天候がいまいちだったので宿泊客は少ないだろうなーと思っていましたが,さすがに貸切とは思っていませんでした。
車じゃなく,公共交通機関での登山もなかなかいいですよ。別の登山口へも下山できますしね。(あと,特にビール党は気兼ねなく飲めますしね
ぜひ今度,kajyukiさんも電車山行してみてください。
keen2さん、ma-kuroさん、こんばんは。
「山切れ注意報」いい響きですね。我が家は6-7月に発令されていました
それにしても「くろがね小屋」は雰囲気ありますね。東北へはまだ足を伸ばしたことがありませんが、行ってみたい山がたくさんありますね。
急に寒くなりましたね。あと2か月で、普通の登山は終了です。冬山はしていないので。今年は山中毒になったので、冬は「山切れ警報」が頻繁に発令されそうです
rikkyさん,こんばんは。
やっぱり皆さんの家庭で発令されていたのですね
我が家も最近では警報にランクアップです
とりあえずの処方箋→山雑誌・書籍はうずたかく積まれ,アウトドアショップ及びヤマレコサイト徘徊により症状は反対に悪化するいっぽうです
東北の山はアルプスとはまた違った「懐かしい」感じがします。
ブナがとても美しいですよ
くろがね小屋,ぜひいらっしゃって下さい!
とても濃厚な温泉で一晩中体が温泉の香りに包まれるほどでした
山の季節は駆け足ですね。
冬山は自信がないのでなんだか焦ってしまう私達です
ジムのランニングマシンの傾斜を今週から今までの2倍にアップしました(なんとなく登山気分になれるかと思い・・・)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する