【水仙作戦】富山〜伊予ヶ岳〜水仙遊歩道【己28.1】
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- GPS
- 06:38
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 993m
- 下り
- 989m
コースタイム
- 山行
- 5:16
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 6:38
天候 | 予報に比べてあまり雲は取れず。晴れ間は徐々に出てきたが、雲は午後も多し。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
富山:ほとんど舗装路と擬木の階段 伊予ヶ岳:富山よりも山道ぽいなあと思っていたら展望台からが真骨頂。低山ということで初心者が大勢集まるようだが、岩場の難易度はそれなり。雨の後ということもあり、さらに滑りやすくなっていた。 水仙遊歩道:ちょっと登ってちょっと下る感じ。雨の後のため泥濘あり。 |
その他周辺情報 | 道の駅富楽里 |
写真
感想
【目的】
新調した靴の履き慣らしと合わせて房総半島の水仙を愛で歩くこと。
【経緯】
新しい靴を購入したので本格的に暖かくなるまでに慣れておきたい。奥武蔵や奥多摩では、もはや私ではまともに歩けないほど雪が積もっていると見て春の房総へ季節の花、スイセンを見に歩くこととした。低山ということもあり、午前と午後でそれぞれ歩くことも視野に計画を練る。
【経過】
内房線の電車の中で準備をしようと思っていたが、君津から館山へ向かう電車は座席が埋まり、なかなか準備がしづらい。岩井駅でそそくさと準備をして出発する。
(富山)
富山は岩井駅から30分ほど。登山ルートは南と西にあるが、南総里見八犬伝に出てくる伏姫が籠っていたという洞穴を見ていくべく、西側からのアプローチとする。以前来た時は南側から登り、その道がどんなだったかは忘れてしまったが、西側からの道は最初舗装路、後半は擬木による階段がメインとなる。服の中でちょっと汗が垂れてきたかなというところで南峰と北峰の鞍部に到達。
南峰は山頂直下に観音堂が、山頂には展望所がある。が、展望所の周りは木々に覆われ、観音堂も何となく朽ちた感がある。南側から登ってきた人も南峰はスルーしていった。何とも寂しい限りではあるが、供えられた花の新しさに救われる。
北峰は広場の端に山頂があり、山頂からは北側の展望が開けている。山頂広場の周囲は木々が伸び展望は失われつつある。展望台に上れば南〜西〜北をぐるっと見渡せるが、こういう展望広場を造るのであれば、造った後のことも考えないといけないだろう。
(グレートトラバース2と百名山ハントを思う。)
靴が足に馴染むように(足が靴に馴染むように?)緩々と歩く中で、前夜に視た『グレートトラバース2 日本二百名山ひと筆書き』最終回のことを思い返す。
さて、百名山、二百名山と踏破したプロアドベンチャーレーサー田中氏の次の目標は何になるのだろうか。最も考えられ得るのは三百名山ひと筆書きだが、脚等ボロボロになっているのではないだろうか。また、ファンの登頂待ちが増えることでトラブルやアクシデントが発生するのではと懸念しているが、そこはファンの良識に期待しよう。同日昼に『グレートレース』という番組でやっていたトルデジアン等に挑戦してもらいたいものだ(ちなみに日本人最高位者は5位)。
同様に百名山踏破を志す人の中には、百の峰を上りきった後に燃え尽き症候群になり、暫し方向性を見失ってしまう人もいるようだ。しかし、それは百のピークを踏んで、これで終わったと思ってしまうからだろう。
私は、いつも風の向くまま気のむくまま、行きたいと思った山に行っている(そのため非常に気楽)ので、百名山完踏を志すことは今後も無いだろうが、もし、私が百名山を志すとしたら何を以って終わったと判断するか。
それは単に百の頂に立ったということではないだろう。山は季節により様相を変え、ルートにより趣が異なる。となれば、1シーズン1ルートを歩いただけでは足らず、同じ山でも複数シーズン複数ルートを歩いた暁に、私は「百名山を巡ったなあ」と思うことだろう(廃道や厳冬期の富士山等は困難なので全シーズン全ルートとまでは言わない)。
ただ、それでも終わりになることはなく、「あの花が咲く季節にはまだ行っていないから次は○月に行こう」とか、「オコジョに出会うまで○○山に登り続けるぞ」といった具合に続いていく。内心ニホンオオカミに会いたいと思っているので、ずっと山に行き続けることになる。
こうしてみると、百名山歩きというのは絵を描くのと同じで、一巡目はアウトライン、その後、いろいろと塗り重ねていくことで完成に近づいていくのではなかろうか。
ただ、私の場合はそれでも終わりにはならない。「自分自身の百名山」を追求しているから。
(伊予ヶ岳)
静かな田園歩きも伊予ヶ岳の麓まで来ると賑やかになってくる。平群天神社にある看板にも「房総随一」とあったが、確かに、車で登っていけそうな富山と比べると非常に山っぽい山である。高尾山で最も山道っぽい稲荷山コースが人気なのと同じで、次々と人が降りてくる。「ついつい登ってきちゃうのかしら」と言われるのは不本意だが、そんな出で立ちで来ているので仕方がない。スキルは行動で示そう。
上りきったところに展望台があったので立ち寄ることにしたが、そこですれ違ったグループが、いざ山頂へと赴いたところ、まだ岩場下で滞留しており、思わぬ足止めを食う。しかし、確かに難易度は高そうだ。しかも、前日の雨のせいで泥の付いた部分が滑りやすくなっている。その背丈に数倍する岩場が何段にも連なって先行者は彼方此方泥だらけだ。しかし、それを乗り越えれば、東京湾まで何一つ遮るものない展望が飛び込んでくる。
(とみさん水仙遊歩道)
伊予ヶ岳から下り、ややウンザリするほど車道を歩くと、小さな水仙遊歩道入口に至る。それまでの道すがら、花が落ちて茎だけになった水仙がほとんどだったので、今年はもう水仙の季節も終わりかと諦めかけていたが、さすがは水仙遊歩道、今まで咲いていなかった分、余計に咲いてくれていた。しかも、梅の花も三分咲きくらいだろうか、辺り一面に甘い香りが広がる。最も高い所では展望もあり、やはりスルーせずに立ち寄って良かったとしみじみ感じた。
【戦果・講評】
終わりも良ければ完全に良しで、非常に満足行く散策となった。
ただ、歩きながら新靴が足に馴染んできたかなと思っていたのだが、散策を終え、帰途に就く段になって、足がやたらと痛くなった。靴を履き慣らすまでにはまだ時間が必要なようだ。
〜おしまい〜
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