坂戸山・大城 上田庄・歴史と展望の山

2016年02月18日(木) [日帰り]

• GPS: 04:28
• 距離: 4.9km
• 登り: 538m
• 下り: 526m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:58
• 休憩: 0:31
• 合計: 4:29

距離 4.9km 登り 539m 下り 537m

9:17 スタート地点
10:55 11:07 坂戸山
12:46 13:05 坂戸山
13:46 ゴール地点

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

■冬季はディスポート南魚沼駐車場をお借りします。関越自動車道・六日町ICからは車で5〜10分です。
■「ディスポート南魚沼」はこちら。http://www.6bun.jp/disport/

コース状況／危険箇所等

■特別な危険箇所はありません。ただ、坂戸山山頂手前に鉄のハシゴ、ロープなどがあります。

写真

2/18 8:58

【除雪、お疲れ様です！】
8時56分、関越自動車道・大和PAにてトイレ休憩。駐車場脇では除雪作業中。「昨日はまあまあ雪が降りましたね…」

2/18 9:24

【ディスポート南魚沼】
9時24分、スポーツ施設「ディスポート南魚沼」に到着。六日町ICからは5〜10分ほどで着きます。冬季はここに駐車します。

2/18 9:22

今日の持ち物はワカン、6本爪アイゼン、ダブルストックです。

2/18 9:32

【駐車場から出発】
9時32分、駐車場から歩き始めます。住宅が建ち並ぶ舗装道路をしばらく進むと…

2/18 9:39

【薬師尾根遊歩道�　�
9時39分、坂戸山登山口「薬師尾根遊歩道」に到着。駐車場からゆっくり歩いて7分でした。

2/18 9:40

【薬師尾根遊歩道�◆�
登山口には立派なトイレ＆登山ポストが設置されています。

2/18 9:44

登山口からすぐの鳥坂神社を抜けて杉林を通過すると、桜並木の坂が始まります。ツボ足で全然OK(^^)/
本日の相棒はmomotan715さんです。

2/18 9:55

【桜並木の雪景色】
サクラの木の枝に雪が積もり、キラキラと輝いていました♪

2/18 9:58

登山道脇では立ち並ぶ観音像がお出迎えで〜す(^^)/

2/18 9:51

雪がバサバサと落ちてきます。
『汚れちまった悲しみに、今日も小雪の降りかかる…』中原中也 作。

2/18 10:07

【夏道は階段が続く場所】
急斜面を進みます。ツボ足でもギリギリ登れます。夏道ですと、この辺りは階段が続いています。

2/18 10:01

後方、魚沼スカイライン周辺の展望が開けてきました。今日はスッキリとした青空です♪

2/18 10:09

【六日町の町並み】
眼下をズーム。
おぉ、魚野川を挟んだ六日町の町並みがよく見える(^^)

2/18 10:12

10時12分、進行方向の展望が開けました。右から尾根伝いに回り込み、左のピーク『坂戸山(633.9m)』まで登ります。

2/18 10:37

10時37分、「寺が鼻遊歩道」分岐点を通過。この時は寺が鼻方面にトレースはなかったものの、私が下山するときにはこちらにもトレースが出来ていました。

2/18 10:27

【上田庄を眺める】
後方、「上田庄」を眺めます。越後と関東を結ぶ三国街道のあるこの地は、上田庄（うえだのしょう）と呼ばれていました。
http://yuzawa.koiwazurai.com/tentijin.html

2/18 10:52

●
＊10時52分、9合目付近を歩いています。

2/18 10:52

●●
＊前方に『坂戸山(633.9m)』ピークが見えてきました。ここからは木の根をつかむほどの急登もあります。

2/18 10:52

●●●
＊坂戸山ピークから大城へと続く稜線が見えます。右はしの大地のような場所が「大城(631m)」になります。

2/18 10:52

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＊左端に『金城山(1369m)』、右奥には真っ白な谷川連峰がかろうじて見えます。

2/18 10:54

【鉄製のハシゴ�　�
坂戸山ピーク直下には鉄製のハシゴあり。踏み段が網状になっています。他に3mほどの鎖場もあります。

2/18 10:54

【鉄製のハシゴ�◆�
雪が付いた鉄製のハシゴは、ツルツルと滑りやすいです。注意しながら登ります。

2/18 10:54

階段から後方を振り返るとこんな感じ。中央に人が見えますが、その左上に「寺が鼻コース」の尾根が小さく見えます。

2/18 10:56

2回ほど折り返して登ると、頭上に山頂が見えてきました。
「さてさて、あそこからはどんな展望が待ってますかねぇ♪」

2/18 10:57

【坂戸山・山頂到着�　�
10時58分、『坂戸山(633.9m)』山頂に到着で〜す！目の前には「富士権現」が立っています。

2/18 10:56

【坂戸山・山頂到着�◆�
山頂はなかなか広いです。この場所は「実城」と呼ばれ、坂戸城の本丸跡なのだそうです。
おっ、奥に『八海山(1778m)』が現れましたね！

2/18 11:00

大城へ向かうべく、「富士権現」建物の裏に回ります。すると極端に踏み跡が少なくなり、足が雪に沈み始めます。

2/18 11:02

【大展望の稜線歩きへ】
ワカンを装着して「大城」へ向けて歩き出します。
「Wow！ここからはすばらしい大展望だねー！」

2/18 11:13

●
＊11時13分、「坂戸山→大城」へと歩き出した直後の風景です。中央のずっと奥『守門岳(1537.2m)』が真っ白です。

2/18 11:13

●●
＊左に『八海山(1778m)』、中央に『中ノ岳(2085.2m)』

2/18 11:13

●●●
＊こちらが進行方向。右に大きく『金城山(1369m)』、その下に台地状の「大城(631m)」が見えます。

2/18 11:13

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＊次は「八海山→丹後山」方面をズームして撮影します。

2/18 11:10

【八海山・中ノ岳・ネコブ�　�
こちらは北東の方角。真正面に『八海山(1778m)』。「八ッ峰」の荒々しい岩場までよく見えます。

2/18 11:10

【八海山・中ノ岳・ネコブ�◆�
こちらは東北東の方角。中央に真っ白な『中ノ岳(2085.2m)』、その手前になだらかなピーク『阿寺山(1509m)』。

2/18 11:10

【八海山・中ノ岳・ネコブ��】
こちらは東の方角。左端が『兎岳(1925.8m)』、その右に『大水上山(1831m)』を挟み、中央の平頂『丹後山(1808.6m)』

2/18 11:10

【八海山・中ノ岳・ネコブ�ぁ�
こちらは東南東の方角。左端に『桑ノ木山(1495.7m)』、「裏銅倉」を挟み右の一番高いピーク『ネコブ山(1794m)』です。

2/18 11:16

坂戸山から先では、ひとまず鞍部へと下ります。先行したmomoさんが小さく見えます。

2/18 11:20

鞍部からは「小城」へとちょっとした登り返し(*_*)
あの林の辺りが小城ピークになります。

2/18 11:20

「坂戸山→小城」区間の登山道をズーム。凸凹とうねる雪道を登ります。

2/18 11:21

強い光が照りつけます。Tシャツ＆山シャツだけで十分過ごせます(>_<)

2/18 11:26

【小城のピークを通過】
11時26分、「小城」ピークを通過します。木々の間をすり抜けるようにして進みます。

2/18 11:29

【大城が見えてくる】
小城を過ぎ、平坦な雪道を進みます。左には印象的な大きな木、そして右下に終点「大城」ピークが見えてきました。

2/18 11:30

木の影を踏みながら、平坦な道を歩き続け…

2/18 11:32

【坂戸山・大城に到着】
11時32分、坂戸山「大城(631m)」に到着です！さて、周りの風景を見回してみましょう。

2/18 11:34

【坂戸山・大城からの展望�　�
こちらは北東の方角、後方の風景。左奥に『守門岳(1537.2m)』、右に『八海山(1778m)』。

2/18 11:34

【坂戸山・大城からの展望�◆�
こちらは東の方角。左に『中ノ岳(2085.2m)』、右に『ネコブ山(1794m)』『下津川山(1927.7m)』『小沢岳(1946m)』が並び…

2/18 11:34

【坂戸山・大城からの展望��】
こちらは南東の方角。中央に『金城山(1369m)』がそびえ、その左肩にちょこんと『巻機山・割引岳(1930.9m)』。

2/18 11:34

【坂戸山・大城からの展望�ぁ�
こちらは南の方角。左奥に「谷川連峰」、中央に湯沢の鋭峰『飯士山(1111.5m)』、右には『苗場山(2145.3m)』らが小さく見えます。

2/18 12:31

【上田庄・越後の風景�　�
次は武将・直江兼嗣を育んだ地「上田庄」を入れて撮影します。中央に『金城山(1369m)』。

2/18 12:31

【上田庄・越後の風景�◆�
左奥『一ノ倉岳(1974.2)』『茂倉岳(1977.9m)』、中央に『足拍子岳(1408m)』。右奥『仙ノ倉山(2026.2m)』『平標山(1983.7m)』。

2/18 12:31

【上田庄・越後の風景��】
左端『飯士山(1111.5m)』、中央に『苗場山(2145.3m)』。眼下には白い越後の風景「上田庄」が広がります。

2/18 12:31

【上田庄・越後の風景�ぁ�
左端に『当間山(1016.5m)』、中央のずっと奥『妙高山(2445.9m)』『火打山(2461.8m)』がちょこんと見えます。

2/18 11:40

【大城・ランチタイム�　�
さて、景色を眺めながらランチタイムです！

2/18 11:41

【大城・ランチタイム�◆�
カップヌードル、その右奥には金城山。

2/18 11:42

【大城・ランチタイム��】
ドライゼロ。今日はノンアルコールでちょっぴり残念(T_T)

2/18 11:52

【大城・ランチタイム�ぁ�
「ズルズル…」
奥に真っ白な八海山を眺めつつラーメンをすすりま〜す♪

2/18 12:02

【大城・ランチタイム�ァ�
そして食後はスタバコーヒー
『ITALIAN ROAST』

2/18 12:06

【大城・ランチタイム�Α�
うん、いい香りだ〜♪

2/18 12:24

【金城山をじっくり観察】
momoさんたちと登った金城山「滝入コース」レコはこちら↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-458880.html

2/18 12:32

金城山をズーム。
冬場はこちらから登るのは難しそうだ…(°Д°υ)

2/18 12:22

【大城で記念撮影】
上杉謙信ゆかりの城跡『坂戸山』は、歴史を感じさせる越後の山だよ〜！

2/18 12:30

【坂戸山大城・下山開始】
12時30分、坂戸山「大城」から下山開始。
「ゆっくり展望を楽しみながら帰りましょう♪」

2/18 12:36

12時36分、「小城」ピークを越えて…

2/18 12:37

鞍部の向こうに見える『坂戸山』ピークへ向かいます。

2/18 12:38

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＊12時38分、「小城→坂戸山」区間を歩いています。

2/18 12:38

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2/18 12:39

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＊中央のずっと奥に『守門岳(1537.2m)』

2/18 12:39

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＊こちらの中央には『八海山(1778m)』

2/18 12:40

鞍部を歩いて…

2/18 12:42

坂戸山への登り返し。これがなかなかの急斜面です…(°Д°υ)

2/18 12:44

【一番の撮影ポイント】
急斜面の登り切り、坂戸山ピークから少し下がったあたりが一番の撮影ポイントですね(^^)

2/18 12:49

正面には『八海山』がドーン！

2/18 12:48

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2/18 12:48

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2/18 12:48

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2/18 12:48

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2/18 12:48

八海山
ズーム写真1

2/18 12:48

八海山
ズーム写真2

2/18 12:48

八海山
ズーム写真3

2/18 12:48

八海山
ズーム写真4

2/18 12:52

坂戸山山頂手前でワカンを外し…

2/18 13:03

【下山・坂戸山を通過】
13時03分、下山『坂戸山』ピークを通過。

2/18 13:03

そのまま六日町の町並みに向かって、下山を続けます。

2/18 13:06

ロープにつかまりながら岩場を通過し…

2/18 13:06

スリップに注意しながら、例のハシゴを下ります。

2/18 13:07

momoさんはアイゼンを履いていますが、私はツボ足のまま。みるみるうちに離されます…

2/18 13:21

【雪融けが進む】
この日は気温が高く、雪融けがドンドン進んでいました。

2/18 13:39

【坂戸山・下山終了】
13時39分、石段を下りて無事に下山終了。momoさんはここでアイゼンを外しました。

2/18 13:42

駐車場までの帰り道、ため池のような場所を通り過ぎます。おや？何かがいますよ…

マガモでしょうか？仲良く泳いでいました〜(^^)/

2/18 13:48

【駐車場に到着】
13時48分、「ディスポート南魚沼」の駐車場に到着。最後に振り返り、もう一度『坂戸山』を眺めました。

2/18 12:44

【バックショット】
坂戸山は気軽に登れる山ですが雪の『八海山』や「上田庄」の美しい風景に出会えましたね。それでは、また(^_^)/~

2/18 12:48

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2/18 12:48

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撮影機器：

SO-03F Sony

装備

個人装備

長袖シャツ 長袖インナー ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 雨具 靴 ザック 輪カンジキ アイゼン 昼ご飯 飲料 コンパス 笛 ヘッドランプ GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 日焼け止め 携帯 時計 サングラス ストック カメラ

感想

Forest21

新潟県南魚沼市（旧六日町）の東に位置する坂戸山は、かつては上田長尾氏の居城であり、優れた山城だった。現在では四季を通じて地元市民の憩いの場となっており、またカタクリの群生地としても広く知られている。

そんな坂戸山に、今回はまだ雪の多い2月に訪れてみた。

天候に恵まれ、『八海山』『中ノ岳』のみならず『苗場山』や谷川連峰の山々、遠く『妙高山』『火打山』まで見渡すことができた。

また眼下の「上田庄」を目にしながら、かつての雪国の生活にも思いを馳せた。青空のもと、越後の歴史を感じさせる冬の1日だった。



（参考文献）
・『新潟 日帰りファミリー登山』新潟県山岳協会 監修　新潟日報事業社
・『新潟のハイキング』森谷周野 監修　新潟日報事業社
・低山ハイキングガイド『新潟の里山』高澤幸雄 著　新潟日報事業社