【健脚御礼】子の権現参詣【正丸峠・伊豆ヶ岳】
- GPS
- 07:16
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 850m
- 下り
- 971m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
(着)西武秩父線吾野駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
伊豆ヶ岳周辺は急だが、そこ以外は楽。 伊豆ヶ岳手前男坂は高所恐怖症でもなければ恐れることはない。前の人に頭大の岩を落とされたことがあるけれど。 |
写真
感想
2年前、山行初陣のグスタフ氏を伴って青梅・奥多摩方面から棒ノ嶺を越えて名栗に至り、竹寺・子の権現経由で吾野へ至るという試みは残念ながら中途で挫折した。
そして今、足腰の強化された彼を伴い、再度子の権現を目指す。今回は完歩できるよう距離も前回の6割程度に抑えた。
というわけで迎えたこの日、前の週に「私鉄リレーウォーク」なるハイキングイベントに参加し、足腰がなまっているとは言えない。天気も好し。ベストコンディションである。
正丸駅を降りて、線路をくぐってしばらくは集落沿いの舗装道路を進む。道の勾配が急になってきたなというところで山道に入るが、山道に入っても数十分で正丸峠に出ることが出来る。我々は直接正丸峠に行くのではなく、昼食のためガーデンハウスへ赴いた。
このガーデンハウスは非常に展望に恵まれた場所で、ボッカ・ルーポというイタリアンの店がある。たまたま経路上にあったので組み込んだのだが、これが大当たりであった。ここはドイツ人男性と日本人女性の2人でやっていたが、紅葉前ということで落ち着いた静かな感じを楽しめた。また、ハウスからは伊豆ヶ岳に連なる山々、遠くは西武球場方面まで見通すことが出来る。
味もよく、ワインもリーズナブルで、接客も都会の「いらっしゃいませ、こんにちは」的な味も素っ気も無い応対に飽きている人には良いと思われる(逆に店員とあまり話をしたくないような人には不向き)。
ここに来ただけでも目的の半分は達したような気分になる。惜しむらくは入口が寂しすぎることだ。店舗が奥まった所にあるから仕方がないが、これでは、通りすがりの人に、やっているのかどうかわかりにくい。
正丸峠を過ぎて暫く、普段の私のペースからすると格段にペースが遅いということもあり、体が温まらず、腹の調子も不穏な感じになってきた。
この後、道中に全くトイレがないことから、出せる時に出しておこうと正丸峠の茶屋に駆け戻る。
そこでトイレを借りたは良いが、今度は出るものがなかなか出ない。
ずっとトイレに篭もっているわけにもいかないので、何とか少量ひり出して茶屋を辞去する。
先が思いやられるなと思いつつ、グスタフ氏を待たせた所へ戻る。
私が最も恐れるのは便意が生じたときに用を足す所が無いという状況である。その時ばかりは士気が著しく低下する。
杉並木の林立する中、よく整備された道をテクテク歩いて行く。
先ほどの茶店で買った、わらじかりんとうが旨い。
ハイキングにとって、これほどの好き日があろうか。
(中略)
そんなわけで、気分も一新した我々は五輪山を経て伊豆ヶ岳へ向かう男坂・女坂分岐である。勿論我々は男なので男坂しかあるまい。
この男坂は、傾斜はそれなりだが幅もあり、鎖もついている上、途中でやや傾斜がかなり緩やかになる部分もあるので、石を落とさないよう気をつければ、昇降同時通行や途中で休むことも可能である。
いや、むしろ後ろを振り返れば遠くの空まで空間が広がっているのであるから、この場は昇降にばかり集中せず、休み休み行くべきだろう。
グスタフ氏が難儀しないか心配だったが、それも杞憂に終わった。予想外にサクサクと登って行く。もう少し満喫してもらいたかったが、登りきったあとに眺めを存分に堪能していた。
登りきったら山頂はすぐだ。本日の最高峰到達。今まで来た中では、山頂にいた人の数は少ない方だったが、午餐の時間を過ぎていたからだろう。
伊豆ヶ岳からはしりもち坂という、気を抜いたらいつでもしりもちがつけそうな急降下の道で要注意だ。
伊豆が岳を過ぎれば、後は楽だ。人によっては単調でつまらないとさえ思えるのかもしれない。しかし、木立の中を吹き抜ける風は心地よかった。
空が光をやや失ったかと思う頃に寺の鐘の音が聞こえる。恐らく竹寺かその辺りだろう。森を出て、でっかい手首が転がっている開けた所に出れば、目的地の子の権現はすぐだ。
健脚に所縁のある寺院ということで毎年訪れているが、夕方の静かなひと時を、神仏に感謝しつつ過ごしたのであった。
時間が時間とあって、門前の店も閉まっていたため、一路吾野駅へ向かうこととする。山から里へ下りてしばらくしたところで日没時刻を迎えたので、不動の滝などを眺める余裕はあった。
本当は最後の目玉に東郷神社も訪れたかったのだが、前半もたついたこともあり、かなわなかった。グスタフ氏も気に入ったようであるので、彼もまた訪れてくれることだろう。
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