日電歩道・水平歩道(北アルプス・黒部峡谷・下ノ廊下)

- GPS
- 26:56
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 2,586m
- 下り
- 1,579m
コースタイム
【10月16日(土)】<水平歩道>
黒部峡谷鉄道欅平駅(標高590m/9:14/登山開始)-欅平(元祖欅平/9:47)-
志合谷トンネル(11:19)-大太鼓(水平歩道の難所/11:35)-折尾谷(12:21)-
阿曽原温泉小屋(13:43)-1泊夕食
【10月16日(土)】<日電歩道>
阿曽原温泉小屋(5:10)-権現峠(5:39)-関西電力人見平宿舎(5:59)-
関西電力上部軌道踏切(6:05)-仙人谷ダム(6:11)-東谷吊橋(6:34)-
半月峡(7:06)-作廊谷合流点(7:14)-十字峡(7:46)-白竜峡(8:28)-
黒部別山沢(8:58)-新越沢合流点(9:31)-鳴沢小沢(9:52)-
内蔵助分岐(10:46)-黒四ダム下部の橋(11:29)-関電トンネル裏口(12:01)-
関電トンネルトロリーバス黒部ダム駅(標高1470m/12:10/全行程終了)
| 天候 | 【10月16日(土)】晴れ 【10月17日(日)】晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【★往路★】 ‐緻(東京)-魚津(JR/急行能登号<夜行>/6880円+1770円(指定席急行券)) 魚津-宇奈月温泉(富山地方鉄道/900円) 1奈月-欅平(黒部峡谷鉄道/1660円+520円(リラックスカー)) 【★復路★】 々部ダム-信濃大町(立山黒部アルペンルート/2830円) ⊃濃大町-八王子(JR/3890円+2100円(松本-八王子・自由席特急券)) 5王八王子から京王線 【黒部峡谷鉄道】 http://www.kurotetu.co.jp/ 【[m:130]山小屋[m:130]】 阿曽原温泉小屋(1泊2食9000円・1泊夕食8000円・素泊6000円) <夕食はカレーライスとコロッケ・本年は10月末まで営業> http://azohara.niikawa.com/ 日電歩道(下ノ廊下) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E9%9B%BB%E6%AD%A9%E9%81%93 水平歩道(下ノ廊下) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E5%B9%B3%E6%AD%A9%E9%81%93 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
この道は全てにおいて危険です。欅平から水平歩道分岐(元祖欅平)まではヤブ山の急登でとくに危険ヶ所はありません。そして黒部ダム直下と黒部ダムの間も危険ヶ所はありません。解かりやすく言うとキセル(煙管)のようなもので、安全な場所は両端の金具の部分だけで、危険な場所は真ん中の竹の部分です。ようするに水平歩道分岐から阿曽原温泉を経由して黒部ダム直下までは完全な危険ヶ所であると思って下さい。そして今年の10月9日にも水平歩道の蜆谷付近で転落死亡事故が発生しております。欅平から登る場合は登山者が少なくて静かな山行が楽しめますが、多くの登山者は黒部ダムから下りで利用しますので、早朝の暗いうちに阿曽原温泉を出発して下さい。なぜならば白竜峡などの日電歩道の難所で上から下りてくる登山者と狭い道ですれ違いをやるのは非常に危険ですので、最悪でも白竜峡は午前11時までには越えるべきであると存じます。 【★要注意事項!★】 志合谷トンネルは中で歪曲しておりますのでヘッドランプや懐中電灯は必携です。懐中電灯を忘れた時点で山行は終わってしまいます。だから懐中電灯の予備もしくは乾電池を多めに持参する事をお薦めします。 |
写真
感想
【★感想と解説★】
急行能登号を下車して富山地方鉄道に乗換えて宇奈月温泉に着くと、霧雨でしたので黒部峡谷鉄道の開放座席に乗るのをやめて始発のリラックスカー(窓付のグリーン車相当)に乗りました。この路線は何度も乗ってますので、今回は欅平までずっと寝てました。欅平に着くとすぐに水平歩道の登りに取り掛かりました。欅平から水平歩道分岐(元祖欅平)までは急登で心臓破りの坂ですが、3回目の経験なので今回は40分かかるところを25分で登り切りました。ここから欅谷までは急登の連続で、欅谷の高圧線鉄塔を過ぎた辺りから水平の道になり志合谷(しあいたに)の素彫りの150mトンネルまではスムーズに行けましたが、この道は日電歩道(阿曽原温泉-黒部ダム)と同じくらい危険な道なので、何度通ってもヒヤヒヤします。道の幅は50cmほどで手スリは針金があるだけで、足の下は100mの断崖絶壁です。志合谷のトンネルは素彫りの幅1mで高さ2mくらいのトンネルで中で曲がっているのでヘッドランプが必要です。このトンネルは何度通っても怖いです。そして志合谷から折尾谷までもスムーズに行けて、折尾谷を越えると遠くの谷底に阿曽原温泉小屋が見えてきます。この日は阿曽原温泉小屋に1泊夕食付で泊まりました。本当はテントを使いたかったですが、重い荷物で日電歩道を登りに使うのは危険なのでやめました。阿曽原温泉小屋には14時前に付きましたので、宿泊客は少なかったので温泉に入りました。あとは温泉脇の関電の高熱隧道がサウナ代わりになりました。夕食はカレーライスとコロッケで、寝床は1つの布団に2人でした。ちなみに今回は私の右隣が70歳くらいのジイさんで、左隣が50歳くらいのオジさんでした。お二方ともに静かな人でしたので早朝まで快眠できました。
二日目(10月17日)は午前4時に起床して荷物をまとめて、ヘッドランプを灯して黒部ダム方面を目指しましたが、多くの宿泊者は黒部ダム方面から下りてきた人達でしたので、欅平方面の尾根にはヘッドランプの灯りが点々と見えましたが、黒部ダム方面へ行く人はほとんど居ませんでしたので、一人で鬱蒼としている真っ暗な樹林帯へ入るのはかなり勇気が入(い)りました。そして関電人見平宿舎あたりで明るくなってきましたが、突如として山の中に五階建ての鉄筋コンクリートのマンションのような建物が現れたのには驚きました。そのマンションのような建物が関電人見平宿舎でした。ここから仙人谷ダムまでは関電人見平宿舎の地下の高熱隧道脇の作業坑を歩いて、途中『電車に注意!』と云う看板を目前にして関電上部軌道線の踏切を渡って仙人谷ダムに出ました。仙人谷ダムからはトンネルと洞門と東谷吊橋を渡って日電歩道の取付点へ行きました。取付点付近の対岸には黒四発電所(山の中から送電線が出ている)が見えました。そしてここからは『半月峡-作廊谷合流点-十字峡-白竜峡-黒部別山沢-新越沢合流点』と油断できない細い岸壁の道が続きまして、早朝に黒部ダムを出発した人達とこのような狭い場所ですれちがいをやるのは危険なので出来るだけ早足で慎重に進みました。そして最初のすれ違い場所は黒部別山沢の先でしたので良かったです。この黒部別山沢から黒部ダムまでは素早く歩きましたので3時間ほどで着きました。今回の登山の反省点としましては日電歩道を登りに使うのは閑散としていて静かな山歩きが出来ますが、その反面、下りで使用する人よりは2倍以上の体力を消耗する事が解かりましたので、登りではあまり使わない方が良いと思いました。



写真見る限り、いつ落ちるか分からない様な桟道ばかりですね。
ここはションベンちびりながら歩く様な感じですよ
関電人見平宿舎は登山者が泊まれないのでしょうが、もったいないですね
まさにいつ落ちるか解からない桟道や、いつ崩れるか解からない粗末な岩道でした
>ここはションベンちびりながら歩く様な感じですよ
ウンコもちびりそうになりますよ
>関電人見平宿舎は登山者が泊まれないのでしょうが、もったいないですね
ここは関西電力の技術者や関電の下請の建設業者などが冬場の越冬をする電源開発や維持の為の前線基地ですので、遭難未遂の登山者以外は泊まる事ができません。私としましては3棟あるうちのあまり使っていない建物を改装して山小屋として開放してくれればどんなに良いかと思います
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