心洗われる山旅を求めて、雲取山から石尾根縦走、七ツ石、鷹ノ巣山、六石山(鴨沢から奥多摩駅)

- GPS
- 09:13
- 距離
- 34.2km
- 登り
- 2,486m
- 下り
- 2,684m
コースタイム
- 山行
- 8:12
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 9:11
| 天候 | 晴れ後曇 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
全コース一般道でよく整備されています |
写真
装備
| 個人装備 |
GPS(ルート登録済)
ヘッドランプ
予備電池ライト用&gps用
カメラ
食料(パン3個
飲料(コーラ1L
アイスコーヒー500
水500)
スマホ
折りたたみ傘
レインスーツ(ヤッケをかねる)
時計
ミラーレスカメラ1
|
|---|
感想
国内の多くの山に登り尽くし、歳を重ねて体力も下降線で以前のような高速ロング登山も次第に厳しくなってきて、登山の目標を見失いつつある昨今、登山へのモチベーションもなかなか湧いてきにくくなっていました。
昨日は混み合う高尾にいつものルートで登りましたが、人が多くてストレスを感じてしまい、あまり山を楽しむことができませんでした。
そんな中で、先日、昨夏定山渓天狗岳で知り合った北海道空知の陶芸家dominon さんの次の記録
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8571202.html#comment3520475
の感想「目を凝らし、耳を澄まし、匂いを嗅ぎ、足の裏で大地を感じ、他の動物が近くにいないか、五感を使うのです。ほんの数日山に身を置くだけで、感覚は研ぎ澄まされ、自然の一部になったような気がします。」にとても共感と感銘を受けたことを思い出し、こういう心が洗われるような登山がしたい、と思い立って、飛び石連休谷間の平日で比較的空いている雲取山と、私が大好きな石尾根の七ッ石山〜日陰名栗山〜鷹ノ巣山〜六ッ石山の気持ちいい稜線を歩くことにしました。
石尾根縦走がメインなので登りは最短で楽な鴨沢ルートで。ここを登る時はいつも体力確認も兼ねていますが、今回は小袖の駐車場を過ぎて30分位で後ろから静かに近づいてきて抜いていったトレラン風の青年に少しの間元気をもらって引っ張られるようにペースアップし、ブナ坂で石尾根に出たころは気温が低くて風が当たる半袖では寒いくらいで、汗が引いて快調に登れたので、鴨沢バス停から3:17で雲取山(避難小屋)に着いて、最速に近いかと思ったら、昨年6月(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6922579.html)
はほぼ3時間ちょうど、約10年前(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-704177.html)
はたったの2:45程度で登っていて、驚くと共に体力(主に脚力)の衰えを実感しないわけには行きませんでした。
それでも、先日の播磨アルプス縦走の時のように脚が攣るようなことはなく、石尾根上の数々の山々の登り返しにも耐えられ、合計登高量2500m近くをクリアして下山後の疲労感もそれほどではなかったのは収穫でした。
今の自分としてはかなり頑張ってノンストップで鴨沢ルートを登り、ブナ坂で休もうと思っていましたが寒かったのでそのまま石尾根を進み、ブナ坂から少し先のダンシングツリーの手前に日当たり良く風も当たらず見晴らしもいい草地があったで、そこでようやく休憩しました。
南方の山々には雲がかかっていて富士山も残念ながら見えませんでしたが、そこから雲取山までは天空のプロムナードで、心洗われながら登りました。ほんの一瞬でしたが、富士山もご褒美で山頂を現してくれました。
雲取山からブナ坂まで戻る途中、小雲取山の富田新道分岐のところで朝抜かれた青年に再び抜かれました。雲取山荘までいって戻ってきたとのことでした。私はここから富田新道へ入り、巻道で石尾根に戻りましたが、その合流部をちょうどその青年が駆け下りていくところでした。また彼に引っ張られ、ブナ坂の手前まで追走ました(走るというほどではありませんでしたが)。私は石尾根を行くので、小袖の駐車場まで鴨沢ルートを戻るという彼を見送りましたが、七ツ石山で休憩中の彼にまた追いつきました。私は休憩しなかったので先行しましたが、トレランの青年に最後まで遅れをとることなく歩け、まだまだやれると少し安心しました。
七ツ石山から先の石尾根は、人も急にいなくなり本当に心洗われる稜線歩きが楽しめる場所です。4年前の秋に石尾根を歩いた時
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3739648.html
に本当に気持ちが良かったので、とりあえず今の時期に涼しくて心が洗われそうなところとして真っ先に思い付きました。
私にとっての心洗われる山とは、ー然が豊かで原始的な感じのあるところ、⊃佑少なくて(できれば人がいないところ)気を遣う必要がないこと、どちらかというと伸びやかで明るいところ、つめがよければなおよし、でしょうか。要は山上の楽園、別天地のようなところですが、,慮胸賄、⊃佑少ない(いない)、はなかなか難しい条件になります。特に関東周辺では△呂曚箸鵑斌詰。以前は高尾にも、ある枝尾根に明るい草地の白樺林があったのですが、植生回復のため尾根の入口にロープが張られて立ち入り禁止になり、草も伸びて藪化していて消滅してしまいました(´;ω;`)
今回は飛び石連休ということで、七ツ石〜雲取間はさすがにそれなりに人に会いましたが、七ツ石から先は、高丸山頂で3人(これも珍しい)にあった他は鷹ノ巣避難小屋で休憩中のトレランの方1名だけで、鷹ノ巣山山頂も誰もいなくてとても静かに絶景歩きを堪能できました。この時期はまだ草が繁茂しているので、4年前の晩秋と違って草原の中を獣道をたどって自由に歩くことは叶いませんでしたが、それでも少しだけ登山道を外れて草原を散策し、心の洗濯ができました。
元の計画では鷹ノ巣山からはこれまた私の好きな榧ノ木尾根倉戸山経由で奥多摩湖へ下山する予定でしたが、計画よりも1時間以上短縮していてバスの時刻がタイミング悪く、1時間近く待つことになりそうだったので、石尾根を真っすぐ縦走して奥多摩駅へ直接下山することに変更しました。その結果、距離も伸びて終わってみれば距離35km弱、登行2500m近くもあり、久しぶりのロング縦走となりました。調べてみたら30キロ弱は何度か歩いていますが、30キロ超は昨年5月の風太郎さんとのコラボ以来
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6762960.html
でした。ソロでの30キロ超は昨年1月以来となりました。(どちらも林道部分5km以上含むので、山道オンリーは本当に久しぶり)
下山後の疲労感はそれほどでもなく、普通に帰宅しましたが、流石にその夜は全身の筋肉の張りでよく眠れませんでした。また最近ほとんど痛まなくなった古傷の右足首が登山中のわりと早いタイミングからなぜか痛み出して、ずっと痛みを無視して騙し騙し歩いていましたが、久しぶりのロングの達成感も加わって、いいリフレッシュになりました。
そしてこれからは紅葉シーズンが到来しますので、これからもこの「心洗われる山旅」を続けていきたいと思いました。











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