前穂高岳北壁 予定だったが恐怖の敗退

- GPS
- 25:43
- 距離
- 26.7km
- 登り
- 2,172m
- 下り
- 2,175m
コースタイム
- 山行
- 5:32
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 6:38
- 山行
- 3:54
- 休憩
- 8:34
- 合計
- 12:28
- 山行
- 4:45
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 5:32
| 天候 | ずっと晴れ! 3日目の朝、奥又白池で3℃ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
私の勘違い暴走で、取付を間違えてしまいパートナーには、かなりの恐怖を味わらせてしまい申し訳なかったがアルパイトレとしては、無事に帰った事で今後の大きな経験となり登頂する事より、かなり充実した山行になった。
初日
8月に熱中症で苦しんだ上高地から奥又白池へのアプローチは、とても心配でとにかく水分も少しづつ取るように意識して、速く歩きすぎないように意識をしながら登った。足が痙りそうな感じもなく、思っていた以上に気温は高かったが問題なく奥又白池に着いた。平日なので、だれもいないかと思ったけど、夕方ぐらいにソロのテント泊の人が来た。クライマーではないようだ。夜も寒くなく♯3で充分だったが、UNIQLOダウンは寒かった
2日目
予定より少し出発、順調に尾根を登り、まだ暗い沢をトラバースしていく。過去よりスムーズにC沢下部に到着した感じだ。チョックストーン下部壁際で休憩後、C沢を詰めていく、岩はガレているし動く岩も多いので、なるべく落石を起こさないように気をつけながら登って行く。右岸のインゼルを超えることを意識しながら詰めていく。最後の滝(水はない)を越える処も、岩が脆く怖かった。フォローには時々、スリングやロープでフォローした。インゼルを越えると右上に3.4のコルがすぐ近くに見える。そこから左にトラバース、ガレていて神経を使う。2人が座れそうな場所で休憩、あとはトラバースをすれば、取付があると思って安心していたのだが大きな思い違いだった。かなりガレた場所をトラバースしていく、パートナーから違うと思うと何度も言われたが突き進んでしまった。結果、よくわからない取付についてしまったが私は、ここで合ってると思い込み登攀開始、難しくはないが、岩は脆くてメチャメチャ怖い、このあたりから、事前に調べていたルートと違うなと思っていたが、今更、戻るのもかなり危険なルートだ。上部に登っていけば正しいルートがあるかもしれないという思いで登っていく。上を見ると綺麗な岩壁が見える。脆いルートを2ピッチ登り、3ピッチ目、岩壁をトラバースして岩を回り込むと、とても私の実力では登れそうにない岩壁が現れた。古いハーケンやリングボルトはあるが、岩には苔がたくさん生えていて、人が触った形跡も殆どない、綺麗な残置スリングと捨てビナがある。ここまでは、誰か来たようだが、登った形跡はない、、、
なんとか登れそうな場所をザックを降ろしフリーでチャレンジしてみるが、やはり登れず、撤退決定、、、50mラッペルを4回、捨て縄も全て使い切り、ビナもハーケンも残置して、命からがら帰ってきた感じだ。普段ならガレまくってツライ、沢のトラバースに着いた時には、本当にホッとした。暗くなる前に安全地帯まで戻る事もできたのはよかった。BCに無事に戻れた時は、久しぶりの大満足感を登ってないのに味わった(笑)
もう前穂には来ないだろうなあ〜と山を見つめながら思ったが、翌日の下山時には、「やっぱり来年も来ようかな」と考えている。不思議ですね〜
nishibuto








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