大笠山 〜暑さと人の温もりと・・・〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,589m
- 下り
- 1,604m
コースタイム
頂上10:40→登山口14:31→14:40ゲート
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
で出しの吊り橋を渡ったところから始まる鉄梯子と鎖場は、足に疲れがくる帰りが要注意。 |
写真
装備
備考 | 写真は一部前後しています。ご了承を。 |
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感想
前回の蝶ヶ岳から1ヶ月半ぶりの遠出。
今回の山は石川と富山の県境にある大笠山。
標高こそ1800mちょっとながら、急登の連続、加えてアップダウンありと結構体力を要するらしい。
でも、いつも通り一歩一歩マイペースの歩きならなんとかなりそうだ。
ということで、深夜1時過ぎに我家を出発。
白川郷ICで下りて桂湖オートキャンプ場横にある駐車場着、4時半。
陽も長くなったものだ。あたりはもうすっかり明るい。
身支度を整えて4時47分、ゲート前を出発。車道を歩くこと数分で登山口に到着。
登山ポストに用意してきた紙をいれて登山開始。
程なくして桂湖上流に架かる吊り橋を渡ると、さっそく鉄梯子の急登が待ち構えている。
行きはともかく、足のふらつく帰りどきにはちょっと気を付けなければ。
最初にして最後。危険度の高い梯子場を過ぎても急登は続く。
そんな中で、一輪、また一輪と道脇に現れるササユリの花が気持を癒してくれる。
そのササユリも、見ることができたのは道中最初のうちだけ。試しに帰りに数えてみたら目についただけでも11輪だった。一面に群生して咲くササユリもいいが、こうして愛おしげにポツンと佇む姿もまたいいものだ。
2時間近くも登ると、ようやく急登の連続からも開放されて、息抜きができる平地が所々に現れてくる。道を塞ぐように溜まった水たまりではオタマジャクシが泳いでいる。
でも、そんな息抜きもつかの間、目の前には急斜面が次から次へと現れてくる。
せめてもの救いは、ブナや紅葉樹の木々が直射日光を遮ってくれることだが、
それでも流れる汗は途切れることなくタオルを濡らす。
天ノ又と呼ばれるあたりで前方に大笠山とその左に笈ヶ岳(おいずるがたけ)が見えてきた。
ほどなくして1552ピークに到着。7時50分。
笈ヶ岳の奥には白山も見えている。そして、これから行く大笠山までの間には幾つものアップダウンが続いている。
先はまだ長い。
そこから50分程で旧避難小屋跡に到着。斜めに傾いていると言われた小屋は、今は撤去されて土台だけが残っていた。
その後、3つの大きなアップダウンもなんとか乗り切って、ようやく頂上大地に辿り着いた。
ところが、ここで頂上へと向かう分岐点の標識を勘違いして奈良岳方面へ向かってしまった。おかしいと気付いて戻ってくるまでのタイムロス15分。しっかり確認もせずに思い込みで動いてしまうところは自分の悪いクセだ。
そして、9時50分、大笠山(1821.8m)山頂に到着。
展望は四方に広がっているが、やっぱり一番に目に入ってくるのは白山。
季節柄少し霞んではいるが、まだまだ雪の残る大きな山体が目の前の笈ヶ岳の右後方にどっしりと座って見えている。
途中で先を譲ったご夫婦が一番乗りされていた。聞けば奥さんは剱岳の麓育ちとのことで剱には何回も登っておられる様子。どうりで健脚のはずだ。
その後も次々と登山者が到着して、結局、この日この山に登ってきた人は十数人。
帰途、さすがにこの暑さで、持参した飲料(500mlの水2本とスポーツドリンク1本)の残りも心もとなくなってきた。
1552ピークまで下山してきたころには、残りの水ももうほとんど底をついていた。
水がなくても我慢できないことはないが、熱中症が心配だ。
水場は確かこの山には無かったと思うが、ちょうど居合わせた男性に念のため聞いてみた。
すると「もし良かったら僕の水を・・・」
思いもかけない言葉が返ってきた。
結局、貴重な水をボトル一本満タンにしていただいた。
水ももちろん有り難かったのだが、なによりその気持が・・・。
これが逆の立場だったら同じことができたろうかと自問してみる。
この気持はどこかで他の人にでもお返ししなければ。
おかげで最後の難関、鉄梯子も通過して無事吊橋のたもとに降り立った。
お久しぶりです。
大笠山行かれたんですね。
私は5月末に初めて登りましたが、重厚な山容通りの登り応えがあり、
眺望も素晴らしくとても気に入りました。
紅葉もいいらしいので今年の紅葉狩りはこの山を候補にしています^^
いやいや失礼しました。5月の22日に大笠山に登られていたんですね。
ブログ、うっかり見逃していました(汗)
でも、拝見していなかったことがむしろ幸いしたかも・・・。
なぜなら、もし拝見していたら健脚のyamakikoさんが厳しかったとおっしゃる山のこと。私には日帰りではちょっと無理かな?と、ハナから登るのを諦めていたかもしれないので(笑)
それはともかく、同じ日にyamakikoさんは早月尾根コースで剱岳をピストンされていたんですね。
こうなるともう厳しさは大笠山どころじゃない!!(笑)
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