青森県南部 名久井岳


- GPS
- 03:40
- 距離
- 3.4km
- 登り
- 405m
- 下り
- 390m
コースタイム
天候 | 高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年12月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
法光寺からの東尾根上に登山道があるが、国土地理院の地形図には書いていない。 |
写真
感想
名久井岳は山麓に鎌倉時代以来の寺が二つもあり、山頂近くにもお宮がある。三戸周辺は昔から秋田県側に抜ける交差点の上、谷が狭まり城址の丘がある要衝。20世紀とは違う地政学があった模様。
しかも格好の良い浮世絵向きの姿で、青森南部屈指の名山なので、登らなければという山。ナクイもこの辺りの地名同様、アイヌ語起源を匂わせるが、意味は不明とのこと。
名川の沢口さんと登る。お寺の駐車場から、地図に無い立派な道をほぼ尾根上に進む。下の方は杉と松。急な傾斜には丸木階段が500段。三八地方のハイキング山としてずいぶん整備されている。今日は寒い。霜柱がばんばんのびている。下山するまで融けなかった。
舗装道路を一度横切ると最後の登り。山頂手前のポコに、警察の無線施設がある。この先の登りで、道の左側に見える岩稜ルートを行く。こちらは現在登山道ではないが、昔は道だったそうだ。鎖なども残置されている。難しくはないが見晴らしの良い細い岩場を10mほど抜けると、岩手県側がよく見える。高度感もあり、爽快。
この先、大きな杉の木の横に避難小屋がある。小屋の上半分は透明な建材でできているので中がすこぶる明るい。階上岳同様、地元の登山者たちが手入れしていて、ストーブには薪も集めてある。とても寒いので助かる。
山頂はそこからすぐ。大きな石碑や景色の案内板もあるが、薮が刈り込まれていて、四方の眺めが良い。山頂廻りが急傾斜な山容からも想像できたが、展望の山として抜群だと思う。きょうは高曇りで、八甲田と岩手山は雲の中だった。馬淵川を下って行くと八戸にいたる流域が見渡せた。古来、多くの人が登ったことだろうな。風があり、地下足袋の足が寒い。
明るい避難小屋で火を焚き、ハイキングの人たちにお茶やみかんをいただいた。山頂のすぐむこうで、つがいのカモシカがいたそうだ。この明るい避難小屋は、とても良い。
下りは速い。山麓の古いお寺、曹洞宗の法光寺を見学。寺の建物は明治の頃すべて焼けてしまって再建したものだが、古い歴史あるたたずまい。近くには幹廻り8mという樹齢千年の爺杉もある。ふさふさの梢をたらし、余裕の健康体だ。こんなお寺や大木が近所にあったらいいのになあ。
近くのおそば屋さんでおそばをいただいて解散。風邪気味のクラクラで登ったが、良い山に登れてよかった。沢口さんには、戸来岳の登山道開削時の話を聞いた。昭和40年頃のこと。あの大きなダケカンバはその頃から道作りの目印として知っていたそうだ。古い人の話は本当におもしろい。
コメント
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生命力あふれる良い姿ですね。
巨木マニアでもある私にとって魅力的な木です。
yoneyamaさん、おはようございます。
山頂近くの避難小屋。
ありがたいですね。
特に寒くて、風が強い日は。
kimidoriさん巨木好きですか。青森には樹種別日本一がたくさんあります。イチョウは特に多くて全国10位以内のうち、ほとんどが青森県です。イチョウは外来種なので、すべて里の木ですが、なぜでしょうね。幹廻り12mなんてのは、一本で森のようです。
hashiさん、きのうは凄く寒かったです。小さな山と思って行きましたが、寒い目にあいました。小屋の壁上半分が光を通す材質というのは避難小屋としては目から鱗でした。雪の少ない地方だし、これは名案と思いましたよ。
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