川乗山(アプリテスト、トレーニング、下見)


- GPS
- 05:10
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,172m
- 下り
- 1,263m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
東日原行きバス(臨時) 8:20発 |
コース状況/ 危険箇所等 |
細倉橋から百尋の滝、百尋の滝周辺は崖に付いた道や急斜面などがあり、滑落事故も起きている。要注意。 |
写真
赤 正しい登山道
紫 iPhone6Plus(機内モード)
緑 Xperia Z5 Compact(機内モード&スタミナモード)
ピンク HUAWEI AscendG6(機内モード)
青 HUAWEI P9(オンライン)
左側からスタートして、山頂近くの尾根まではほぼ谷です。右下にある鳩ノ巣駅に下りますが、ここは尾根と斜面です。
ピンクのAscendG6と青のP9がちょいちょい外してますね。P9はHUAWEIのフラッグシップモデルなんだから、もうちょい頑張って欲しいところです。
緑のXPERIA Z5Cも右上で少し外れてます。紫のiPhone6+の正確さは驚嘆に値します。
AscendG6も安物(1年半前に17000円で購入)のくせに頑張っています。
右の方に行くと斜面や浅い谷、山頂手前で尾根に乗ります。ここからは全機種ほとんど変わらず現在地を捉えています。
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
保険証
携帯
サングラス
ストック
ナイフ
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感想
DIY GPSの頃から、GPSのテストと言えば川乗山でした。川乗谷はGPSの測位精度が落ちるのでテストに都合が良いんですよね。でも橋が落ちたり滝の近くに蜂の巣が出来たり、開発が忙しかったりですっかりご無沙汰となってしまいました。
今回は久しぶりの正規ルートということで、スマホを4台持ち込んでのテストとなりました。
■今回のテスト端末とアプリ、条件
・iPhone6Plus(機内モード)
iPhone版ジオグラフィカを検証。
・Xperia Z5 Compact(機内モード&スタミナモード)
Android版ジオグラフィカを検証。スタミナモードでGPSはちゃんと動くのか、バッテリー消費はどの程度になるのか?
・HUAWEI AscendG6(機内モード)
新作の登山用ナビアプリ『アルパカナビ』を検証。
安物スマホの代表選手、G6は果たして谷で測位出来るのか。
・HUAWEI P9(オンライン 写真撮影などメインで使用)
G6と同じく『アルパカナビ』を検証。
http://alpacanavi.com/
HUAWEIのフラッグシップモデル(実売6万円)の実力や如何に。
■結果
・iPhone6Plus(機内モード)
安定の高精度。もはやGPS専用機は必要ないと思わせる美しいログには感動を覚えます。iPhone3GSの頃はしょっちゅう位置が飛んでましたが、新機種のたびに精度が上がり、6でGPS精度は頂点に至りました。バンザイ。
バッテリーは310分で21%消費。1時間当たり4.06%消費で、満充電からの推定稼働時間は24.6時間となります。
・Xperia Z5 Compact(機内モード&スタミナモード)
ソニーのフラッグシップモデル、XPERIA Zシリーズの最終ナンバー、Z5。4.7インチの小型画面が雨蓋やウェアのポケットで邪魔になりません。キャップレス防水、-20℃で1時間冷凍しても問題無く動く堅牢性、厳冬期の3000m峰でも十分使える手応えを感じます。
谷地形の部分ではところどころコースを外していますが、全体としては十分実用になるレベルです。さすがXPERIAであります。
スタミナモードにすると某GPSロガーアプリだとGPSが止まってログを取れないという話を聞いたので、本体設定のバッテリーでスタミナモードを『常に許可』にして『電池の最適化をしないアプリ』も特に設定しない状態で5時間ログを記録しましたが、ジオグラフィカでは特に問題はありませんでした(Android6.0.1)。
スタミナモードの影響か、バッテリー消費はやたら少なく311分で11%消費。1時間当たり2.12%という驚異的な省エネでした。満充電からの推定稼働時間は47.1時間となります。おめでとうございます、これまでの最高記録です。
・HUAWEI AscendG6(機内モード)
アルパカナビを動かしてみました。アルパカナビは『コース』というデータパッケージを使ってナビをします。コースを開始すると、ログの記録とルート案内、コースからの逸脱警告が自動で開始されます。
ポイントに着けば音声でお知らせ、自動で次のポイントを目指します。ゴールに着けばログの記録もなにもかも自動で終了します。常に現在地を把握し、登山者の安全を見守ります。道迷い遭難対策の最終兵器です。
アプリの動作は問題無く、すべてのポイント(登山口、百尋の滝、分岐、山頂、大根ノ山ノ神、鳩ノ巣駅)でしっかり到着判定をしてくれました。到着予想の時間もかなり正確でした。
ログは谷の部分ではちょいちょいズレてますが、まぁ、谷って言うのは一次元なわけですから、およその位置が判ってれば良いわけです。このくらいの精度でも十分実用的と言えるでしょう。2万円しない格安スマホでこれだけ動けば十分です。
バッテリー消費は310分で21%。1時間当たり4.06%で満充電からの推定稼働時間は24.6時間となります。奇しくもiPhone6+と同じでした。
・HUAWEI P9(オンライン 写真撮影などメインで使用)
機内モードばかりでは芸がないので回線を繋げっぱなしにして使ってみました。その結果、今回の行程ではほぼ全域で電波が通じるらしいことが判りました(ほんのちょっとだけ圏外もありましたが)。なお、SIMはFREETELのものです(つまりdocomoと同じサービスエリアです)。
ログの品質としては、フラッグシップモデルを名乗る以上はもう少し頑張って欲しい気もします。G6と大差無いような。
バッテリー消費は、さすがオンラインのままだっただけあり、306分で34%消費、1時間当たり6.66%でした。満充電からの推定稼働時間は15時間となります。やはり登山中は機内モードにした方が良いと思います。
今回掲載した写真はすべてP9で撮影しました。ライカレンズ搭載というのもウリですが、綺麗に撮るにはある程度真面目に撮影しないといけないみたいですね。適当に撮ってもそれなりに写るiPhoneとはちょっと感じが違います。
■総評
尾根や斜面、山頂などではスマホのGPSでも非常に正確に測位します。ただ、谷地形はやはり位置がズレる箇所がちょいちょいありますね。しかし、それが道迷いの原因になるかと言えば全然問題無い精度です。格安のAscendG6でも大丈夫です。
スマホのGPSは登山にも十分使えると結論します。
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