新年初山行・鎌倉天園ハイキングコース
- GPS
- 03:30
- 距離
- 5.1km
- 登り
- 98m
- 下り
- 162m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
正月早々ポカをしてしまいました。 今回は電車を利用しての今年初めての会の山行でした。 何を考えていたのか思い違で集合時間を間違えて、電車の発車時間に遅れてしまいました。 山行計画書も3ヶ月前に読み、先日の定例会でも再度確認しました。さらに登山日前日には計画書をデジカメに写して万全を期していたのに勘違いをしてしまいました。 一人遅れて出発しJR東海道線大船駅で乗り換え、JR横須賀線鎌倉駅で降りました。鶴岡八幡宮のぼたん庭園で、正月ぼたんを鑑賞しながら時間調整していた仲間に遅れて合流する事ができ恐縮しました。 端正な住宅街の狭い車道を瑞泉寺に向かい、注意していないと見逃しそうな道標を見つけ天園ハイキングコース瑞泉寺側入口に入りました。 照葉樹林の中の古道を登って行くと、リスに出会いました。 よく見るとタイワンリスのようで、人なれしていますが私達を無視したように枝から枝へと移っていきました。 尾根伝いの古道は勾配が緩やかで、約2mほどの道幅がありました。 古道横に岩壁を掘った、やぐら(鎌倉時代のお墓)がありました。 初めは、ただの洞穴かと思いました。リーダーが用意し配布した資料を見ると「やぐら」との説明がありました。 新田義貞の軍勢に攻められ自害した北条高時の首を敵に捕られないように敗走する北条氏の兵士に、貝を鳴らして山中へ導いて助けた伝説が伝わる「貝吹地蔵」がありました。 その横を登り岩を削った切り通しを越えて進みました。大きな楠木が古道脇に並んでいる所を過ぎると、一部相模湾方面の展望が開け鎌倉の街が見え、富士山も遠くに浮かんでいました。 通り過ぎると山のお茶屋さん「天園休憩所」と「峠の茶屋」の二軒があり、飲み物を販売していました。峠の茶屋には多数の椅子やテーブルがあり、都心にも近くハイキングのお客さんが多く人気のほどがうかがえました。 樹林帯を通り抜けるとゴルフ場のクラブハウスの上に出ました。広場になっていて、その手前では新しい公衆トイレを作っていました。 鎌倉市最高地点になる海抜159.2mの大平山からは東京都心部が望め、建設中のデジタル放送の電波塔スカイツリーが霞んで遥かかなたに見えました。 山頂でパンをひとつ食べ軽い食事を採りました。 今泉台住宅方面と覚園寺へ下がる分岐点を過ぎて、冥界で死者の罪業を判定する10人の王が彫られている「十王岩」に来ました。 見ると長い月日で風化が進み、原形がわからない状態でした。 十王岩からの展望は「かながわの景勝50選」に選ばれているそうですが、残念ながら杉の木が大きくなり鎌倉の街を一望できるという絶景は望めませんでした。 勝上嶽の展望台からは建長寺の建物の大きな屋根が見えました。 下から階段を次々と、ハイカーや観光客が登って来ました。足腰を鍛えるためか走って階段を登って来る、トレーニング中の野球少年達にも出会いました。 狭い石段を下がり、家内安全や厄除け合格祈願などの御利益がある「鎌倉建長寺半僧坊」の前に出ました。 社殿の中では数名の人が御祈願を受けていました。 10体ほどの天狗像を見ながら、幅が広くなった石段を建長寺へと下がりました。 初めての建長寺では日本では珍しい天子の象徴「五本爪の龍」の天井画や、国宝になっている大きな梵鐘(2.7t)を鑑賞しました。 境内には中国から持ってきた種を、創建の際蒔いたとされるビャクシン(樹齢約730年、樹高13m、胸高周囲6.5m)の大木がありました。 まだ樹勢が旺盛で、まだまだ大きくなりそうです。これほど大きなビャクシンを見たのは初めてです。 私が集合時間に遅れ、限られた時間をロスしてしまいました。余裕が失われあわただしいハイキングになってしまいました。 下山後には横浜の中華街で参加者全員で新年会を行う予定があり、予約した時間が迫ってきたので北鎌倉駅へ急いで向かいました。 |
写真
感想
正月早々の初歩的な大失敗をしてしまいました。十分に集合時間に間に合う計算で、電車で集合場所の駅に向かいました。念のためデジカメに収めた計画書の画像を見ると、自分が思い込んでいた集合時間と違っているのに気づきました。少なくとも3回は計画書を見ています。自分の計画書を綴ったノートにも今日の山行計画を書いておきました。
リーダーにすぐにメールでお詫びと遅れて行くことを伝えると、鶴岡八幡宮で時間調整して待っているとのことでした。初めての鎌倉で地理が分かりませんので、ケイタイで交信しながら無事鶴岡八幡宮のぼたん庭園で仲間と合流することができホッとしました。
鎌倉は海の近くなので温暖な地と思いきや、ぼたん庭園の池はシャーベット状に氷っていました。今冬は強い寒波が大陸から下がってきて、寒い日が続いていますが、もまさか鎌倉で氷が張っているとは想像もしませんでした。
天園ハイキングコースを歩いてみると、鎌倉の街を囲むように連なる尾根に隠れた古道がありました。ノミで削って作った石段は角が磨り減り丸みを帯びて、人の往来が多かった様子がうかがえました。
鎌倉の昔の雰囲気を残した古道に、突然ゴルフ場や住宅地が尾根まで迫った所があり現代と隣り合わせのようでした。
下山してから横浜の中華街へ電車で向かいました。リーダーが前もって予約しておいた中国料理店は、関帝廟の近くの路地を入った所にありました。私達グループのみの会食でしたので、周囲のお客さんを気にせず楽しく食事ができました。料理の旨さに紹興酒も進み、本音が飛び出しより親睦が深まり今年の山行が盛り上がりに期待がふくらみました。酔いが回り料理名は覚えていませんが、メインディシュに出た「牡蠣」は絶品でした。
山下公園からはシーバスに乗り、暮れゆく夕日に染まる横浜ベイの、短時間のクルーズを楽しみ赤レンガ倉庫に着きました。
日本で一番最初の鉄道が通ったこの地、馬車道を進むとビルなどの夜景がとてもきれいでした。
紹興酒の酔いも手伝い全身の力が抜け気持ちがハイテンションに変わり、路線バスも通らないド田舎に住んでいることを想い「やっぱり都会は良いなあ〜」と思い山登りの話題はどうでもよくなってしまいました。タイムスリップして青春に戻りカップルでこの道を何処までも歩きたい雰囲気に浸り桜木町駅に向かいました。
今日は短時間で鎌倉時代、明治そして現代を駆け抜け楽しい1日を過ごしました。
いつも人通りのない寒村に住んでいる者にとってはとても新鮮で、かつ刺激的でした。
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