杣添尾根(三叉峰まで登りあと100mで時間切れ敗退)


- GPS
- 07:21
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,035m
- 下り
- 1,035m
コースタイム
天候 | 下界は晴れ。山の上だけ雲。ただし、赤岳は雲の中でも横岳は見えていた。 杣添尾根は風弱く、微風~無風。敗退地点の2700M地点よりやや強風。 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場より上、地図には出てないが別荘地が出来ている。地図にある登山道は、「富士見岩遊歩道」と看板が出ているので、これを歩いて行くと、別荘地内の車道を何回か横切るが、その度に看板があるので、迷わずに横岳登山口に出れた。一度場所がわかってしまえば、別荘地内の道路を歩いても横岳登山口に行ける。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
2600㍍付近までトレースあり。しばらく降雪がないようであった。 今回、2700mまではトレースを付けた。 2700m付近は登りの左側にわずかだが雪庇ができつつある。 うっすらと見えるトレース跡は雪庇のすぐ脇なので、それより右寄りに歩きたいが、右に一歩ずれると踏み抜いて潜るので悩ましい。 |
写真
感想
前回の天神平では、吹雪で何も景色が見えない中をひたすらラッセルするのは正直今一つだったので、せめて景色を見ながらラッセルできそうな場所として杣添尾根を選んでみた。
しかし結果は、トレースがばっちりついていて、スノーシュー無くても行けそうな感じではあった。
しかも最後の方で、トレースがなくなる手前でアイゼンに履き替えてしまい、スノーシューがもっとも活躍する場面でそれを履いていないという装備の選択ミスを犯し、その結果時間をロスして目の前に終点が見えているのに敗退となったのはとても残念であった。もっとも、東面から登るということでモルゲンロートの写真を狙っており、そもそも日が出た後の出発になる時点で時間がきついのは分かっていたことだが。
なお今回は、スノーシューでどれだけ斜面を登れるか、というチャレンジでもあったので、その点では、杣添尾根の大部分をスノーシューで登ることができたのは、満足であった。特に、かかとのバーが上がるヒールリフターは急登では必須のものであると感じた。
ただ、スノーシューはアイゼン必須の岩稜帯がないコースの場合に持っていくものだと身を持って知った。実際、スノーシューを脱いでアイゼンに履き替えるのはとても面倒で、風の強い稜線付近では、履き替えている間に体と手が冷えて大変なことになると予想される。それよりは、アイゼンの上にわかんをつけ、岩稜帯手前でわかんだけ外すのが、簡単でよさそうである。
わかんとスノーシューのどちらがいいのか、という議論を時々目にするが、今回の体験で、結局は歩くコースで選択が決まるのではないか、と自分なりに答えが出たような気がする。(と同時に、モンベルのスノーポンみたいに、アイゼンとスノーシューを合体させたのが存在する理由も理解できた)
なお、相変わらずの夏靴であるが、今回は靴下に貼るカイロ+中敷き自体がカイロになっているものをダブルで使用してみた。結果は、歩いているときは暖かく感じられ、休憩時にも急速に冷えることがなかったように思えた。ただ、この日は気温が高く、低くてもマイナス10℃程度だったので、もう少し気温が低い場所でどうなるのかは、さらに追及してみる予定。(冬靴は来シーズンまで買えないそうもないため)
ただし、夏靴と言っても、一応スリーシーズンタイプのもの。靴の保温力はそれぞれで違うし、私は11月下旬の燕山荘で泊った時も、素足を羽毛布団から出して寝てたほど足が熱くなる体質なので、普通の方はきちんと冬靴で。^^;
naoki99999さん
どーも、honsamaです。
最近の八ヶ岳もラッセル話が目立つようになりました。
naoki99999さんの場合、前回の天神平もなかなか凄絶ですねえ。
僕の場合は基本的に猛烈ラッセルが予想されるルートはハナから除外してしまうのですが、先日のしらびそ小屋-中山峠間で念のため、と思い「わかん」を購入しましたが全く出番がありませんでした。
コメントのスノーシューとわかんの考察はなるほど…参考になります。今度はわかんを使う想定のルートを考えてみようかと思いました。
ちなみに、と始まる靴の話、毎回楽しみにしております。僕も厳密には冬靴ではない(断熱材なし、なので)ため、これまた参考になります。
naoki99999さん、こんばんは。
正直、今シーズンが冬山デビューとは思えません
八ヶ岳の東面はベテラン向きと聞いてましたので。
深雪をお一人でラッセルだとかなり消耗されたのではないでしょうか?
「景色を見る余裕がなかった」からも、壮絶なラッセルだったんだろうなーと想像しちゃいます
私にはとてもとても、な世界です。
とりあえずは、トレースがはっきりしているコースで経験を積みたいと思います(ラッセル泥棒?)。
honsamaさん、こんばんは。
人気のないはずの杣添尾根に集中登山が起きてますね~
これもヤマレコ効果でしょうか。
今回はそもそもラッセルが目的で行ったので、その割にはずいぶん上の方までトレースが残ってて楽してしまった分、
最後の最後で試練が待っていた、って感じです。
まだわかんと履き比べたわけではないので、自分勝手な想像ですが・・・
ただ、私の場合コバ無し登山靴なので、アイゼン付けるのが面倒、というのが大きいかもしれません。
全部ワンタッチで着けられるなら、状況に応じて適宜履き替える方がベストなんじゃないかと。
靴に保温性がないなら中から暖めてしまえ、って発想ですが、これで赤岳に登るのは正直ちょっと怖いですね。
それもあるので、雪の赤岳デビューはまだ先になりそうです。
nagagutuさん、こんばんは。
>八ヶ岳の東面はベテラン向きと聞いてましたので
その辺の事情を知らない辺りが初心者たるゆえんです。
puyoさんの記録を見て、谷川岳みたいに真っ白で何も見えない中じゃなくてもラッセル出来るんだ!って言うだけで決めたようなものですから。
結果は撤退でしたが、最後の最後で、プチ雪庇もできている狭い尾根のラッセルを経験できたのは良かったと思います。
でも、nagagutuさんの阿弥陀南稜の記録見ましたけど、バリエーションルートに行く方がすごいと思いました。
いずれ行ってみたいとは思いますが、基本ビビりなので、いつになるかどうか・・・
naoki99999さん、はじめまして。
元々厳しいルートなのでしょうが、さらにトレースがなくなってから先のコメントからも大変だったことがうかがえます。お疲れ様でした!
私はまだ本格的な冬山デビューはしておらず、来年に向けて記録見て自分の中でのイメージをしているだけなのですが、わかんとスノーシューの話や、夏靴での冬山話(私も夏靴で先日行った時にカイロを同じように入れようか、でも必要以上に暖かくすると夏靴ゆえ裏目に出ないか考えたりしてました)など身近な話題で参考になりました。
当面はもっとやさしいコースで慣れて、こういったコースにチャレンジできるよう経験値を積んでいきたいです
今後も記録参考にさせていただきます。
zucchi
zucchiさん、こんにちは。
連日のように50cm単位で雪が積もる谷川の雪と、雪の量は少ないが、気温が低くて解けないため時間をかけて積もって言った感じの杣添尾根。
ふかふかの雪と、硬いところと柔らかいところが交互に積み重なっているような、そんな雪質の違いが感じられました。
こういうのは実体験を積んでいくしかないですね。
北横岳に行かれたのですから、次に目指すのは天狗岳辺りでしょうか?
同じ山でも天候による違いが大きいですから、お互いにまずは天気の良い日を選んで、安全に行きたいところですね。
冬靴買ってからでないと、吹雪や強風の中を耐風姿勢取りながら一歩ずつ進むのは、カイロ入りであろうと危険だと思ってます。
こんにちは。
私の靴はガルモントのネブラスカGTXです。
やはりカイロをつけて登りましたが寒さには問題なったですが、靴全体の強度が無いのでアイゼン付けてのつま先立ちができず、疲れてしまいました。
今季はこれで頑張る予定です。
冬靴は高いですものね。
Tanaさん、こんばんは。
私の靴は DANNER の PEAK POINT HIKER2 というやつです。
重量で比べるとほぼ同じくらいの靴のようですね。
カイロ使用で-22℃の赤岳でも寒さ的に問題なかった、というのはありがたい情報です。
つま先歩きをするとふくらはぎがすごく痛くなりますが、靴底が固いと違うものなのでしょうか。
底の硬い靴を履いたことがないので、急斜面の登りはやっぱ疲れるな~、としか思っていませんでした。
いずれにしても、靴を買ったら金欠で山に入れず、は嫌なので、今季はお互い今の靴でなんとか頑張りましょう。
でも、凍傷にだけは要注意、ですけど。
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