茅ヶ岳 ほか山梨百名山5座1day縦走『反省ばかりの山行』(深田公園→茅ヶ岳↔金ヶ岳→曲岳↔黒富士↔太刀岡山→羅漢寺山~獅子平) 【二百・山百】


- GPS
- 17:58
- 距離
- 30.6km
- 登り
- 2,195m
- 下り
- 2,569m
コースタイム
- 山行
- 10:21
- 休憩
- 7:37
- 合計
- 17:58
天候 | くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自宅(車)獅子平【バイクデポ】(車)深田記念公園(車中泊) 10月10日 獅子平(バイク)深田記念公園(車)湯めみの丘温泉(車)自宅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【金ヶ岳~観音峠~曲岳】 トレースが不明瞭箇所あり、偽トレースに注意 痩せ尾根(岩稜帯)は足の置き場に神経を消耗 逆ルート(登り)の方が歩き易いような印象 【鬼頬山からの急坂】 しばらくトラロープが続く急坂が結構厳しかった |
その他周辺情報 | 奥藤分店 (とりもつ・お蕎麦) http://kawada.okutou.com/ 湯めみの丘温泉 http://www.geocities.jp/yumemionsen/ |
写真
感想
~反省だらけの山梨百名山5座1day縦走~
『眺望のよい山を雲の多い日に…』
――――――――――『最初に』―――――――――
10月10日(月)
今回は二つのテーマからこの山域とした。
1、今年中に山梨百名山50座登頂
正直1日に5座はタイトだが、仕事も忙しくなり50座を一気に達成できる可能性があるならと欲張った。
2、バイクデポでの山行の実施
先日テストでバイクを車に積載することが出来たので、実際に山行で実施してみたいと考え、登山口と下山口が異なるルートで計画した。
往路は前日の夕方自宅を出発し、節約も兼ねて勝沼で高速を降りる。
夕食は地のものでもと、甲府あたりで「とりもつ」と「おそば」が評判のお店を探索
コンビニで食料を買い、下山予定地の獅子平でバイクをデポする。
落石が多そうなので、道路側によせて深田公園の駐車場で車中泊。
明日の工程が長い事から、歩きだしを4時頃としたかったので10時には就寝。
――――『深田公園~茅ヶ岳~金ヶ岳』――――
体育の日ならでは^_^;
最近トライしている日帰りでのロング山行。
ヘッデン歩きでスタート、有名な山なのでトレースも明瞭で特に問題なく歩く。
頂上手前の深田久弥碑あたりで明るくなり始めて手を合わせる、2時間近くヘッデンで歩いたのは久しぶりだった。
ちょうどそのあたりから、ガスが多くなり事件の香りがしたが、案の定ピークでは全く眺望なし、眺望が評判の山だけに残念無念。
先も長いので諦めて金ヶ岳に向かう。
本日の最高峰はもちろんガスのなかで、今年の夏に歩いたロングの奥秩父を見返す思惑は消え去った。
~【立ち寄った場所について】~
茅ヶ岳
日本二百名山(19座目)
山梨百名山 (46座目)
――――――『金ヶ岳~観音峠~曲岳』―――――
歩いて来た道を少し戻り、登山道の注意書きがある分岐を今度は観音峠へ向かう。
事前情報でやせ尾根が注意箇所とは認識してはいたが少し想定を越えていた。
トレースが薄い箇所と、偽トレースがあるのでいちいち吟味する。
ピンクリボンは結構あるが、油断して歩くとロストしそうなのでちゃんと歩く。
北アのキレットなどは登るたびにステップなどが増えていて整備され歩き易くなっているが、ここは脚の置き場に結構気をつかった。
落ちると怪我ではすまなさそうな場所も何か所があり序盤からのんびりモードではなくなる。
そんな中、先日日帰りロングの後半に痛くなった左ひざに違和感を感じ、観音峠のベンチでテーピングを巻いた。
本日の工程に黄色信号が点灯したが、もう少しいけるところまで行ってみようと予定どおりのルートで歩く事にする。
いったん林道を経由し、曲岳登山口に着くと車が3台止まっていて、ここから入る人も多いようである。
曲岳までのルートは引き続き岩場があり、『めまい岩』はまったく名前負けしていない。
ここでめまいなど絶対に起こしてはいけないと強く言い聞かせる^^;
曲岳ピークでは地元の方とお話、散歩がてら歩いている話を聞いて羨ましかった。
~【立ち寄った場所について】~
曲岳
山梨百名山(47座目)
――――――『曲岳~黒富士~鬼頬山』―――――
曲岳ピークから少し下りると展望スペースがあり雲が多い中、周りの山を同定する。
黒富士へのルートはさっきまでの険しさが嘘のように歩きやすくなる。
逆周りも検討していたので、そうすると後半厳しくなるのか…良いのか悪いのか…
そんな事を考えながらトレイルは余裕のある山歩きになったが左膝どんどん渋くなっていく。
升形山分岐で行こうか迷うが今回はパス、黒富士分岐へ、黒富士は標柱があるピークこそ眺望がないが両サイド2箇所に眺望のきく場所があり、だいぶ山も見えるので楽しかった。
升形山の脇を上昇気流にのって旋回している鷹柱(単独なので柱ではないが)が優雅でうっとりした。
来た道を戻り、鬼頬山(おにがわやま)では昼食をとることにした。
すると事件発生!そこで初めて気づいたのだが、観音峠までの痩せ尾根の岩場でヒットしたらしくサーモスがべっこりへこんでいた(T_T)
あのような場所を歩く際には余裕があるならザックの中に入れる習慣をつけないといけないと反省。
~【立ち寄った場所について】~
黒富士
山梨百名山(48座目)
――――『鬼頬山~太刀岡山~羅漢寺山』―――
痩せ尾根で慎重に歩いた為と左膝の調子が悪い事から残り時間的にはかなり厳しく、予定どおり山行を継続するか迷っていた。
とにかく太刀岡山ピークまでは行こうと決断、羅漢寺山を次回にするならそのまま尾根を下る、羅漢寺山にトライするならいったん越道峠まで戻り、ロードを経由する。
どう考えても前者にするべき状況である、しかし今回の2つのテーマがその判断を鈍らせる。
『山梨百名山を50座にする、デポしてあるバイクは羅漢寺山の麓にある』
山を始めた頃、「山で欲張って良い事はないと散々学習したはずなのに…」
1度決めた事を曲げる事をできずまた反省。
越道峠から林道ではなくショートカットするルートは認識していたが、左膝が高低差を嫌ってるので巻き道(林道)をあえてセレクトした。
下部での合流点に「展望台」と標識があって複雑な気持ちに^_^;
そこからロードを経由して金桜神社を目指す。
参拝をしようと立ち寄るが、林道をショートカットする形なので高低差のきつく長い階段を下る事に…
今の左膝にはかなり酷な状況であった。
神社を抜け更にロードを少し下りていくと、羅漢寺山への標識が見え右に登り返していく。
羅漢寺山までは登山道ではなく林道だった事が左膝にとって非常にラッキーだった。
ロードの勢いそのままで歩き、まもなく舗装路が終わり泥濘でいる林道に苦戦していると、あっけなく羅漢寺山に到着する。
そこは山のピークというより、どこかの観光地に裏口から到達したような感じであった。
足早に記念撮影をお願いして(本日初)自販機で補給し当初予定していた稜線はとてもこれから歩ける長さのではないで、エスケープ用のルートへ向かう為来た道を少し引き返す。
エスケープルートは地図だと山腹あたりから林道記載になっていたので、そこまでヘッデンで我慢すればルートをロストするリスクが下がるると判断、これも危険な考えでまた反省。
ロストしなかったとしても、暗闇で人気がなくなれば当然クマなどのリスクも高くなる、樹林帯に入ると間もなく暗くなりロストしないように慎重にと言い聞かせるが、相反して急がずにはいられない。
困ったことにルートは何度か屈曲するので、トレース確保に苦戦するが平常心で淡々と歩く事だけに専念した。
そうしていると、だいぶ埋もれているものの林道が認識できた時は少しホッとしたが、県道に出るまでは笑顔にはなれなった。
石だらけの林道で暗いせいもあり玉石のようなものに乗り上げ転倒、はげしく右膝を強打する、左膝でなくて良かったと思うと同時に、右も動かなくなったらどうするんだと自問自答。
どこかで焦っているか、暗い中歩くのだから、こういう時こそはやる気持ちを抑えて慎重に歩かなければならないとまた反省。
すると県道を走る車のライトが見え一安心。
少しエスケープしたので県道歩きの一仕事、暗いので車に気をつけながら、デポしたバイクを回収しに再びロードを歩く。
県道を獅子平まで半分程度下った頃だろうか、私を通り越した軽バンが少し先で止まった、まさかとは思ったが近づくと
「どこまでいくんだ!?」
と地元農家の方が声をかけてくれ親切に私を乗せてくれました。
車だとあっという間についてしまい、お礼を言う事ぐらいしか出来きず、この場を借りてあらためて
『ご親切に本当にありがとうございました』
その方は別れ際『また歩きに来いよ』と言ってくれました。
~【立ち寄った場所について】~
太刀岡山
山梨百名山(49座目)
羅漢寺山
山梨百名山(50座目)
――――――――――『最後に』―――――――――
今回の山行は山に対して邪念が多かったと痛感している。
膝の具合が思わしくないのに無理をした理由が50座の踏破目標へのこだわりと、バイクがデポしてある場所へ執着が本来の判断基準を歪める結果になった事は大きく反省しなくてはいけない。
そこへ今年から意識している、低山での1dayロングで、どの程度自分が歩き続けれるかを検証している事も少なからず影響したのだろう。
【反省点】
□明瞭なルートをヘッデンで歩き始めたのは良、ヘッデンで歩き終わる状況は悪
□タイトな計画の際は注意箇所の情報取得を通常より強化する
□身体的故障への対応→今後テーピング+サポーター持参を検討
□ザックに余裕がある場合はサーモスなどはザック内に
□ロード区間などのコースタイム設定がない区間の算出タイムの精度をあげる
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