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Yamareco

記録ID: 48140
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
十和田湖・八甲田

白神山地 大割沢のボッチ〜八方ヶ岳

1997年03月18日(火) [日帰り]
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naritagajo その他1人
GPS
09:21
距離
13.3km
登り
935m
下り
927m

コースタイム

青森6:00一砂小瀬・大川添7:53一暗門休憩駈9:09-25一尾根9:58-10:02-730m10:56一大割沢のボッチ763mll:10-845m頂下12:22-14:10一大割沢最奥の峰14:34一八方ケ岳15:14-30-377m16:28-52一道路16:40一砂小瀬・大川添P17:14一青森19:00
天候 曇り、快晴
アクセス
コース状況/
危険箇所等
青空も見えるものの、雲の多い空模様。昨年と同じ所で車止め有り、駐車。昨年と違うのは、車止めからさらに先も除雪がなされていて、この除雪は、アクアグリーンビレッジANMONまで続いているらしい。積雪は1メートル以上はあるが、すっかり春のたたずまいだ。除雪された道の中には、タヌキの足跡が梅の花形を残している。昨年の土砂崩れの個所も修復され、そこには、土砂や雪崩防止の鋼鉄の棚が設置されていて、崩落のすごさが想濠される。アスファルトのうえを歩くのは、登山靴では少し歩きづらい。大川沿の旧青秋林道の人口の案内板には、暗門入口まで4kmとある。この分では、駐車場から1時間は見なければならない。朝の気温も低めで道の所々にミズが凍結して足元がつるりと滑る。除雪された道は、暗門の滝への入口を過ぎ橋をわたりアクアグリーンビレッジANMONの方まで延びているようだ。奥の広場の休憩舎の尾根にも1メートル桂の積雪がある。落ちて釆てはキケンと成田は、脇の方から入口へ入る。シャッターを上げ、戸を引いて中へ入り、ゆっくりとティータイムとする。冬の間ホトンド、散策に訪れた様子もない。雪の暗門も観光のひとつになるのではと話したりもする。
ツボ足でもホトンド埋まることもなくラクに歩けるので、ワカンはザックにつけたまま、ブナの散策道をたどり尾根へ上がることにして・出発する。ブナの樹が目立つ。尾根には、ミズナラの大木もありマイタケも生えるのではとも話しながら一歩一歩、両手にストックを持らながら登って行く。春の雪山は明るく、心まで気持が明るくなって来て洗われる思いだ。
平坦地から急坂を登り尾根につく・標高500メートル位。登り始めは、250メートルだから一気に250メートル登ったことになる。南側下には大割沢の深い沢その上方には八方ケ岳の急竣な山塊が見える。一休みしてから、西側へ上へ上へと登りの連続で第一の目標大割沢のボッチである。トップの池端は、時々休みをとってくれる。成田は、スキー歩行での腱の伸ぴの痛みが起こってはと、池端のステップを慎重にたどる。八方ケ岳の右に大割沢最奥の峰その右に845皿鋒と沢を隔てて一望である。右から左へとグルリ大割沢の両岸の尾根を一周するのである。ボッチ763mに着く。左に尾太岳、県境の尾根の上に藤里駒ヶ岳がちょっぴり頭を出している。西側には・向白神連峰の吉野ヶ峰、直角峰が陽に輝いて白く見える。その左には摩須賀岳、風は冷たく、休んでいるとすぐ背中が寒くなる。尾根は、西風があたる。立っているブナの樹のハダもいつも見るのとちがいなめらかでしかも白っぽい美人ハダである。白神連峰からの吹き降ろす寒風にさらされるからだろうか。
ボッチから150メートル程下り845メートル峰へのゆったりした尾根を登る。大割沢側には、雪庇が出来ており、クレパスが口を開けているが、新雪がかぶっていてキケンだ。立木のそばにルートをとる。845m峰頂下の鞍部下に風を避けてツエルトを張り昼食。青空も広がりツエルトの中にも春の陽の暖かさが満ちてくる。久しぶりの好天にのんぴりと昼食。空はすっかり雲が晴れて、北には・岩木山が素晴らしい端正な姿を見せている。やはり、津軽富士の名がピッタリだ。
大割沢最奥の峰からは、青鹿岳が南に眼前にひときは目立つ。その左奥、県境尾根をたどると雁森岳その右には二ツ森、真瀬岳が割合近くに望まれる。昼食に多くの時間を費やしたので長居は出来ない。八方ケ岳へ向かう。八方ケ岳からは尾太岳、冷水岳、藤里駒ケ岳、小岳、青鹿岳と一望のもとだ。左には、岩木山、七里長浜、津軽平野を越えて、はるかに真白い南北八甲田の連山が望まれる。見事な展望所である。八方ケ岳の急斜面は、いまにも崩れそうで咋年も登り降りしたが、チョット恐い所だ。この斜面さえクリアすれば、あとは右の大割沢寄りの尾根を下へ下へと下るのみ。
八方ケ岳から一時間強で除雪された道路へ降り立つ。休憩しているとRV車が一台来た。車止めの雪山を乗り越えて来たのだろう。大割沢に架かる橋を渡り歩いてゆくと、マタギの工藤光治氏に会う。愛犬のクマと散歩中で、今年は雪が例年になく少なく狂っているとのこと。一日でボッチと八方ケ岳を一周して来たと言ったらビックリしていた。それもそのはず、ツボ足で全ルートを歩けたのだから順調にキョリを伸ばすことが可能だったのだ。西に陽が傾出し、カラマツの高い樹先が赤く染まり出した頃駐車点につく。良かった、気持ちの良いしぶりの山歩きが出来満足でした。帰りの車中からは、夕日に赤く染まり出した岩木山がこれまた美しかった。
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