前穂高岳 奥穂高岳 (岳沢→涸沢)

2024年09月16日(月) ~ 2024年09月18日(水)

• GPS: 13:46
• 距離: 25.9km
• 登り: 2,077m
• 下り: 2,084m

コースタイム

1日目

• 山行: 1:50
• 休憩: 0:01
• 合計: 1:51

12:36 河童橋
12:40 日本山岳会上高地山岳研究所
12:48 岳沢湿原・岳沢登山口
13:18 13:19 岳沢風穴
13:27 見晴台
14:27 岳沢小屋

2日目

• 山行: 4:44
• 休憩: 1:23
• 合計: 6:07

5:26 岳沢小屋
6:21 カモシカの立場
6:46 岳沢パノラマ
7:13 7:19 雷鳥広場
7:30 7:37 紀美子平
8:02 8:19 前穂高岳
8:40 8:50 紀美子平
10:08 10:09 南稜の頭
10:18 11:00 穂高岳
11:33 穂高岳山荘

3日目

• 山行: 5:22
• 休憩: 0:25
• 合計: 5:47

6:05 穂高岳山荘
6:48 ザイテングラート取付点
7:02 パノラマ分岐
7:19 涸沢小屋
7:22 7:23 涸沢
7:29 7:37 涸沢ヒュッテ
7:58 Sガレ
8:10 大崩落地
8:38 本谷橋
9:09 横尾岩小屋跡
9:25 9:29 横尾
10:07 新村橋
10:19 10:30 徳澤園
10:32 徳沢公衆トイレ
11:01 徳本口
11:07 明神橋
11:41 岳沢湿原・岳沢登山口
11:48 11:49 日本山岳会上高地山岳研究所
11:52 河童橋

天候

1日目 晴のち曇
2日目 曇時々雨 稜線は西の風5m/s程度
3日目 雨のち曇 稜線は西の風5～10m/s
本州付近で東西にのびるしつこい停滞前線の影響で、1日目の日中と2日目の夕方を除きパッとしない天気が続きました。

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

●JR松本駅からアルピコ交通上高地線の電車とバス(新島々乗換)で上高地バスターミナルへ。復路も同様。
●新宿～上高地の直通バスがここ数年大きく値上がりしている(ような気がする)ので、特急あずさがお値打ちに見えるようになりました。中央道の渋滞に左右されませんし。

コース状況／危険箇所等

一般登山道です。吊尾根の途中までは岩が濡れて気を遣いました。
●重太郎新道
急な岩場の登下降に加え、谷側に傾いたスラブ多し。山のグレーディング難易度Dですが、北穂南稜より難しく感じます。甲斐駒黒戸尾根といい勝負？
●紀美子平～前穂
三点支持に終始します。ここもスラブ多く、鎖は少なく。すれ違う方々と、上ったはいいけど下りエグいですねぇ…などと会話しておりました。同難易度D。
●吊尾根
足場を拾いながらトラバースする箇所がいくつか。大キレットや北穂～奥穂ほど難しくはないと思いますけど、同難易度は北穂～奥穂とセットでE。
●ザイテングラート
下山途中、近くで滑落事故が。涸沢の救助隊が駆けつける途中でした。ほかにもう一件あったようです。事故多いですね。。

その他周辺情報

●岳沢小屋: 夕食17:00、朝食(弁当方式)4:30～。
●穂高岳山荘: 夕食17:00、朝食5:30。朝食が遅めのためか弁当振替え族多し。
●両小屋ともスマホ充電可(穂高岳山荘は一回200円)。ケーブルは要持参。
●上高地・小梨の湯の営業は14時から(日祝は12時から)でした。帰りのバスの出発が早いと、入れません…
●外国人が増えました。欧米系も中国系も。大体比較的軽装の若い人たちで、高難度ルートは狙わず、ガイドを雇った姿はなし。

写真

9/16 6:00

午前6時、高尾駅にて。画面右の普通列車で出発です。始発の特急あずさよりも早く松本に着くというすぐれもの。

9/16 6:01

211系の車内。国鉄の頃あれだけたくさんあった近郊型の3扉セミクロスシートは今や貴重品。3時間半の長旅も楽しいってもんです。

9/16 12:34

河童橋からスタート。

9/16 14:28

岳沢小屋に着きました。この日は雨予報でしたが結局のところ好天。

9/16 14:40

前穂の稜線も雲間からときおり顔をのぞかせました。

9/17 5:27

2日目の早朝。稜線は見えていましたが、

9/17 5:34

怪しげな朝焼け。これは天気が崩れる予兆？

9/17 6:00

重太郎新道は最初のうち岳沢の道の延長みたいな顔をしていますが、このへんから徐々に本性を露わにしてきました。

9/17 6:02

長い梯子の連続。

9/17 6:11

はい、気をつけます。

9/17 6:20

標高2,520m、カモシカの立場にて。

9/17 6:32

鎖場です。

9/17 6:37

登るぶんには大したことありませんが、下りは気を遣うかも。

9/17 6:48

標高を上げるとガスが濃くなってきて、

9/17 7:13

標高2,820mの雷鳥広場はこの通り。岩が濡れているのがお分かりいただけましょうか。

9/17 7:17

青空を思わせぶりにチラ見せしてきたりするのですが、

9/17 7:28

結局またガスに小雨。濡れた岩場にエキサイトしながらひたすら登ります。

9/17 7:31

紀美子平です。

9/17 7:31

また思わせぶりな青空が見えましたが、

9/17 8:07

前穂の頂上に着いたときにはやっぱりガスに小雨でした。

9/17 8:50

紀美子平に戻ってきました。気を取り直して、次は吊尾根。

9/17 8:54

わくわくするトラバース(^^)

9/17 9:07

日がさすとちょっとした絵になります。

9/17 9:08

また際どいトラバース。

9/17 9:13

大体、西側斜面を削って作られた一筋の道をたどります。

9/17 9:19

ガスにけむる前穂。

9/17 10:00

吊尾根の終盤に現れるやや長い鎖場です。ここから20分ほどで、

9/17 10:20

奥穂高岳頂上に着きました。今日の予定は穂高岳山荘までで、もうすることがありません。そこで40分くらいこの山頂でヒマつぶしをしたのですが、日ごろの行いのせいか、神様は前穂もジャンダルムも見せてくれませんでした。。

9/17 11:16

下界(といっても涸沢)は晴れてますのにね。

9/17 11:23

崖を下ったら山荘です。

9/17 11:35

まだ誰もいない穂高岳山荘。山頂でヒマつぶしをしなかったら10時台に着いていたはず。北穂まで行きたいところですが、山小屋全面予約制の御世にはそうもいかず。

9/17 15:46

午後は時折ガスが飛んで山々が見えました。

9/17 19:20

夜。十五夜のお月様です。明日は晴れますように…

9/18 6:04

という願いも空しく、未明は雨、のちガス。北穂を回って涸沢へ下る計画でしたが、おとなしくザイテングラートを下りることにしました。

9/18 6:10

名残のチシマギキョウ。高山に咲く花で残っていたのはこの子くらいでした。

9/18 6:13

ザイテングラートをずんずん下ります。

9/18 6:28

鎖場。このあたりで滑落事故を見ました。間もなく涸沢の救助隊が駆けつけてきました。

9/18 7:25

涸沢ヒュッテのテラスにて。北穂、行きたかったなぁ。。

9/18 7:36

涸沢はもうすぐ秋の装い。ナナカマドが色づき始めていました。

9/18 8:34

さらに下って本谷橋。

9/18 9:05

横尾の手前で登山道が途切れ、河原歩き。元の道が水害で流されたようです。

9/18 9:36

横尾を過ぎても随所で河原の重機道に誘導されます。適度な柔らかさがあって、意外に歩きやすい路面でした。

9/18 9:54

いつ見てもかっこいい明神岳。

9/18 10:17

徳沢に着きました。ここでソフトクリームを一本おなかに収め、あと1時間半も歩けば河童橋に戻ります。

撮影機器：

PowerShot G9 X Mark II CANON

感想

江波山のたぬき

元々前穂→槍を計画していたのが、仕事の都合で前穂→北穂に短縮され、結局は天候のため奥穂打切りとなりました。秋雨前線に左右されるこの時期ではなく、天候の安定した真夏を狙うのがより確実なんでしょうが、コロナの緊急事態宣言が終わって以降山小屋やバスの予約が難しくなりました。
北穂、行きたかったなぁ… 結果論ですが、2日目に奥穂で刻むのではなく、一気に北穂まで引っ張れば行けたかも。。まあ計画も実行も安全第一です。