槍ヶ岳〜西穂高岳縦走(新穂高起点周回)
- GPS
- 26:36
- 距離
- 33.9km
- 登り
- 4,010m
- 下り
- 3,972m
コースタイム
- 山行
- 9:33
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 11:19
- 山行
- 5:49
- 休憩
- 3:59
- 合計
- 9:48
- 山行
- 6:24
- 休憩
- 2:46
- 合計
- 9:10
天候 | 曇時々晴れ。3日通して概ね良好。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・新穂高温泉〜槍ヶ岳、槍ヶ岳〜南岳小屋までは問題なし ・大キレットは最低鞍部手前で不明瞭な箇所ありだが、リカバリ可能 ・北穂高岳〜涸沢岳の区間は状況によっては大キレットよりも難ルートになると思う ・奥穂高岳〜西穂高岳の区間は説明不要の国内屈指の難コース |
その他周辺情報 | 新穂高温泉 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
|
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感想
いつか歩いてみたかった槍〜西穂間の天空の縦走路に挑んでみた。
■1日目(新穂高温泉→槍平小屋→槍ヶ岳→大喰岳→南岳小屋)
いつもと同じ新穂高温泉側からのスタート。
満車の駐車場を右往左往する車を横目にAM 5:00頃スタート。
槍ヶ岳へのルートは7月に歩いた右俣林道を利用し進む。
新穂高に登山者は多数いたのにこの林道には人がほとんどいない。
皆、笠ヶ岳や双六岳に向かったようだ。
おかげでマイペースを保て静かな山歩きができた。
槍平小屋に着く頃には天気もよく、暑くなりそうな感じだった。
小屋手前から眠気があったので、デッキで少し横になる。
30分程度仮眠し、再スタート。
槍ヶ岳までは前回と同じ飛騨乗越経由で登るつもりだったが
天気の良い西鎌尾根の稜線を見てたら、そっちに行きたくなり急遽ルート変更。
千丈乗越分岐から登ってみると結構きつかったが、思っていたとおり素晴らしい景色の道だった。
槍ヶ岳山荘には13:00前に到着。
世間的には夏休みも終わっている平日なのに人がたくさん。
槍ヶ岳の登りも渋滞が起きており、登るまで時間が掛かりそうな気配。
槍に登るのが今回の目的ではなかったので、パスすることにした。
その代わり、山荘で軽食を頂く。
カレーライスを食べようと思っていたがレトルトルーだったのが見えたのでやめた。
代わりにモツ煮を選んだが、結局これもレトルトだった。場所柄仕方ないのかな。
甘酒とともに補給し、その後は南岳小屋へ向けて再出発。
大喰岳、中岳、南岳と続く稜線の道を歩くも、ガスってしまい視界不良。
南岳小屋には16:00過ぎに到着。
テン場には余裕があり比較的良い場所もあった。全体を見渡すと7張り程度。
テント設営を行い、夕食の準備を進める。
夕食後外はガスガスの状態で真っ暗に。特にやることもなく、朝も早かったので19:00過ぎには就寝。
■2日目 (南岳小屋→大キレット→北穂高岳小屋→涸沢岳→穂高岳山荘)
行程に余裕のある2日目はAM 7:00に出発。
いきなり大キレットになるが、ガスガスの状態で高度感を感じにくい状況。
長谷川ピーク(Hピーク)までは何の問題もなく順調に進めた。
途中、道を少しだけ間違えたけど。
大キレットの核心部とも言える飛騨泣きに到着。
相変わらず高度感のある登りがあったりと緊張感のある場所を通過し、無事に北穂高岳山荘に到着。
ここで手持ちの補給食を食べ、次の涸沢岳へ向かう。
天気は相変わらずガスっていたが、それ以上に悪くなることはなく過ごしやすい気温で助かった。
最低コルを過ぎた以降の涸沢岳は、やはり危ない場所に感じた。
崖側へ半身を出して垂直に登る箇所があったりするので、状況によっては
大キレットよりも難しいのでは?と思うくらいの難路に感じた。
そんな危険ゾーンも無事に通過し、涸沢岳の山頂に立ち寄りつつ、穂高岳山荘には13:00前に到着。
早速良さげなテント設営場所を確保し設営。テント内で昼食を食べる。
その後は時間を持て余していたのと翌日のルート確認の意味も含め、奥穂高岳まで登る。
山頂付近からはガスっていたが、ジャンダルムを含めた西穂側の山々が見えた。
1時間少々いたらいつの間にかに自分一人だけになってしまった。
何時間でも見ていられる素晴らしい景色だったので、時間を忘れてしまった。
17:00近くになり薄暗くなってきたので山荘まで下山。
夕食後、穂高岳山荘は携帯が繋がるので下界の情報を収集。
翌日は初の難路に挑むので20:00過ぎには就寝。
■3日目 (穂高岳山荘→奥穂高岳→ジャンダルム→西穂高岳→西穂山荘→新穂高温泉)
朝は3:30に起床。外は相変わらずガスっている状態だが、特に問題はなさそう。
軽く朝食を摂り、その後にテントを撤収。
周りも撤収準備をしており、結構早い出発の人が多い印象。
5:30に出発し、まずは奥穂高岳へ向かう。
途中振り返ると、涸沢岳の奥に槍ヶ岳が見えたり。
奥穂高岳山頂には4〜5人の人が。皆、ご来光待ちの様子。
それを横目にいよいよ国内屈指の難路へ向かう。
それを示す看板が更に緊張感を高める。
まずは馬の背。靴半分くらいの足の踏み場しかない場所や、痩せた岩をまたぐ箇所など
これまでのルートとは異なる難易度の場所だった。
先行者がいたので、その人たちの動きを参考にしつつ無事に通過。
ジャンダルム本体への取り付きまでは到着したが、どこから登ったらいいのかわからず
適当に登りやすそうな場所から上がっていく。(正しくは一旦西穂側まで移動すれば手書きでの案内があった)
ジャンダルム初登頂。
ここには1名先行されていた方が。有名な天使とも初対面。
到着直後は槍ヶ岳まで望めるクリアな状況だったが、すぐにガスってしまい
結局周りの山々を見ることはできず。
30分程度滞在したところで、天使に別れを告げ出発。
ジャンダルム以降も難路は続き、西穂山荘までの距離はそれほどでもないが
ザレザレの道、浮石、つるつる滑る岩、落石などがあったり、終始緊張感は続く道だった。
その影響からか、いつも以上に消耗が激しかった。
西穂高岳、独標あたりまでくると、西穂山荘側からの登山者でいっぱい。
谷川岳のオキ、トマのような雰囲気に感じた。
人が多いので休憩も程々に西穂山荘へ向かう。
西穂山荘にも人は多く、休憩を躊躇うくらいの人出。
山荘でランチでもしようと思ったが、そのままロープウェイ駅方面へ下山開始。
このルートだが、2km程度の距離案内で整備された登山道だったが、繰り返しのアップダウンもありで意外と長く感じた。
初見殺しの道と名付けたいくらい。
途中ボッカ道への分岐もあったが、もういいでしょう。道としては廃道に近いというような
レビューもあったりしたので、大人しく課金してロープウェイで下ることを選択。
西穂高口駅には14:10頃到着。
タイミングよく、下りのロープウェイ出発時間についたので、ロスなく下山できた。
新穂高温泉には14:40に到着。
怪我やトラブルなく、いつも以上に充実した2泊3日の山行を無事に終えてよかった。
ただ、最高難度の道を問題なく歩けたから、という過信はしないよう、今後も気をつけて山行を楽しみたいと思った。
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