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高原山(たかはらやま) / 釈迦ヶ岳

都道府県 栃木県
最終更新:jj1xgo
基本情報
標高 1795m
場所 北緯36度54分00秒, 東経139度46分36秒
カシミール3D
山頂

山の解説 - [出典:Wikipedia]

高原山(たかはらやま、たかはらさん)は、栃木県日光市と同塩谷郡塩谷町、那須塩原市、矢板市にまたがる山である。特に主峰鶏頂山、釈迦ヶ岳、中岳、西平岳の山頂部は日光市と塩谷町に在り、東北部の裾野である八方ヶ原も含め、その山体は日光国立公園に在る。日本三百名山の一つに選定されている。
高原山は栃木県北部にあり、南側の釈迦ヶ岳火山群と北側の塩原火山群の総称である。その主峰群のうち、鶏頂山の山頂は日光市に、また釈迦が岳、中岳、西平岳の山頂は日光市と塩谷町の境界上に在る。これら主峰群すべてが臨めるのは県都宇都宮市や鹿沼市といった南西側からであり、宇都宮市に在る古賀志山からは高原山東側に広がる台地部も含め、高原山全体の山容が眺望できる。一方、高原山東側からは主峰のひとつである鶏頂山は臨めない。
全体としては馬蹄形のカルデラ地形を基にした複雑な山容を持つ。鬼怒川と箒川に挟まれ、男体山、女峰山などの日光連山と大佐飛山、男鹿岳などの下野山地の間に位置する。
南側の釈迦ヶ岳火山群は、馬蹄形の火口壁を形成する鶏頂山、西平岳、中岳、釈迦ヶ岳、剣ヶ峰などから成り、現在の高原山の主要峰群を形成する。釈迦ヶ岳火山群の東側山麓には噴火時に流れ出た溶岩によって形成された八方ヶ原が広がり、東側の那須野が原方面から眺めた場合に特徴的な山容を呈する平坦な階段状の台地を構成している。階段状の台地は上から順に大間々、小間々、学校平(がっこうだいら)と名づけられている。西平岳の南西麓には太平洋戦争後の引揚者等が入植した釈迦ヶ岳開拓があり、高冷地育苗圃ではイチゴなどの山上げ栽培が行われ、開拓地ではダイコン、カブなどの栽培が行われている。
北側の塩原火山群はカルデラと中央火口丘を形成し、前黒山、明神岳、大入道、小入道などの峰から成る。前黒山の北東中腹には約6500年前の噴火で形成されたと考えられる側火山の富士山(溶岩ドーム)があり、その西麓にある塩原新湯温泉では今なお噴気活動が確認されている。
鶏頂山、明神岳の北西斜面はなだらか溶岩台地となっておりハンターマウンテンスキー場、エーデルワイス スキーリゾートやゴルフ場、高原(たかはら)ダイコンなど高原野菜生産地である鶏頂開拓が立地するが、近年耕作放棄地が目立つ。
塩原火山群の火口壁からはスッカン沢、鹿股川が流出し、塩原十名瀑に属する幾つかの滝を形成しつつ北斜面を下り、塩原温泉郷で白倉山を水源とする那珂川水系箒川に合流する。ほか、西麓には鬼怒川温泉・川治温泉など温泉が豊富に立地する。
東山麓には那須野が原周辺に開墾された華族農場の一つ山縣農場があり、南側には関東平野がある。
高原山は古くは行基が開基したと伝わる法楽寺が剣ヶ峰に存在した山岳宗教のメッカでもあった。峰や山道には祠や石仏、鳥居などが点在し、鶏頂山の山頂には鶏頂山神社の社殿が建つ。

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