奥秩父
瞽女ヶ岳(ごぜがたけ) / 瞽女の滝上山、(小森)双子山
埼玉県
最終更新:japanet
基本情報
標高 | 1208m |
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場所 | 北緯36度00分12秒, 東経138度53分25秒 |
行者山稜(中央山稜/辺見尾根)の中ほどに位置する俊峰で、埼玉山岳の白眉と称されている。また、新ハイ浦和支部による「埼玉百山」に選定されている。
山名は大谷側の山腹に50mの大瀑布「瞽女の滝」があることに由来する。このため、大谷集落では「瞽女の滝上山」と呼ばれることもある。南西側から見ると南峰と美しい双耳峰を形成していることから、小森側の集落では双子山と呼ばれている。(※通常、旧両神村で双子山というと、辺見ヶ岳のことになってしまうので注意)。なお、国土地理院地図には山名も標高も記されていないが、小鹿野町作成の白図では1208mの標高が与えられている。
明瞭な登山道がなく、行者山稜(中央山稜/辺見尾根)の縦走の折、登られることが多かったが、近年、小森の中尾集落から南峰につきあげる尾根や、大谷尾根をたどるルートから登られるようになった(写真一覧の図を参照)。ただし全てのルートは地図読みに長じた熟達者向きのルートなので、初心者のみの入山は控えるべきである。また、もろい岩稜や痩せたリッジがあるので注意を要する。とくに、瞽女の滝上流側の尾根で落石、落氷が発生すると滝を直撃することになるので、アイスクライミングの対象となっている1〜2月は瞽女ヶ岳〜大谷山の縦走は控えてほしい。なお、千年以上続いた生活道である大谷峠道の大谷側は伐採等により、歩ける状況ではなくなっている(小森側は未確認)。
ちなみに瞽女(ごぜ)とは、「盲御前(めくらごぜん)」という敬称に由来する女性の盲人旅芸人(女琵琶法師)のこと。数人の組で農村地帯などを巡業しながら三味線等を弾き唄うことを生業とし、近世まで全国的に活躍していた。瞽女唄を聴かせるとカイコがよく育つと言われ、娯楽がなく、養蚕が盛んだった秩父の山間部にもやってきたという。大谷集落では千島氏宅に滞在したという。
旧両神村に瞽女の滝に関する昔話が伝わっている。その昔、瞽女の持っている金に目がくらんだ男が、道案内をしてやると言って瞽女たちを行者山稜に連れ出し、金を奪い、滝の上から突き落としたという。それ以来、その滝は「瞽女の滝」と呼ばれるようになり、瞽女の悲しげな三味線の音色に似た水音を奏でるのだと言う。しかし、この話は昔から大谷集落では濡れ衣とされており、行者山稜を修業の場とする修験者の創作であろうとのこと。
※「埼玉山岳の白眉」については、現状ではそれほど多くない登頂者の賛辞であり、一般に広く認知されているわけではない。
山名は大谷側の山腹に50mの大瀑布「瞽女の滝」があることに由来する。このため、大谷集落では「瞽女の滝上山」と呼ばれることもある。南西側から見ると南峰と美しい双耳峰を形成していることから、小森側の集落では双子山と呼ばれている。(※通常、旧両神村で双子山というと、辺見ヶ岳のことになってしまうので注意)。なお、国土地理院地図には山名も標高も記されていないが、小鹿野町作成の白図では1208mの標高が与えられている。
明瞭な登山道がなく、行者山稜(中央山稜/辺見尾根)の縦走の折、登られることが多かったが、近年、小森の中尾集落から南峰につきあげる尾根や、大谷尾根をたどるルートから登られるようになった(写真一覧の図を参照)。ただし全てのルートは地図読みに長じた熟達者向きのルートなので、初心者のみの入山は控えるべきである。また、もろい岩稜や痩せたリッジがあるので注意を要する。とくに、瞽女の滝上流側の尾根で落石、落氷が発生すると滝を直撃することになるので、アイスクライミングの対象となっている1〜2月は瞽女ヶ岳〜大谷山の縦走は控えてほしい。なお、千年以上続いた生活道である大谷峠道の大谷側は伐採等により、歩ける状況ではなくなっている(小森側は未確認)。
ちなみに瞽女(ごぜ)とは、「盲御前(めくらごぜん)」という敬称に由来する女性の盲人旅芸人(女琵琶法師)のこと。数人の組で農村地帯などを巡業しながら三味線等を弾き唄うことを生業とし、近世まで全国的に活躍していた。瞽女唄を聴かせるとカイコがよく育つと言われ、娯楽がなく、養蚕が盛んだった秩父の山間部にもやってきたという。大谷集落では千島氏宅に滞在したという。
旧両神村に瞽女の滝に関する昔話が伝わっている。その昔、瞽女の持っている金に目がくらんだ男が、道案内をしてやると言って瞽女たちを行者山稜に連れ出し、金を奪い、滝の上から突き落としたという。それ以来、その滝は「瞽女の滝」と呼ばれるようになり、瞽女の悲しげな三味線の音色に似た水音を奏でるのだと言う。しかし、この話は昔から大谷集落では濡れ衣とされており、行者山稜を修業の場とする修験者の創作であろうとのこと。
※「埼玉山岳の白眉」については、現状ではそれほど多くない登頂者の賛辞であり、一般に広く認知されているわけではない。
山頂 |
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