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最終更新:ヤマレコ/YamaReco
霧氷が美しい関西のマッターホルン
高見山は三重県と奈良県にまたがる標高1248mの山です。台高山脈(大台ヶ原山地)の北端に位置しており、日本三百名山に選ばれています。
角度によっては整った三角形に見えるため、"関西のマッターホルン"と称されています。
冬は霧氷を求めて賑わう
高見山登山で人気の季節は、群を抜いて冬です。
霧氷を鑑賞する山として有名で、氷をまとったブナが、山肌いっぱいに白くキラキラと輝きます。エビの尻尾が見られることもあり、寒くても出かけたくなるほど芸術的な美しさです。その盛況ぶりから冬季に限り、近鉄榛原駅から直通の「霧氷バス」が運行されています。
登山初心者でも訪れることは可能ですが、チェーンスパイクや軽アイゼンなどの装備が必要です。
神武天皇が行幸した山
高見山はかつて、高角山(たかすみやま)または高水山(たかすみやま)とも呼ばれており、山頂には高角神社が鎮座しています。御祭神の高見明神は八咫烏(やたがらす)の化身で、日本の初代天皇であった神武天皇(じんむてんのう:紀元前660-585年)を案内したとの伝説が残ります。
高角神社のそばに据えられているのは、万葉集の歌碑です。石上麻呂(いそのかみのまろ:640-717年)の歌が刻まれており、「去来見(いざみ)の山」と詠まれた山が高見山を指すのではと考えられています。
眺め良しの高見山山頂
高見山の山頂は眺望に優れ、この山の名前を裏付けているかのようです。
台高山脈や大峰山脈、金剛山など紀伊半島の山々を見晴らします。
近くに望む三峰山(みうねやま)は、同じく霧氷で有名です。三峰山の背後には、南アルプスや富士山が見えることもあります。
2階建ての展望台も設置されており、階下は避難小屋を担っています。
サクっと登れる高見峠
高見山に最短距離で登頂できる登山口は、高見峠です。
高見峠は中央構造線上にあります。かつてはそれに沿うように伊勢南街道(和歌山街道)が通じており、高見峠を東西に貫いていました。紀州藩の参勤交代や伊勢参宮、塩や米、魚などの交易に利用され、盛んに人々が往来していたようです。
より長く山歩きを楽しみたい場合、高見峠から西へ下った高見登山口から入山できます。
ここから高見峠への道は、古市跡や石畳などが残り旧街道の趣を感じさせます。
たかすみの里から見どころを巡る
多くの登山者が利用している登山口は、たかすみの里近くの平野登山口です。
樹齢700年を超えるとされる高見杉や、「揺岩」「息子岩」など逸話を持つ盤石が点在しています。大岩のひとつである「国見岩」は、神武天皇が敵情視察のためによじ登った岩と伝えられています。
下山後はたかすみ温泉に立ち寄ることができます。露天風呂でくつろぎながら、冷えた身体を温めて帰ることができます。
登山口 |
高見峠 平野登山口 高見登山口(杉谷登山口) 桃俣登山口 |
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