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最終更新:ヤマレコ/YamaReco
ブナ林の稜線漫歩と鍋焼きうどんが魅力の山
鍋割山は神奈川県にある山です。丹沢山地南部の表丹沢エリアに属しており、標高は1272mです。
富士山の展望が良く、また、山頂に建つ鍋割山荘の鍋焼きうどんが評判を呼び、人気を博しています。
山名の由来はいくつかあります。鍋を割った形に似ているからと言われていたり、北に流れる「鍋割沢」にちなむとする説などがあります。
また鍋割山は、三ノ萱(さんのかや)という別名も持ちます。かつては南麓の寄(やどりき)や宇津茂(うづも)の住民らが萱を刈るために山に入っていたそうで、山腹から山頂にかけて「一ノ萱」「二ノ萱」「三ノ萱」と名付けられました。
富士山とブナを愛でる山
山頂部は広々とした草地です。
見晴らしが良く、丹沢や箱根の山々、富士山、遠くは南アルプスも見えます。
また相模湾と江ノ島、伊豆半島も望めます。
鍋割山から東へ続く稜線は「鍋割山稜」です。
鍋割山稜は、丹沢山地では屈指のブナ林が広がっており、気持ちの良い森林浴が楽しめます。毎年5月の中頃は、新緑に加えミツバツツジやシロヤシオの花々も咲き、彩りを添えます。
一度は食べたい鍋焼きうどん
山頂の一角には鍋割山荘が建っています。
鍋割山荘の名物は、何と言っても鍋焼きうどんです。
これをお目当てに訪れる登山者も多く、山荘前に注文のための列ができたり、売り切れてしまうことも珍しくありません。かぼちゃの天ぷらや卵など、麺を隠すほどたっぷりの具が盛られ、一人ずつ土鍋で提供されます。食材は日々歩荷によって担ぎ上げられており、いっそうありがたみを感じさせます。鍋割山荘の主人・草野延孝さんは歩荷の達人としても知られており、かつては100kgを越える荷物を運び上げたそうです。
モデルコース
9時間22分 16.4km
大倉(129分)→二股(75分)→後沢乗越(108分)→鍋割山(76分)→金冷シ(39分)→天神尾根分岐(137分)→大倉
鍋割山は日帰り登山が可能ですが、高低差が大きくかなり登り応えがあります。
行動時間も長いため、早出早着を心掛けることと、ヘッドランプの携行が求められます。また夏季はたいへん暑く、ヤマビルの活動も活発なため、熱中症とヤマビルへの対策が必須です。
鍋割山への主な登山口は「大倉」と「寄」です。
とりわけ大倉は、塔ノ岳や丹沢山の登山口でもあり、表丹沢エリアで最も賑わう登山口です。(登山口:大倉バス停)
大倉を出発して、しばらくは西山林道を歩きます。
林道終点に着くと、水が入ったペットボトルがたくさん並んでいます
水場が無い鍋割山荘で使うための水で、任意で運び上げに協力することができます。
ここから先は本格的な登山道です。谷沿いの道を登り詰めると「後沢乗越」に着き、寄からの登山道と出合います。
後沢乗越からは山頂までは尾根道で、傾斜のきつい坂が続きます。
山頂からは鍋割山稜を伝い、「大倉尾根」で下山します。
大倉尾根は長く、約1200mもの標高差から「バカ尾根」の通称を持つほどです。あちこちに階段が設置されているほか、山小屋が多く休憩しやすいことも特徴です。
しばらくは相模湾の展望を堪能できますが、花立山荘を過ぎるとしだいに樹林帯に変わります。
登山口 |
大倉バス停 寄バス停 表丹沢県民の森駐車場 宇津茂林道終点 |
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基本情報
標高 | 1272m |
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場所 | 北緯35度26分37秒, 東経139度08分28秒 |
山頂 | |
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分岐 | |
展望ポイント |
山の解説 - [出典:Wikipedia]
は、丹沢大山国定公園に含まれ、丹沢山地の南部に聳える標高1,272メートルの山である。神奈川県の中西部に位置する秦野市、丹沢山系への登山口の町であり丹沢山系から足柄平野に掛かる足柄地域に位置する松田町、足柄上郡に属し町域の大半を丹沢山地が占める山北町の市町村境に位置する。別名、とも呼ばれ、測量標の一つである三等三角点のある三角点峰である。三ノ萱の三角点の基準点コードはTR35339113101(旧TR35339112101)である。
山頂は明るく広く平らで、南から北西にかけて眺望が開け、晴れた日には裾野を広げた富士山が見える。登山道は寄から、二俣から、大倉尾根の金冷シからなどのルートがある。山頂の東側には鍋割山荘が建っている。
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1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月通称「バカ尾根」を登り、塔ノ岳から鍋割山へ縦走するスタンダードな周回ルートです。初級者でも十分に楽しめますが、積雪の判断など事前の下調べが重要なポイントとなるでしょう。