最終更新:ヤマレコ/YamaReco
蛇紋岩地の稀有な花に出会える尾瀬古参の山

至仏山は尾瀬を構成する山のひとつで、標高は2228mです。
尾瀬は「尾瀬ヶ原」や「尾瀬沼」などを山々が取り囲んだエリアで、福島県、新潟県、群馬県、栃木県にまたがります。景勝地として有名で、高層湿原の尾瀬ヶ原と至仏山の取り合わせは尾瀬の象徴的な景色です。
湿原越しに見る至仏山は東側の斜面で、女性らしい優美な形をしています。

片や西面の勾配はきつく、非対称山稜の特徴を有しています。
尾瀬の山の双璧・燧ヶ岳と至仏山

至仏山とよく引き合いに出されるのが、燧ヶ岳です。尾瀬ヶ原を挟んで至仏山と向かい合っており、男らしさを感じさせる佇まいです。両峰は日本百名山を担いますが、選定者の深田久弥(ふかだきゅうや:1903-1971年)はそれぞれを慈母と厳父に例えました。
また燧ヶ岳は、尾瀬で最も高く標高は2356mです。
蛇紋岩地が成す花の百名山

至仏山の上部は、蛇紋岩で構成されています。蛇紋岩は非常に古い岩石で、尾瀬で最も早くに誕生した至仏山のみに分布しています。その成り立ちは2億年以上前に、隆起によってできたと言われています。

至仏山は花の百名山に選ばれています。様々な高山植物が咲き競う中で、蛇紋岩地に適応した珍しい草花も鑑賞することができます。

この山ならではの希少な草花として、オゼソウやホソバヒナウスユキソウなどがよく知られています。

蛇紋岩の登山道は滑りやすく、注意を払って登ることが求められます。
また登山道の荒廃を防ぎ、植生を保護する点から、山ノ鼻と山頂を結ぶ登山道は登りのみの一方通行が定められています。さらに毎年GW明けから6月いっぱいは、至仏山へ登ることは禁止されています。
尾瀬を見晴らす好展望

至仏山の山頂は、360度のパノラマが堪能できます。

近くには尾瀬ヶ原や燧ヶ岳を望み、谷川岳や赤城山、越後駒ヶ岳など群馬県や新潟の山々を見渡します。
北アルプスや八ヶ岳が遠望できることもあるようです。
尾瀬の玄関口・鳩待峠

至仏山を目指す場合、一般的には鳩待峠から出発します。ここは至仏山と尾瀬ヶ原に最も近い登山口で、尾瀬の玄関口ともいえる場所です。
登山シーズンは車両の通行が規制されており、自家用車は入ることができません。群馬県片品村の戸倉地区に停め、乗合バスやタクシーでアクセスします。

鳩待峠には駐車場とバス停のほか、鳩待山荘と鳩待峠休憩所が建っています。
売店の人気商品は花豆ソフトクリームです。帰りのバス待ちで喫する冷たい甘味は、ちょっとしたご褒美です。
至仏山登山の2ルート

至仏山への取り付きは2箇所、鳩待峠または山ノ鼻から登ります。
一方の至仏山山頂からの下山道は、鳩待峠へ続く尾根道のみです。山ノ鼻方面の登山道は登り専用で、下ることは禁止されています。

そのため至仏山登山で取りうるルートは、2パターンです。
1つ目は鳩待峠から見て南西方向の尾根を伝い、小至仏山を経由して至仏山へ向かいます。復路は同じ道を戻ります。
2つ目は鳩待峠から山ノ鼻を目指し、そこから至仏山へ登り始めます。下りは小至仏山を通り、鳩待峠へ向かいます。
泊まりがけで楽しみたい湿原散策

尾瀬は、山小屋の数が他の山域より傑出しています。また山小屋では珍しく、お風呂を備えた小屋が多いことも特徴です。

どこも喫茶メニューが充実しており、テラスで食事や晩酌をすれば心地よい時間が過ごせます。

山小屋に宿泊し、初日は尾瀬ヶ原の散策、翌日は至仏山登山と計画を立てれば、尾瀬の魅力を存分に感じることができます。
| 登山口 | 鳩待峠 |
|---|---|
| 周辺の山小屋 |
山ノ鼻 尾瀬ロッジ、至仏山荘、山の鼻小屋 中田代 龍宮小屋 ヨシッ堀田代 東電小屋 赤田代 温泉小屋、元湯山荘 見晴 尾瀬小屋、第二長蔵小屋、原の小屋、燧小屋、桧枝岐小屋、弥四郎小屋 尾瀬沼 尾瀬沼山荘、尾瀬沼ヒュッテ、長蔵小屋 鳩待峠 鳩待山荘 七入 七入山荘 御池 御池ロッジ |
基本情報
| 標高 | 2228m |
|---|---|
| 場所 | 北緯36度54分12秒, 東経139度10分23秒 |
| 山頂 | |
|---|---|
| 展望ポイント |
山の解説 - [出典:Wikipedia]
至仏山(しぶつさん、しふつさん)は、群馬県の北東部、みなかみ町と片品村との境界に位置する標高2,228.1mの山。尾瀬ヶ原の西端に位置する山で、燧ヶ岳とあわせて尾瀬の主峰の一つである。二等三角点「至仏山」が設置されている。尾瀬国立公園(尾瀬地域)に属する。また、日本百名山の1つに数えられている。
山体は蛇紋岩が隆起して形成された。オゼソウなど氷河期の残存植物、ホソバヒナウスユキソウなど蛇紋岩に適応した植物をはじめとして高山植物で知られる。1929年(昭和4年)には植物学者の原寛が至仏山でオゼソウを採集している。
主稜線の東側は尾瀬国立公園(尾瀬地域)の特別保護地区及び国指定特別天然記念物、西側は群馬県自然環境保全地域に指定されている。
登山道周辺での植生の荒廃や裸地化が問題化し、尾瀬地区保全対策推進連絡協議会での合意により、1989年(平成元年)から1996年(平成8年)まで登山道が閉鎖された。1997年(平成9年)に登山道の供用を再開したが、植生の回復が進まず、1998年(平成10年)から残雪期の登山道閉鎖を実施している。
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初級 1泊2日 尾瀬・奥利根
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月鳩待峠を起点にして解放感満点の尾根道から、紅葉色付く尾瀬ヶ原と日本百名山の至仏山を周遊。 1泊2日の行程を組めば、時間に追われることなく盛秋の素晴らしい山行を楽しむことができます。

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